【視障協だより】令和5年(2023年)10月20日第221号(1/4)
2023.10.20
【視障協だより】
令和5年(2023年)10月20日
第221号
発行責任者 中神 誠
編集責任者 仲前 暢之
公益社団法人広島市視覚障害者福祉協会
〒732-0052
広島市東区光町二丁目1-5
広島市心身障害者福祉センター4階
TEL 082-264-4966
FAX 082-567-4977
Eメール:jimu@hiroshimashi.shisyokyo.jp
目次
巻頭言……3ページ
お知らせ……4ページ
青年部より、パソコン講習会……4ページ
青年部より・社会見学「中国地区矯正展見学」……7ページ
福祉環境部より、みどりの券売機プラスについて……8ページ
社会貢献……9ページ
治療奉仕……9ページ
今月のレシピ……10ページ
日常生活用具紹介コーナー……11ページ
白杖紹介コーナー……13ページ
ちょっと、ひとこと……14ページ
事務局より……16ページ
第71回日視連中国ブロック視覚障害者福祉大会
(岡山県大会)報告……16ページ
令和5年度中国ブロック三療研修会……19ページ
今月の会員の動き……21ページ
編集後記……21ページ
【巻頭言】
(会長 中神 誠)
9月2日(土)に第64回政令指定都市身体障害者福祉団体連絡協議会が広島市のホテルグランヴィア広島で開催されました。
昭和59年の第25回が初めての広島市での開催で、今回は4回目でした。全ての会議に参加しましたが、年々代表者が若返っているようです。ほかの大会と違い、各市と団体との直接交渉になるので、スムーズに事が運びます。今回も大都市ならではの問題が討議されました。広島市は全国的にみても福祉施策が進んでいると思います。今後も引き続き要望していきたいと思います。
今年度も上半期が終わりました。各行事の参加者が少ないように思います。会員の皆様の積極的なご参加をお願いいたします。
朝夕、寒暖の差が激しくなりました。体調など崩されないように、ご自愛ください。
【お知らせ】
☆青年部パソコン講習会
青年部(高松 豊)
青年部では、今年もパソコン、スマートフォンなどの体験講習会を実施します。
最近、スマホに搭載されているカメラやAIを用いた視覚障害者支援アプリやウェブサービスが次々登場し、それもすさまじい勢いで進化しています。
外出支援アプリでは、横断歩道で信号機にスマホのカメラを向けると、信号の色を識別し、青になると音や振動で知らせてくれるアプリや、視覚障害者に特化したナビゲーションアプリでは、障害物を認識して通知してくれる機能などがあります。
そのほかにも、紙などに書かれた文字をカメラで読み取り、音声で読み上げてくれるアプリや、遠隔のボランティアとビデオ通話を用いて支援を受けることができるアプリなども開発され、それらのアプリにも新機能がどんどん追加され、それを利用することで、視覚障害者の生活の質が向上しています。
興味があり体験してみたい方、既に機器を購入しているが使いこなせない、細かい設定方法が分からない、音声読み上げを使用しないなど、あらゆるご相談に対応します。(受講内容に関しては調整させていただく場合があります)
全盲、弱視は問いません。申込みをお待ちしています。
今年は、山中美穂(やまなか みほ)先生、浜田隆志(はまだ たかし)先生のお二人に講師をお願いし、3日間実施します。1対1の講習です。
スクリーンリーダーを使用しておられず、マウスを利用されている弱視の方も受講可能です。
【日程と会場】
11月3日(金・祝)
広島市総合福祉センター 5階 会議室1
山中美穂先生
受講枠 3枠
11月12日(日)
広島市総合福祉センター 5階 大会議室 1・2
山中美穂先生
受講枠 3枠
浜田隆志先生
受講枠 3枠
11月21日(火)
広島市心身障害者福祉センター 2階 会議室1
浜田隆志先生
受講枠3枠
時間はいずれも9時30分から11時30分、
12時30分から14時30分、
15時から17時
機器の持ち込み可。らくらくスマホは対象外。
◆受講料は無料です。
申し込み方法:電話かファクスで、開催日の7日前までに、
事務局TEL 082-264-4966
FAX 082-567-4977へ。
先着各回2人(1人2回まで。
同日2枠の受講も可)
☆社会見学「中国地区矯正展見学について」
青年部(臼井 利明)
矯正展は、受刑者の方の社会復帰を理解・協力してもらう目的に毎年開催されているイベントです。
刑務所内設備紹介として模擬居室や刑務作業室などが公開されます。
