視障協だより 令和2年(2020年)10月20日 第185号

【視障協だより】
令和2年(2020年)10月20日
第185号

発行責任者 寺中 久美子

公益社団法人広島市視覚障害者福祉協会
〒732-0052 
広島市東区光町二丁目1-5
広島市心身障害者福祉センター4階
TEL 082-264-4966
FAX 082-567-4977
Eメール:jimu@hiroshimashi.shisyokyo.jp




目次
巻頭言・・・・・・3ページ
川本名誉会長をしのんで・・・・・・ 4ページ
お知らせ・・・・・・5ページ
  女性部より、第3回研修会について……5ページ
  広島国際映画祭より、バリアフリー上映ご招待……6ページ
  広島市身体障害者福祉団体連合会からのお知らせ…6ページ
  広島県立図書館より障害のある方へのサービスと体験会のご案内……7ページ
報告・・・・・・9ページ
情報システム部より、パソコン講習会について……9ページ
事務局のお休み・・・・・・10ページ




巻頭言(会長 寺中久美子)
今、話題のGoToトラベルキャンペーンを利用して、9月18日、市身連の施設見学で日本遺産に認定されている島根県奥出雲の「菅谷たたら山内」に行きました。奥出雲地方は良質な砂鉄と森林資源に恵まれていることから、約1400年前より日本古来の「たたら製鉄」が盛んな地域でした。
 大地から砂鉄、山の木を炭に、炉を築く良質な土を集める。この選び抜いた大自然の恵みを人が命懸けで繋いで、はじめてたたらを吹くことができたそうです。砂鉄13tと木炭13tという膨大な量を用い、炉の様子や吹き上がる炎の色を見ながら、炉の中へ砂鉄と炭を交互に入れ続け、三昼夜燃やし続けると約3tの「鉧(けら)」と呼ばれる塊ができます。その中の不純物の少ない良質な部分が「玉鋼」です。純度が高いこの貴重な鉄は、古くから日本刀の材料に用いられてきました。「たたら製鉄」は、現代の技術でも再現不可能な、命を吹き込まれた無二の鉄だそうです。
さて、9月1日より広島駅南口の工事が本格的に始まりました。工事中は、利用できる通路が変わります。狭くなったり、でこぼこしていたりする所もありますので十分注意してください。
コロナの影響なのか、駅構内で視覚障害者に注意喚起の声をかけることに躊躇するということを聞きますが、声をかけられた際には、「ありがとうございます」または「大丈夫です」などの返事をして、感謝を示すことも大切です。
※視障協のことについてお気づきのことがありましたら理事または事務局へ お願いします。




川本名誉会長をしのんで(会長 寺中久美子)
 令和2年9月27日、午後3:20に川本名誉会長は、76歳の命を全うされました。本日は川本名誉会長をしのび一言書かせていただきます。
 川本名誉会長は、昭和39年広島県三原市にある広島聖光学園に入学されました。
学生時代から行動力があり、また、スポーツや運動に、そして生活の糧になる三療に力を注がれておられたそうです。
川本名誉会長と私の夫との出会いはそのときからです。夫は15歳でした。そのときから夫と川本名誉会長は兄弟同然のお付き合いが始まったそうです。その縁があって私たちは結婚しました。
視障協では、理事として、体育部、会計、副会長として、また、平成14年から29年まで長きにわたり会長職に就かれ今の視障協の骨格を作っていただきました。
 思い出はたくさんあります。お酒とカラオケが大好きで会議が終わるとお約束のように居酒屋やカラオケボックスに行きました。また、歴史やお城が好きでお城があるまちに行くと必ずお城などの史跡を巡っておられました。歴史の好きな人との談議が始まると長時間続きました。
 今年、病気がみつかり治癒することを望んで治療に専念されましたが、その甲斐もなく亡くなられてしまいました。最後にお会いした時、「治ったらまたどこかへ行こうね。美味しいものを食べに行こうね」と笑顔で言われました。本当なら痛みがあり、苦しかったのでしょうが一言も「痛い」と言われなかったそうです。奥様も介護に尽くされ、私は夫婦という姿を見せていただきました。
 川本名誉会長のご功績を引き継ぎ、今後の視障協の発展に努力していきたいと思っております。これまでの視障協に対するご尽力、ご貢献に対し、あらためて感謝と敬意を表し、心よりご冥福をお祈りします。




【お知らせ】

女性部(副部長 山中真澄)
☆第3回研修会
皆さん、こんにちは。
女性部主催の今年度最後の研修会は、手作りマスクです。世界に一つだけのマスクを作ってみませんか?裁縫道具のない方もご安心ください。
マスクキットの中に用意しております。
対象:視障協会員又は、市内在住の視覚障害者(付添者1名可)
日時:11月29日(日)9時30分~11時30分終了予定
場所:市心身障害者福祉センター2階会議室1、2
講師:視障協編み物教室講師 中川明子氏
参加費:300円(マスク1枚の材料費を含む) 
*付き添いの参加費は無料です。マスクキットの用意はありません。
申込:11月11日(水)正午までに視障協事務局へ。
先着10名
※ コロナ感染予防対策として、当日の体温測定をしてお越しください。
37℃を越えた方は参加できませんので、ご了承ください。
必ずマスク着用でおこしください。



