【視障協だより】


令和2年(2020年)12月20日


第187号






発行責任者 寺中 久美子




公益社団法人広島市視覚障害者福祉協会


〒732-0052 


広島市東区光町二丁目1-5


広島市心身障害者福祉センター4階


TEL 082-264-4966


FAX 082-567-4977


Eメール:jimu@hiroshimashi.shisyokyo.jp




目次


新型コロナウイルス感染拡大に伴う視障協事業等の中止・縮小について・・・・・・3ページ


お知らせ・・・・・・6ページ


駅周辺工事について……6ページ


文化部より、会員のひろば「希望」発行について……7ページ


報告・・・・・・8ページ


青年部より、第1回講演会について……8ページ


福祉環境部より、アストラム沿線の街点検報告……9ページ


1月事務局のお休み・・・・・・13ページ






新型コロナウイルス感染拡大に伴う視障協事業等の中止・縮小について




会長 寺中久美子


皆さんご承知のように、12月に入り、広島県、なかでも広島市の新型コロナウイルス感染者数が急増しています。広島県では、12月12日(土)から1月3日(日)の間を、「新型コロナ感染拡大防止集中対策」期間とし、特に広島市については、家族以外との会食や不要な外出を控える、年末年始の広島市と広島市以外の地域との帰省を自粛するなどに取り組むこととなりました。


こうした状況を踏まえ、視障協としても以下のとおり、大会行事や事業等の中止、縮小を行うこととしました。視障協では、新型コロナウイルス感染症により4月に中止した事業を7月から再開したところですが、また中止しなければならない事態となったことは本当に残念です。皆さんにはご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いします。


皆さまにおかれましては、できるだけ早く事業が再開できるよう、感染拡大防止に積極的に取り組んでいただきますとともに、くれぐれも健康に留意されて過ごされますよう、お願いいたします。




1.令和2年度広島市視覚障害者福祉大会・平和大学及び第4回広島市視覚障害者情報センターまつりの開催中止について


1月10日(日)に予定していました「令和2年度広島市視覚障害者福祉大会・平和大学」、1月31日(日)に予定していました「第4回広島市視覚障害者情報センターまつり」を中止します。


2.視障協事業等の中止・縮小について


(1) 中止・縮小の開始時期


令和2年12月14日(月)から


中止、縮小の期間は当分の間とし、再開の時期については、今後の新型コロナウイルスの感染状況や広島県・広島市の感染防止対策の状況をみながら判断します。


(2) 中止・縮小の内容


① 視障協内部の会議(各部の役員会などの開催)


中止


② 社会参加促進事業


中止


③ ICT利活用支援


ア.ボランティア派遣の中止


イ.電話、メールによる問い合わせ、相談等には対応。


④ 歩行訓練事業


ア.訓練は原則中止


イ.緊急性のある場合のみ、感染予防への十分な配慮のもと実施。


⑤ 情報センター運営


ア.来所者への対応は行わない。


イ.電話、メールによる問い合わせ、相談等には対応。


⑥ 補装具・日常生活用具等の配達


ア.配達は原則中止


イ.購入申込者宅に用具等を郵送し、電話でその取扱いが説明できる用具等のみを取り扱う。






【お知らせ】


広島駅周辺工事について 


広島駅周辺の工事状況について、施工業者等から説明がありましたので、お知らせします。


1.広島駅南口広場の中央階段エスカレータの移設について


12月1日から3月末までの予定で、広島駅南口地下広場と広島駅南口正面をつなぐ中央階段のエスカレータの移設・更新工事が行われています。


この工事により、西側の上りエスカレータと階段の西側半分が使用できなくなっています。東側のエスカレータと階段の東側半分は使用できますが、従来は下り専用であったエスカレータが上り専用となっていますので注意してください。


また、中央階段の西側にあるエレベータはこれまでどおり利用できますが、エレベータ前に工事用の仮囲いが設置されているため、これを迂回して利用していただくことになります。さらに、これとは別に、観光案内所の前付近の通路の中央部分にも工事用の仮囲いが設置されています。


いずれも工事箇所を迂回するよう、点字ブロックが敷設されています。


2.広島駅南口タクシーのりばの閉鎖について


1月9日(土)から広島駅南口タクシーのりばが閉鎖され利用できなくなります。以降のタクシーの利用は広島駅北口のタクシーのりばになります。


また、タクシーのりばが工事エリアになるため、1月23日(土)からは、広島駅南口を出て左手、東側に行く通路も、現在のタクシーのりばの北側から、路面電車のりばの北側に変わります。


3.広島駅南口出入口から2階の南北自由通路につながる階段・エスカレータまでの点字ブロック敷設位置の変更について


現在、広島駅南口出入口から2階の南北自由通路につながる階段・エスカレータまでの間は混雑を避けるため進行方向が指定されています。現在の点字ブロックは駅から外に出るための通路に敷設されているため、点字ブロックを使って駅に入ろうとすると人の流れに逆行することになります。