各種支援に関わられている方と一緒に実際に見学してみましょう。
受刑者の方が刑務作業として取り組まれた木工製品や雑貨などの即売会も行われます。
日時:11月26日(日) 10時~15時30分
集合時間:9時50分(時間厳守)
集合場所:中区基町の心障センター行きバスのりば(神田山荘バス乗り場)〈市民病院の立体駐車場(第2駐車場)出口付近〉
行き先:広島刑務所(広島市中区吉島町13-114)
対象:広島市内在住の視覚障害者
ならびに視障協会員(付添者1名まで)
参加費:保険加入費用を負担いただきます。(加入費用など詳細については電話でお問い合わせください。)
申込:11月22日(水)正午までに視障協事務局へ。
定員:25名(先着順)
必要事項:保険加入のため、参加者・介助者ともに、
氏名・性別・生年月日・住所・電話番号(携帯電話推奨)をお知らせください。(付添者も同様)
【視障協だより】令和5年(2023年)10月20日第221号(2/4)
2023.10.20
☆情報提供
福祉環境部(高松 豊)
10月1日から、みどりの券売機プラスで切符を購入する際に、オペレーターの待ち時間と、現在待っている人数を音声で読み上げるようになりました。
これまでは、画面に表示されるだけだったので、読み上げられることによって、視覚障害者でも少し安心して利用できるのではないかと思います。
【社会貢献】
☆治療奉仕
(中神 誠)
9月12日(火)10時から12時まで、牛田にある神田山長生園へ治療奉仕に治療師6名とヘルパー4名の計10名が行きました。4年ぶりに伺うと園の皆さんも車椅子利用者が増えていましたが、会話は普通で年齢を聞かないと何歳かわからない位元気な人が多く、にぎやかなひと時を過ごしました。「今度いつ来てくれる?」と聞かれ「来年また来ますから、元気でいてくださいね。」と言うと「来年!毎日来てくれりゃあええのに、来年生きとるかどうかわからんよ。」などあっという間の2時間でした。視障協では、社会貢献の一つとして、治療奉仕を考えています。来年はたくさんの皆さんの参加をお待ちしています。
参加してくださったメンバーの方をご紹介します。
尾加典夫、久保亮、山中真澄、山中幸雄、吉田耕三、中神誠
(敬称略)
ご協力ありがとうございました。
【今月のレシピ】
☆豚キムチ豆腐 (2人分)
材料
木綿豆腐(切って水切り) 300g
豚スライス肉(3㎝に切る) 70g
白菜キムチ(2㎝に切る) 80g
ねぎ(小口切り) 2本
炒め油 大1.5
酒 大1
醤油 少々
塩・こしょう 少々
作り方
① フライパンに油を入れ、豚肉を入れて塩・こしょうをして軽く炒め、豆腐を加えて3~5分くらい炒める。
② キムチを加え、酒、しょうゆを入れて混ぜ合わせ火を止める。
③ 器に盛り、ねぎを散らす。
【日常生活用具紹介コーナー】
今月は、紅葉が舞う公園のベンチに座って、ひと時の読書タイムにおススメしたい、携帯型デイジープレーヤー「センスプレーヤー」をご紹介します。
大きな特徴として、インターネットに接続することで、デイジー図書の検索やダウンロード、再生ができます。自宅で読みたい小説をダウンロードしておいて、外出先で楽しむ使い方ができます。
また、活字文書の音声読み上げ機能や、Bluetoothキーボードとして、スマホやタブレットを操作する事も出来ます。
その他、FMラジオ、ウェブラジオ、ポッドキャストの再生機能もあり、この一台でユーザーの幅広いニーズに答えてくれます。
10月からは、専用ケースも同梱されるようになり、さらに快適に使えます。このような配慮があると、より一層使ってみたくなりますね。
9月よりも以前に給付、購入をした方もご安心ください。ユーザー登録がお済みの方には、エクストラから順次、ケースを発送してくださるそうです。到着まで楽しみにお待ちください。
まだユーザー登録をしていない方はお手数ですが、本体に同梱されているシリアル番号が記載されたユーザー登録カードに必要事項をご記入の上、返送(FAXでも可能)をお願いします。インターネットでも登録ができます。
ユーザー登録カードのご記入が難しい場合は馬屋原までご連絡ください。追って対応いたします。
なお、広島市では、活字文書読上げ装置として、視覚障害2級以上であれば、申請ができます。
本体価格は99,800円(保証1年)。
広島市視覚障害者情報センターにも展示されていますので、お気軽にお問合せください。