広島国際映画祭より、バリアフリー上映ご招待
視障協会員へバリアフリー映画のご招待がありましたのでお知らせします。
日時:11月22日(日)14:30~17:30(予定)
   受付 14:00
   上映 14:30~16:49
    ※上映終了後30分、映画監督の諏訪敦彦さんのトークショー
場所:NTTクレドホール(第1会場)
   広島市中区基町6-78 基町クレド・パセーラ11階
内容:『風の電話(バリアフリー版)』(2020年日本/139分)
監督: 諏訪敦彦(すわのぶひろ)
出演: モトーラ世理奈、西島秀俊、西田敏行、三浦友和
申込:11月10日(火)までに、事務局へ



広島市身体障害者福祉団体連合会からのお知らせ
文化講演会についてお知らせします。
対象:本会会員及び市内在住の視覚障害者(付き添い1名まで)
日時:11月29日(日) 午前10時~午前11時30分
(受付:9時30分から)
場所:広島市総合福祉センター5階ホール(広島市南区松原町5番1号)
内容:演題「転ばぬ先のフレイル予防~みんなで伸ばそう健康寿命~」
   講師 村上恒二(むらかみ つねじ)氏(広島大学名誉教授)
申込み:11月19日(木)13時までに視障協事務局へ
定員:10名
たくさんの申込みをお待ちしています。 



広島県立図書館より障害のある方へのサービスと体験会のご案内
広島県立図書館では,図書館に来館できない方への郵送による本・視聴覚資料の貸出し,視覚に障害がある方への「対面朗読」,「声の目録」(視聴覚資料の音声目録)の貸出し・配布を行っています。
これらのサービスを御利用いただくには,あらかじめ利用登録(図書館利用カードの発行)と各サービスの利用申込みが必要です。
申込方法は,来館,郵便,ファクシミリ,又は電子メールです。

☆ご利用いただけるサービス
郵送貸出・対面朗読・調べものや求める資料を探すお手伝い・こえの目録等
CD・カセットテープ・DAISY図書・また「サピエ」からダウンロードしてデータを貸し出しすることも可能です。

図書館で利用できる設備
拡大読書器・ルーペ・プレクストークなど

【開館時間】
土・日曜日 午前9:30~午後5:00
火~金曜日 午前9:30~午後7:00
【休館日】
毎週月曜日 
国民の祝日に関する法律に規定する休日(11月3日を除く)
特別整理期間(2週間程度)
年末年始(12月28日~1月4日)

問合せ先
広島県立図書館
〒730-0052 
広島市中区千田町三丁目7番47号
広島県情報プラザ内
(082)241-4995(代表)
(082)241-4972(調査情報課)
ファクシミリ (082)241-9799
http://www2.hplibra.pref.hiroshima.jp/
電子メール hplibnet@hplibra.pref.hiroshima.jp
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☆障害者サービス体験会
 視覚やその他の障害により活字での読書や来館でのご利用が困難な方に実施している障害者サービスを紹介します。

日時:令和2年11月3日(火・祝) 9:30~16:00
場所:広島県立図書館 会議室
内容:対面朗読サービスの体験、プレクストークによるデイジー版「こえの目録」の視聴、拡大読書器の利用体験、大活字本などの障害者サービス用資料の紹介、障害者サービス関連図書等の展示・貸出など
*事前申し込みは不要です。ご家族や関心のある方もこの機会にどうぞ体験してみてください。
*お問合せは上記、広島県立図書館まで




【報告】

情報システム部(志摩 哲郎・前濱 秀介)
☆パソコン講習会
情報システム部では、毎年行われています夏のパソコン講習会を総合福祉センターにおいて、次の日程で行いました。
7月12日(日)NVDA又はPC-Talkerを使った、Zoomオンラインミーティング体験、
26日(日)iPhoneを使ってフードデリバリー、
8月9日(日)iPhoneでキャッシュレス決済ってどんなの?
 日程は午前と午後の4時間の講習でした。
12日の講習では、無料のスクリーンリーダーのNVDAを使って、Zoomの操作や、受講者同士で、オンラインミーティングの体験を行いました。最近では、視覚障害者の間でもZoomを利用したイベントや会議なども行われており、今回の講習会でも、関心が高く、受講者さん同士で、いろいろな会話を楽しんでおられました。
26日の講習では、iPhoneを使用して、出前館の会員登録方法や、実際に商品を選択するやり方を学習しました。
 8月9日の講習では、iPhoneを使って、アップルペイやペイペイの使用方法を学習しました。
 最近では、視覚障害者の間でもZoomを利用したイベントや会議なども行われており、今回の講習会でも、関心が高く、受講者さん同士で、いろいろな会話を楽しんでおられました。
また、キャッシュレスの講習会では、最近いろいろな場所で使う事のできるペイペイのアプリを使用してのチャージや支払い画面の操作練習を行いましたが、興味はあるけれど、銀行やクレジットカード支払いは不安だと言う声も聞かれました。
コロナウイルスが心配される中、参加していただいた皆様、ご協力ありがとうございました。
また、来年度も楽しく学べる講座をできるように頑張ります。




事務局のお休み(11月)
1日(日)、3日(火)、7日(土)、8日(日)
14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)
 23日(月)、28日(土)、29日(日)



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公益社団法人広島市視覚障害者福祉協会 情報部
広島市視覚障害者情報センター 相談員 高橋
〒730-0043
広島市中区富士見町11-27
広島市保健所等合築施設2階
電話 082-240-1220(FAX兼用)
takahashi@hiroshimashi.shisyokyo.jp
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