【視障協だより】
令和2年(2020年)8月20日
第183号

発行責任者 てらなか 久美子

公益社団法人広島市視覚障害者福祉協会
〒732-0052 
広島市東区ひかりまち二丁目1の5
広島市心身障害者福祉センター4階
TEL 082-264-4966
FAX 082-567-4977
Eメール:jimu@hiroshimashi.shisyokyo.jp


目次
かんとうげん・・・・・・3ページ
事務局より・・・・・・4ページ
事務局のお休み……4ページ
お知らせ・・・・・・4ページ
  アハキ部より、治療奉仕の中止について……4ページ
報告・・・・・・5ページ
女性部より、2020年度女性部定期総会……5ページ
信号機の赤、青の情報がスマホでわかるアプリの説明会に参加しました!……6ページ
福祉環境部より、平和公園レストハウスの見学と点検の実施について……8ページ

かんとうげん(会長 てらなか 久美子)
  7月に入り、新型コロナウイルス感染者が広島市で連続して発生しています。視障協では、7月から新型コロナウイルス感染防止対策をして行事、各種事業を行っていますが、皆様も感染防止に十分気を付けてください。
 みなさんは、新型コロナウイルスにより、困りごとはありませんか。私は、外出先で、人との接触、買い物のときなどに困っています。たとえば、外出先で歩行中に人とぶつかったとき、濃厚接触になったのではと気になる、公共交通機関を利用したとき座席を考える、買い物にいったたとき店員さんに尋ねたいことがあるとき躊躇してしまう、レジに並ぶとき立ち位置のマークがわかりにくい、支払いをするとき飛沫対策がされているため手渡しでお金を渡すことができない、ポイントカードで支払ったとき金額を言ってもらえないなどに困っています。いつ、終息になるかわかりませんが、現状とともに生活していくことだと思います。困りごとがありましたらりじまたは事務局までお知らせください。
  次に、今年10月31日(土)から11月1日(月)岡山県で開催予定だった三療研修会は、新型コロナウイルス感染拡大により延期となりました。
※視障協のことについてお気づきのことがありましたらりじまでお願いします。

【事務局より】
事務局の休み
9月5日(土)、6日(日)、12日(土)、13日(日)、19日(土)、20日(日)、21日(月)、22日(火)、26日(土)、27日(日)

【お知らせ】
アハキ部(部長 山中幸夫)
☆治療奉仕の中止について
 例年、行っております治療奉仕について、訪問先の老人ホームと調整した結果、本年度の実施を取りやめることとしましたので、お知らせします。

【報告】
女性部 (部長 うらがみ由美子)
☆2020年度女性部定期総会
皆さんお元気でお過ごしでしょうか?
新型コロナウイルスに伴う事業の中止等が7月1日から解除になり、感染防止対策 を取りながら7月12日(日)10時20分より、広島市総合福祉センター5階会議室2 にて、てらなか会長、女性部担当総務なかまえ副会長にご出席いただき開催しました。部員 総数100名(4月1日現在)のうち、12名が出席しました。
議長に山田智子さんを選出し、次のことが承認されました。
1. 2019年度事業報告並びに決算報告
2. 2020年度事業計画
  研修会の要望として、ぶいんよりヨガや健康にまつわること、研修会を安佐北区でも 開催して欲しいと発言がありました。
3. 2021年度盲婦人家庭生活訓練事業(メニュー事業)
  開催は承認されました。
  昨年部員からの提出議題である安佐北区での料理教室の開催について、日曜日教室の半分の6回を安佐北区での開催が決議されました。
4.にっしれん中国ブロック盲人福祉大会女性部提出議題(鳥取県)
 賞味期限・消費期限の記載を視覚障害者や高齢者にも見えやすいように文字の拡大 、記載場所の固定をしていただきたい。
女性部のことでお気づきのことがありましたら役員までお願いいたします。