ボタンが多くて、使いにくそう…という方も、デイジーの新刊を選んで聞く使い方でしたら、操作方法も難しくないのでぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。
【白杖紹介コーナー】
夏も過ぎ去り、風が心地よい季節になりましたね。どこに出かけようか、何を食べようかと考えるのが楽しい季節になりました。
今月はグリップ部分が特徴的な白杖を3つご紹介します。いつもとは違う白杖を使って、秋の外出を楽しみませんか。
L字サポートケーン長さ調節式…グリップ部分がダービーハンドルという丸みを帯びた形になっています。72㎝から92㎝まで9段階に調節が可能。本体価格4,900円。
アンビュティック・サポートケーン…丸みを帯びたグリップに滑り止めの突起物がついているタイプのサポートケーン。
S.M.Lの3つのサイズが販売されており、それぞれ長さの調節が可能です。本体価格はいずれのサイズも7,300円。
オリジナル直杖Ⅱ(ツー)…ブラックカーボン製の一本杖。グリップ部分の色が赤、青、黒と3種類から選べます。本体価格5,200円(石突きはスタンダードタイプになります)。
【視障協だより】令和5年(2023年)10月20日第221号(3/4)
2023.10.20
【ちょっと、ひとこと】
老人部長 益本 順市
82歳の金曜日
午前2時起床して、体操。腹筋体操、横臥位で膝を立て呼吸に合わせてへそを見る300回。ブリッジ、肩甲骨まで上げる300回。肛門を締めながら丹田に力を入れ、膝を開いて200回。足を延ばしてへそを見る300回。横臥位のまま足を肩幅位に開き踵を5㎝上げる150回。つま先を伸ばす150回。・・・・3時10分睡眠に入る。
6時目が覚める。まずコーヒーを点てる。みそ汁の支度をしながら、澄子(妻)用のパンにバターを塗り、オーブントースターに入れ、2分焼く。澄子を起こす。
私は米の飯。6時30分朝食開始。7時に食事は終わる。後片付けを済ませて、8時に洗濯物を干す。8時20分治療室に降り、掃除をする。8時50分治療の支度をして、9時から12時まで仕事。12時10分昼食。後片付けをして、13時から昼寝(20分)。13時30分ハーモニカ、アルトサックス、トランペットの練習。14時から19時まで仕事。19時10分車で高陽ゴルフセンターへ。19時30分から21時まで200球、力いっぱいクラブを振る。21時10分までミーティング。車で中広へ帰り、食堂で21時30分から娘と遅い夕食をする。レバー、焼き豚、ユッケ、タタキ等。酒2合。
私は夜にコメ類は食べない。22時帰宅。22時10分から入浴。22時30分から洗濯をし、23時消灯。長い金曜日が終わった。皆様、どう思われますか?
【事務局より】
☆第71回日視連中国ブロック視覚障害者
福祉大会(岡山県大会)報告
9月9日(土)、10日(日)に岡山県きらめきプラザで、第71回日視連中国ブロック視覚障害者福祉大会(岡山県大会)が行われ、会員12名、ヘルパー等6名が参加しました。久しぶりの対面での開催でした。
懇親会の後の各県の会長の懇談会も4年ぶりに開かれ、珍しく会長6名全員が出席されました。 来年は福山市で9月7日(土)、8日(日)に行われます。
今年度の決議事項は以下の通りです。
決 議
一、同行援護における地域間格差をなくし、利用時間の制限撤廃とともに、個人のニーズに合った支給量が認められるよう要望する。
一、入院中に居宅介護等のヘルパーを利用できるよう要望する。
一、 自治体に対し、地域生活支援事業における意思疎通支援事業の代読・代筆サービスの明確な位置付けとその実施を要望する。
一、日常生活用具、及び補装具の基準額を現在の価格上昇に応じて引き上げるよう要望する。
一、マイナ保険証への全面切り替えを見直し、現行保険証の存続を要望する。
一、あん摩マッサージ指圧、はり、きゅうの定義を明確にし、広く周知できるよう要望する。
一、 あはきにおける無免許・無資格医業類似行為者、及び違法業者を排除するよう、取り締まり強化を推進し、視覚障害あはき師の生計と職域が守られるよう要望する。
一、あはき施術者が積極的に業務拡大を目指す為に、また、無免許業者との差別化を図る施策の一つとして、「雇用施策との連携による重度障害者等就労支援特別事業」の更なる周知、及び利用を図ることが出来る環境づくりを要望する。
一、視覚障害者の職域拡大のために公的機関、及び民間企業が視覚障害あはき師をヘルスキーパーとして優先的に採用するよう要望する。
一、療養費の支給申請書等、視覚障害あはき師が容易に記入できる書式のデジタル化を推進するよう要望する。
