【視障協だより】令和4年(2022年)3月20日第202号 1/2

2022.03.17
【視障協だより】
令和4年(2022年)3月20日
第202号


発行責任者 中神 誠
編集責任者 仲前 暢之
公益社団法人広島市視覚障害者福祉協会
〒732-0052 
広島市東区光町二丁目1-5
広島市心身障害者福祉センター4階
TEL 082-264-4966
FAX 082-567-4977
Eメール:jimu@hiroshimashi.shisyokyo.jp

目次


巻頭言・・・・・・1ページ
お知らせ・・・・・・3ページ
 文化部より文化交流会開催中止のお知らせ……3ページ
女性部より2022年度女性部定期総会……4ページ
3月のレシピから……6ページ
用具「耳より」コーナー・・・・・・8ページ
ちょっと、ひとこと・・・・・・12ページ
事務局より・・・・・・14ページ

【巻頭言】(会長 中神 誠)


2月13日(日)に、八丁座で上映されていた「ドライブマイカー」を観に行きました。この映画はUDCast(ユーディーキャスト)という音声ガイドがついているというので、初めてUDCastを使うことにしました。はじめに自宅で、UDCastをたちあげ、映画のタイトルを選び、ダウンロードしておきます。劇場へ行き、iPhoneの機内モードをONにします。アプリを立ち上げ「ドライブマイカー」のところにあわせ、待機します。始まると自動的に音声ガイドが始まります。始まるまではうまくいくのだろうかと心配しましたが、イヤフォンをつけ聞き始めたら、案外簡単に始まりました。3時間近く上映されましたが、終わるまで音声ガイドがありました。広島の平和公園、国際会議場、中区のごみ処理場、プリンスホテル等、たくさんの広島の街が出てきました。UDCastのついている映画もたくさんあるようですので、是非皆さんも映画館で鑑賞してみてください。
 2月17日(木)13時半から15時半まで日視連の団体長会議がZoomで行われました。当日までに、それぞれ都合のいい日にテストが行われていたので、スムーズに始まり、会議も順調に進行し、無事終了することができました。視障協でも2月20日(日)13時から中ブロ実行委員会をZoomで行いました。委員9名と事務局1名で行い、40分で終了しました。それぞれがZoomに少しずつ慣れているようです。
会員の皆さんもいろいろアプリを活用して、豊かな生活をお過ごしください。
今年度も残りわずかとなりました。コロナでほとんどの行事が行われませんでした。来年度はお会いできる日を楽しみにしております。

UDCast 問合せ窓口(平日10時~19時) *無料アプリ
TEL 0120-291-088


【お知らせ】


文化部(会長 中神 誠)


☆文化交流会開催中止のお知らせ
 令和4年3月20日(日)に開催を予定しておりました「文化交流会」は現在の新型コロナ感染者数を鑑み、誠に残念ですが、中止とさせていただきます。
 3月6日まで「まん延防止等重点措置」実施期間で、事業の中止・縮小が続いておりました。その間、出演申し込みのあったグループや個人から練習ができない状態で困っているとの声もたくさんいただきました。
練習に励んでくださった方々、また、当日の観覧を楽しみにしていた皆様にはぜひ、来年を楽しみにしていただきたいと思います。

女性部(部長 浦上由美子)


☆2022年度女性部定期総会
皆様、こんにちは。お元気でお過ごしでしょうか?
下記の通り総会を開催いたしますので、多数のご参加をお待ちしております。
開催日:4月10日(日)
開催時間:10時30分~12時 終了予定
受付:10時より
会場:広島市心身障害者福祉センター2階会議室1・2
議題:
(1) 2021年度事業報告並びに決算報告
(2) 2022年度事業計画(案)
(3) 第70回中国ブロック大会女性部会提出議題(広島市)
(4) 2023年度の事業について
(5) 会員からの提出議題

申し込み:以下の内容について、4月1日(金)正午までに視障協事務局へ
(1)出欠連絡及び委任
   委任の通知のない方は、議長に委任されたものとします。
(2)会員からの提出議題
   議題と提案理由を文章にして事務局へ送付してください。
(3)弁当:部員の方にお持ち帰り弁当を準備しております。介助者のお弁当が必要な方は700円で販売します、その旨お知らせ下さい。

 *出席される方はマスク着用をお願いします。

3月のレシピから


【炊き込みちらしずし】
 材料(3人分)
米 360㏄(2合)    
鶏ひき肉 100g
干ししいたけ 4枚
にんじん 4分の1本(30g)
ごぼう 3分の1本
油揚げ 1枚
薄焼き卵 2枚(24㎝のフライパン2枚分)
 ・卵 大1個
 ・酒 小さじ1
 ・かたくり粉、砂糖 各小さじ2分の1
 ・塩 少々
サラダ油 適量
昆布(3㎝四方)1枚
絹さや又は菜の花 適量

作り方
① 干ししいたけは、カップ1と2分の1の水に3時間~1晩つけて戻し、軸を除いてかさを薄切りにする。
(戻し汁はとっておく。)にんじんはせん切り、ごぼうはたわしでこすり洗いし、ささがきにして水にさらす。
油揚げはサッと熱湯をかけて細切りにする。錦糸卵を作る。
② 米は洗って炊飯器の内窯に入れ、干ししいたけの戻し汁、砂糖大さじ3、しょうゆ小さじ2、塩小さじ1を加え、2合目の目盛りまで水加減し、ひとまぜする。
昆布、しいたけ、ごぼう、にんじん、ひき肉、油揚げをのせ普通に炊く。
③ 昆布を除いてボウルに移し、酢大さじ4を回しかけて混ぜる。
④ 器に盛り、錦糸卵と青み(絹さやか菜の花)をのせる。
*視覚障害者対象の料理教室にぜひご参加ください。
2022.03.17 17:40 |

