視障協だより 令和元年(2019年)11月20日 第174号



【視障協だより】

令和元年(2019年)11月20日

第174号

発行責任者 寺中 久美子



公益社団法人広島市視覚障害者福祉協会

〒732-0052 

広島市東区光町二丁目1-5

広島市心身障害者福祉センター4階

TEL 082-264-4966

FAX 082-567-4977

Eメール:jimu@hiroshimashi.shisyokyo.jp







【目次】



巻頭言 ……2ページ

事務局より ……3ページ

(1)視障協だよりの音声コード印刷について …… 3ページ

(2)視障協だよりのデイジーCD版発行開始と、デイジー再生機器のご紹介 …… 3ページ

(3)事務局 2019年12月と年末年始のお休み …… 4ページ

お知らせ …… 5ページ

 神園さやかコンサートのご案内……5ページ

 視障協結成70周年記念式典・祝賀会のご案内……5ページ

 あはき部より、第3回 視覚障害者あはき師交流会のご案内 …6ページ

 広島市心身障害者福祉センターのイベントのお知らせ……7ページ

報告事項 …… 8ページ

 あはき部より、治療奉仕 …… 8ページ

 青年部より、第65回全国盲青年研修大会(三重県大会)…… 8ページ





【巻頭言】(会長 寺中久美子)



 早いもので、今年もカレンダーを1枚残すばかりとなりました。

 昨年に続き、今年もいくつもの台風が日本列島を襲いました。亡くなられた方にお悔やみ申し上げるとともに、被害に遭われた方には1日も早い復興を願います。

 一方、昨年の西日本豪雨災害で不通になっていた芸備線が開通し、これで西日本の鉄道はすべて開通したそうです。列車を利用して、通勤、通学、外出されていた方々も安心されたことと思いますが、広島市でも太田川の堤防決壊等による氾濫・浸水の恐れもあるそうです。「自分の命は自分で守る」ということを忘れてはいけません。

 さて、視障協はお陰様で今年結成70周年を迎えました。今後も引き続き活動していくことを誓い、結成70周年記念祝賀会を行います。みなさまお誘い合わせの上ご出席くださいますようお願い申し上げます。

 10月11日、あはき法19条訴訟の大阪地裁第15回口頭弁論が東京地裁に続き、終結しました。口頭弁論では、原告より第9準備書面(字句の訂正書面)、被告より第7準備書面がそれぞれ提出されたことが報告されました。これまで提出された書面等を審査した結果、原告より出されていた証人申請については却下することが告げられました。そのうえで、裁判長より今回をもって口頭弁論を終結する旨が伝えられ、原告・被告ともに了承されました。判決は令和2年2月25日に出されます。

※視障協のことでお気づきのことがありましたら理事までお願いします。







【事務局より】



(1)視障協だよりの音声コード印刷について

 お知らせが遅くなりましたが、視障協だより9月20日号より音声コード付きで発行しております。音声コード対応機器やスマートフォンの音声コード対応アプリをお持ちの方はご活用ください。



(2)視障協だよりのデイジー版発行開始と、デイジー再生機器のご紹介



 視障協だよりのデイジーCD版の発行が始まりました。CDの送付を希望される方は、視障協事務局へお申し込みください。

 デイジーCDは、プレクストークPTR3などのデイジー図書再生機器で聞いていただくことができます。機器をお持ちのかたはご活用ください。

 日常生活用具給付対象で、視覚障害1・2級の方は原則1割負担です。おすすめの機種と特長は以下の通りです。



 ①プレクストークPTR3 価格 85,000円

・本体でCDが簡単に再生できます。家の中のいろいろな場所で使えます。

・録音したデータや借りたCDのデータなどを、本体の内蔵メモリやSDカード・USBフラッシュメモリへ保存できます。

・インターネット回線がある方は、無線・有線でサピエ図書館がご利用いただけます。



 ②プレクストークリンクポケットPTP1/LINK 価格 85,000円

・本体は小型の携帯電話サイズ、ポケットに入れて持ち運べます。移動中、外出先での利用に便利です。ICレコーダー代わりにも使えます。

・付属品の外付CDドライブでCDが再生できます。

・録音したデータや借りたCDのデータなどを、本体の内蔵メモリやSDカード・USBフラッシュメモリへ保存できます。

・インターネット回線がある方は、付属の無線ルーターをつないで、サピエ図書館がご利用いただけます。

 上記商品や給付制度のご利用については、用具担当・高橋までお気軽にご相談ください。



(3)事務局 2019年12月と年末年始のお休み

12月 4日(水)、 7日(土)、11日(水)、14日(土)、18日(水)、21日(土)、25日(水)、28日(土)~1月4日(土)