信号機の赤、青の情報がスマホでわかるアプリの説明会に参加しました!(会長 てらなか 久美子)
「持っているスマホに信号のいろ情報(青、青点滅、赤)が通知される」という新しいアプリの説明会が、7月29日(水)、中区八丁堀のきょうぐちもん交差点でありました。当日は、視障協の赤瀬、なかまえ副会長、なかがみ常務理事、私、てらなかも参加し、この仕組みを開発した会社、県警本部の方から、実際の信号機を使って説明を受けました。
サービスを提供する機器が設置された交差点で、このアプリを起動させると、「〇〇方向の信号が赤になりました」「〇〇方向の信号が青になりました」「〇〇方向の青がまもなく終了します」といった信号の情報を入手することができます。
音響式・音声式信号機の設置が進まない要因の一つに周辺の住民の方々の理解が得づらいことがあり、また折角、音響式・音声式信号機を設置しても夜間や早朝には音が出せないというじあんも多く見受けられる中、横断しようとする視覚障害者1人1人に横断に必要な情報が提供されるという今回のシステムは、これまで大変な困難を伴っていた視覚障害者の道路横断の課題に新たな展開をもたらすかもしれません。
今年4月時点で、すでに宮城県では49か所、静岡県では23か所の交差点に設置されているとのこと。広島県警でも検討を始められておられるそうです。
一方で、これまでどおり音響式・音声式信号機の設置が必要な場所もあり、また音響式・音声式信号機を必要とされる方々も多くおられると思います。こうしたことも念頭に置きながら、ここ広島でも今回のシステムの設置が進むよう、視障協として検討を進めていきたいと思っています。

スマホアプリ 信GOは、高度化PICSが設置された交差点で、歩行者信号が確認できるアプリです。高度化PICSとは、警察庁が推進する歩行者等支援情報通信システムです


福祉環境部(高松 豊)
☆平和公園レストハウスの見学と点検の実施について
7月30日(木)午後、7月1日にリニューアルオープンした平和公園レストハウスを見学しました。広島市のレストハウスを担当する課から視覚障害者の立場で施設の使い勝手を点検してほしいとの申し出があり、福祉環境部の田尾部長、私高松に、てらなか会長、歩行訓練士の馬屋原さんが加わり、施設内の説明を受けました。
建物の1階には、観光案内所とお土産物などを販売する売店が、2階にはカフェと休憩スペースがあり、ここには被曝したピアノも展示されています。3階は旧中島地区の被曝前の様子が写真やミニチュアなどで紹介されています。地下1階は、被爆時に近い形で残されており、壁やはしらなどに実際に触ってみることもできます。この地下室で被曝しながら奇跡的に生き残られた野村英三さんのことも紹介されています。
以前あった、外の公衆トイレはなくなり、その部分にはレストハウスと接続する3階建ての建物が増築され各階にトイレが設置されています。
展示パネルには、QRコードが貼り付けてあり、それをアイホンなどのカメラで読み取れば、ブラウザが起動し、展示品の説明などを、ボイスオーバーなどの読み上げ機能を使って聞くことができます。この度のリニューアルで、エレベーターも設置されているので、各階を安全に移動することができます。これまで予約しなければ入ることのできなかった地下室も、いつでも見学できるようになっていました。
さて、今回の見学を通じて気になったことは以下のとおりです。
レストハウスの出入口は2か所ありますが、本通りを抜けてもとやすばしからの出入口へは点字ブロックが敷かれていません。出入り口前に3段ほどの下り階段があり危ないとの判断からかもしれません。もう一つの平和公園側の出入り口までは点字ブロックが敷かれていました。もとやすばしに近い出入口にも点字ブロック、音声案内があればよいと思いました。
そのうえで、建物内に入って案内所前まで点字ブロックがあれば安心ではないかと思います。
また、各階の階段の手すりに点字表示がありません。階数や上り・下りの点字表示があるとよいと思いました。
これら、気づいたことを市の方にお伝えしましたが、これ以外にも気づかれたことがあったらご連絡くださいとのことでした。今回は1時間余りの見学でしたが、また今度ゆっくり展示品などを見学してみようと思いました。皆さんも訪れてみられてはいかがでしょう。そして、気づかれたことがありましたらご連絡ください。