このため、点字ブロックの敷設位置を、進行方向が指定されている通路の外、駅に向かって左手、西側の仮囲いに沿った位置に変更します。切り替えは、12月中旬の予定です。


なお、今後、駅ビル工事の進捗に合わせ、広島駅南口の出入口そのものの位置の変更も予定されています。詳しい状況が分かり次第、お知らせします。




文化部(部長 森川能光)


会員の広場「希望」第108号を発行いたしました。


同封いたしますのでどうぞお読みください。  






【報告】


青年部 (山中真澄)


☆第1回講演会について


みなさんこんにちは。


日時:7月19日(日)13時~15時


場所:広島市心身障害者福祉センター 2階 会議室2


講師:株式会社エス・イー・ティ 顧問 清水康弘氏


テーマ:もっと知ろう「消費税増税に伴う消費活性化策」マイナポイント制度について


参加者:16名


政府の取り組みをもとに事業の概要、ポイントの取得方法、利用方法や留意点など詳しく説明していただきました。


ご参加いただきました皆さんありがとうございました。






福祉環境部(部長 田尾秀春) 


☆アストラム沿線の街点検報告


今回は歩行の安全確保の点で問題があり、これまで実施していないアストラム沿線の中筋駅、大町駅、大塚駅周辺の歩行環境を調査しました。


調査日時  令和2年11月1日(日)


12時30分~17時


参加者  14名(ガイドヘルパー4名) 


調査内容


① 点字ブロック(以下点ブロと略す)、エスコートゾーンの敷設状況


② 音響式信号機、音声誘導装置の設置状況


③ 歩行の際の危険性や案内表示の見えやすさ


調査場所 アストラム中筋駅、大町駅、大塚駅の周辺


1. 調査状況と改善策


① 中筋駅周辺


ア.中筋駅南交差点


中筋駅から南へ100m、アストラムライン、祇園新道54号線沿いの4差路交差点で、近くに安佐南区民文化センター、図書館、福祉会館がある。




<問題点>


祇園新道は道幅が広く交通量の多い交差点で、これまで視覚障害者がバスターミナル方面へ横断する際、手前に停車している車の音を聞き青と思って渡ると、車信号は赤で右矢印信号に変わり、中筋ターミナル等に右折する車が発進してきて衝突するような危険な状況に遭遇している。同じ反対方向の横断ではバスロータリー等から左折車が出てきて危険な状況が生じている。


<改善策>


・中筋南交差点は車の右折信号があり、横断の判断が出来にくい。公共施設等があり利用者の多い所で早急に音響式信号機の設置が必要である。


・道路幅が広くエスコートゾーンの敷設が望ましい。


イ.中筋ロータリー


空港、福山、岡山等9つの郊外路線のバス乗り場がある。


バス停へは点ブロはあるが音声案内装置はない


② 大町駅周辺


アストラムと可部線の連絡駅となっていて、点ブロで誘導されエレベーターが設置されている。




<問題点>


可部線大町駅のホーム幅は狭く、ホーム外側にある警告ブロック上に、屋根を支える柱が11本立っていて、歩行の際に衝突したり、転落などの危険も生じる。他の緑井駅、古市橋駅でも同様な状況が見られる。


<改善策>


・安全確保のため柱の位置を移動する必要がある。


・当面の対策として、柱に衝突した際の衝撃を和らげる防護ラバ―を巻く。


③ 大塚駅周辺


終点「広域公園前駅」の一つ前で、近くには広島市立大学、広島市総合リハビリテーションセンター、松江、広島方面行きのバス停がある、


ア. 大塚駅北交差点


<問題点>


大塚駅から側道を北に200m位進んだ所の4差路の交差点で、ここへの区間は点ブロがなく側道が白線で歩道と区別され端は側溝となっていて単独での歩行は難しい。


大塚駅北交差点は、広島方面から松江、西風新都(総合リハセンター)方面への車道が6車線。アストラム県道71号線の車道が5車線の長い横断歩道である。音響信号機は設置されているがエスコートゾーンはない。          


<改善策>


・交差点までの側道の白線内の歩道部分に点ブロの敷設が可能なら敷設する。


・大塚駅北交差点について、総合リハセンター等への視覚障害者の利用状況により、今後エスコートゾーンの敷設を行う。


今回の調査で、アストラム駅構内の点ブロ等が整備され、移動に支障は見られなかった。重点的に改善していく取組みとして、


1.中筋駅南交差点への音響式信号機の設置。


2.可部線大町駅、緑井駅、古市橋駅ホームの点字ブロ上に立つ柱の移動、危険回避の対策。


今回の調査結果をもとに改善に向けて取組みを進めていきます。皆さまの周りの歩行環境などについて、危険な状況や場所がありましたら視障協事務局、または担当の高松、田尾にご連絡ください。 




事務局の休み


年末年始12月29日(火)~1月3日(日)、9日(土)、10日(日)、11日(月)、16日(土)、17日(日)、23日(土)、24日(日)、30日(土)、31日(日)