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2022.03.17

【用具「耳より」コーナー】


☆読書器の選び方 その4 機種別の特徴(2)
情報センターで体験できる商品のうち、音声読み上げ(ウェアラブル型)と画面音声兼用タイプ、および電子ルーペの商品名と価格、特徴をご紹介します。
※基準額198,000円、原則1割負担で給付が受けられます。

(1)音声読み上げ・ウェアラブル型
●オーカムマイリーダー2
248,000円(1割+50,000円負担)
メガネの左右どちら側でも取り付けて使用できる。読みたいものを指さすか、本体に触れるだけで読み上げる。
●天使眼(エンジェルアイ) 198,000円
メガネの右側だけに取り付けて使用できる。音声で原稿の位置を誘導し、撮影範囲に入ると読み上げる。

(2)画面音声兼用・据置型
●よみあげ名人 198,000円
本体と読み取り器が分離している。いろいろな操作や読み取り画像の表示、読み取り結果が活用でき、設定を細かく変更できる。

(3)画面音声兼用・携帯型
●コンパクト10スピーチ 226,000円(1割+28,000円負担)
タッチ操作のシンプルデザイン。音声読み上げのみの簡単モードと、画面拡大と音声読み上げを兼ねた標準モードを切り替えて使用。
●オムニリーダー 198,000円
ボタンとダイヤル操作。画面拡大モードと音声読み上げモード切り替えて使用。カレンダー・リマインダー等多機能。

(4)電子ルーペ クローバー3 29,800円
画面は小さいが、外出先で商品表示の確認などに便利で安価。申請も可能ですが、据置型との併用(2台目購入)にお勧め。

※上記以外でも取扱可能な機種があります。情報センターへご相談ください。
※今回の特集ではご紹介できませんでしたが、情報センターで3月から、画面拡大タイプの読書器「ズーマックススノー12」「ぺブルHDベーシック」と、電子ルーペ「クローバー4」を新たに常設展示しています。その他の展示品も増えましたので、詳しくは来月お送りする「情報センターだより4月号」をお楽しみに。
※偶数月は「情報センターだより」も同封されています。メール配信の方は情報センターのHPをご覧ください。

☆白杖紹介「シンボルケーン・パートナー」


今月、ご紹介する杖は、太めのグリップ好きにおすすめ!
『シンボルケーン・パートナー』
シンボルケーンはシャフト部分もグリップも細いタイプが一般的ですが、パートナーはグリップ部分が太く、大きな手の方でも握りやすいのが特徴です。
スキーのストックにも使われる軽くて丈夫なジュラルミン製のシャフトも魅力的です。
6段折りで、長さは90㎝~130㎝までの5㎝間隔で選べます。折りたたんだ時のサイズは約23㎝(120㎝の場合)。専用の袋付きです。価格は6,000円(別途送料等かかります)
シンボルケーンは誰かと一緒に歩く時のお供だったり、見えにくい時に、さっとカバンから取り出して使ったり、普段使いの杖が壊れた時用の予備の杖としても、一本あると安心しますよね。カバンの中の頼れる一本にどうですか?
さて、来月紹介する白杖は「使っている人一番多いという説」がある白杖です。お楽しみに。

【ちょっと、ひとこと】


(あはき部長 新谷 幸司)
 ここ何年か、いろいろな事情で治療院をたたまれる方がおられ、オートクレーブ、電療器具、電動ベッド、ソファーなどの処分に困っているという話をよく聞きます。逆に、「そういうのがあれば譲ってほしかったのに」と思われた方もおられます。そこで、売りたい物や引き取ってほしい物があれば、視障協の「お好み」メーリングリストに掲載されてはいかがでしょうか。せっかく何でも投稿できるメーリングリストがあるのですから利用しない手はないですね。
 ところで、2月6日に中国ブロック会代表者協議会がオンラインで行われました。日本視覚障害者団体連合はあはき4団体の一つなので、あはき関連の話し合いもありました。特別給付金制度、免許保有証、保険取り扱いなどの手続きや様式を簡略化したり、視覚障害者でも扱えるフォーマットにするといった要望が出されました。いずれも晴眼者にとっては何でもないことですが、視覚障害者にとってはいくら努力しても自力ではどうしようもないことばかりです。
視障協は他のあはき団体とは違い、圧倒的優位な立場にある晴眼者と同じ土俵であはき業ができるようにすることも大きな役割です。
また、このような問題を直接国に言うことができるのも視障協です。
 冒頭のフリーマーケットの話も、メルカリには及びませんが視障協という団体だからできることの一つではないかなと思います。

【事務局より】


現在の会員数239名(正会員231名 賛助会員8名)
*視覚障害で困っている人、一人で悩んでいる人がおられましたら、視障協への入会をご案内ください。

☆編集後記(編集長 仲前 暢之)


桜の便りも聞かれるようになりましたが、
会員の皆様いかがお過ごしですか。
先月うれしいニュースが飛び込んできました。
健常者向けあん摩マッサージ指圧師養成学校の新設を制限した法律が、憲法の職業選択の自由に違反するかが争われていた3件の訴訟の判決があり、最高裁で視覚障害者保護規定は「合憲」と判断。原告側の上告を棄却し合憲とする判断が確定しました。本当によかったなと思います。
けれども、現実は厳しいことになっています。
厚生労働省によると、2020年の、あまし師の就業者数は、視覚障害者2万6507人に対し健常者は9万1596人。1990年と比べると視覚障害者は約9000人の減少に対して健常者は約3万5000人増えているそうです。
私たち視覚障害者は、これからさらなる技術の向上を目指し、社会に貢献できるよう一層の努力をしていかなければいけないと感じています。
2022.03.17 17:33 |

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