一、テレビ放送において、緊急放送、ニュース速報、及び放送中のテロップ等の音声化、並びに外国語字幕の音声化、または日本語への吹き替えを行うよう要望する。
一、 全国で、駅の無人化が増加している。視覚障害者が安心安全に利用できるように、分かりやすい場所への音声案内によるインターホンの設置、及び誘導用ブロックの敷設に加え、人的サポートの充実を要望する。
一、 JR券売機の操作において、視覚障害者が一人で操作できるようAI等を活用した音声認識技術を取り入れるよう要望する。また、列車乗降の際、手動ドアの開閉において乗務員の配慮を要望する。
一、大型商業施設等にセルフレジやタッチパネル等の非対話型システムを導入する場合は、視覚障害者が1人で利用できるよう、AI等を活用した音声認識技術を取り入れるよう要望する。また、セルフレジに店員等の呼び出しボタンを付ける等、視覚障害者が利用しやすいシステム作りを要望する。
以上、決議する。
令和5年9月10日
第71回日本視覚障害者団体連合中国ブロック視覚障害者福祉大会
【視障協だより】令和5年(2023年)10月20日第221号(4/4)
2023.10.20
☆令和5年度中国ブロック三療研修会
1 目的
中国ブロックのあはき担当者が一堂に会し、三療業界の抱える課題について協議すると共に、研修会を通じて視覚障害者あはき師の技術の向上を目的に開催する。
2 主催
公益社団法人 日本あん摩マッサージ指圧師会中国ブロック会
社会福祉法人 広島県視覚障害者団体連合会
公益社団法人 広島市視覚障害者福祉協会
5 期日
令和5年11月4日(土)~5日(日)
6 会場
① 研修会場:広島市総合福祉センター
(BIG FRONT ひろしま)
〒732-0822 広島市南区松原町5番1号
電話 082-264-6404
② 交流会場:ホテルグランヴィア広島
11月4日(土曜日) BIG FRONTひろしま 5階
13時00分~13時30分 受付
13時30分~13時45分 開会式
13時45分~15時00分 第一研修
テーマ: 「日マ会の活動報告」
講 師: 日本あん摩マッサージ指圧師会会長
安 田 和 正 先生
15時30分~17時00分 ブロック会議
各団体の現状と課題発表・意見交換会
11月5日(日曜日) BIG FRONTひろしま5階
9時00分~ 9時20分 受付
9時30分~12時30分 第二研修
テーマ: 「緩和ケアに対するヘッドマッサージ」
講 師: インド式ヘッドマッサージ
L.C.I.C.I.JAPAN代表
鈴 木 陽 子(すずき ようこ)先生
12時30分~12時40分 閉会式
閉会式終了後、昼食交流会を行います。
※詳細は事務局に問い合わせ願います。
☆今月の会員の動き(9月)
現在の会員数241名(正会員235名 賛助会員6名)
☆編集後記
(編集長 仲前 暢之)
猛暑の夏が終わり、やっと秋の涼しさを感じる季節となりましたね。
政府は、民間の賃貸住宅で高齢者や障害者が一人で安心して暮らせるよう、見守り機能がある住宅の普及を目指すそうです。
私たち視覚障害者が住宅を借りる際、家主から断られるケースが横行しています。
目が見えないと火災を起こすからなどの理由です。とんでもない話だと思いませんか?
私は視覚障害者が火災を起こしたというニュースを耳にしたことはありません。
社会にはまだまだ障害者に対して多くの誤解と偏見があります。具体的には、支援法人が空き家や空室を借り上げ、見守りとセットで住まいを提供する「サブリース方式」を円滑に導入できるよう制度化するようです。
障害者が安心して地域で生活することができるような社会に早くなって欲しいなと思います。
(編集長 仲前 暢之)
猛暑の夏が終わり、やっと秋の涼しさを感じる季節となりましたね。
政府は、民間の賃貸住宅で高齢者や障害者が一人で安心して暮らせるよう、見守り機能がある住宅の普及を目指すそうです。
私たち視覚障害者が住宅を借りる際、家主から断られるケースが横行しています。
目が見えないと火災を起こすからなどの理由です。とんでもない話だと思いませんか?
私は視覚障害者が火災を起こしたというニュースを耳にしたことはありません。
社会にはまだまだ障害者に対して多くの誤解と偏見があります。具体的には、支援法人が空き家や空室を借り上げ、見守りとセットで住まいを提供する「サブリース方式」を円滑に導入できるよう制度化するようです。
障害者が安心して地域で生活することができるような社会に早くなって欲しいなと思います。