【お知らせ】



☆神園さやかコンサートのご案内

  広島出身の歌手神園さやかさんをお招きして、以下のとおり、コンサートを開催します。皆さんのご来場をお待ちしています。

 ・日時 令和2年1月26日(日) 14時30分から15時30分

 ・会場 広島ガーデンパレス 孔雀・朱鷺

      東区光町1丁目15-21 電話 082-262-1122

 ・参加費 無料

 ・申込先 視障協事務局 電話 082-264-4966 

 ・締め切り 令和元年12月16日(月)





☆視障協結成70周年記念式典・祝賀会のご案内

  視障協結成70周年を記念して、以下のとおり、記念式典及び祝賀会を開催します。多くの皆さんともにお祝いしたいと思います。ご参加をお待ちしています。

  なお、毎年開催している新年祝賀会は、今回の結成70周年祝賀会に替えさせていただきます。

 ・日時 令和2年1月26日(日)

     記念式典・祝賀会 16時30分から19時(受付開始 16時)

 ・会場 広島ガーデンパレス 孔雀・朱鷺

      東区光町1丁目15-21 電話 082-262-1122

 ・参加費 1人 8000円

      ※介助者が同行する場合には介助者も含めて申し込んでください。参加費は介助者も同額です。

      ※参加費は当日会場でお受けします。    

   ・申込先 視障協事務局 電話 082-264-4966

   ・締め切り 令和元年12月16日(月)





あはき部(部長 山中幸夫)



☆第3回 視覚障害者あはき師交流会のご案内

 皆さん、こんにちは。

 6月のあはき師交流会には多くの方々にご参加いただきました。引き続き資質向上に向けて、前回に出された次の3つのテーマで研修し、交流会を開催します。

1. 施術者としてレベル向上のための方策について

2. 患者さんに来てもらうための方策、集客方法の工夫について

3. 症状をテーマにした病態把握と施術の仕方について

 今回は佐々木健二、田尾秀春が担当し、参加される皆さんといっしょに意見交換をし、施術の実際について学ぶ計画をしています。

 また、終了後に広島駅の近くで新年懇親会を企画します。沢山の参加をお待ちしています。

期日: 令和2(2020)年 1月5日(日)

     13時30分~16時30分 (受付 13時)

会場: 広島市総合福祉センター5階 会議室2

    (広島市南区松原町5-1 BIGFRONT)

懇親会費:3600円

参加申込:

 12月24日(火)迄に田尾、佐々木の携帯にショートメールか電話で、お名前と交流会、懇親会の別を明記して申し込みください。







広島市心身障害者福祉センターのイベントのお知らせ



(1)音声ガイド付き映画上映会

日時:12月20日(金)10時から15時

会場:広島市心身障害者福祉センター 2階会議室

内容:10時から「散り椿」

    2018年公開、112分

    出演 岡田准一、西島秀俊、黒木華 他



   13時から「こんな夜更けにバナナかよ」

    2018年公開、120分

    出演 大泉洋、高畑充希、三浦春馬 他



(2)ふれあいカンshou会「クリスマスコンサート」

日時:12月22日(日) 13時30分~14時30分

会場:広島市心身障害者福祉センター 2階会議室

出演:女学院大学 こどものうた研究会

※いずれも入場無料、申込不要。障害の有無を問いません。

どなたでもお気軽にご来場ください。







【報告事項】



あはき部(部長 山中幸夫)

☆治療奉仕

 9月11日、11名(うち介助者4名)の方々に参加いただき、午前9時、広島駅南口音声時計の前に集合して、東区牛田の神田山長生園で治療奉仕を行いました。

 今回は、施術者が移動に負担がかからないようにと治療するための場所を2部屋用意していただいていました。その部屋で入所者・職員45名の施術を行いました。

 治療後、職員さんから「マッサージはどうだった?」と聞かれて、「とても気持ちよかった」と入所者さんが答えておられました。今年も神田山長生園の皆さまにとても喜んでいただきました。

 治療奉仕終了後、心障センターに移動して昼食をとり、13時に解散しました。

 参加頂きました会員の皆様、ご協力ありがとうございました。





青年部(臼井利明)

☆第65回全国盲青年研修大会(三重県大会)

 9月22日・23日、第65回全国盲青年研修大会(三重県大会)が日本盲人会連合青年協議会並びに三重県視覚障害者協会 スポーツ・青年部主催で、三重県津市のアストプラザとホテルグリーンパーク津を会場に、全国の盲青年と関係者240名が集まり開催されました。本会からは、青年部員と介助者を合わせて9名で参加しました。

 代表者会議では、平成30年度事業報告、決算報告と、令和元年度事業計画と予算が審議・承認され、協議会ウェブページのリニューアルや義援金の質疑などについても討議されました。また大会名称変更については、次回同大会から「全国視覚障害青年研修大会」となる事が決議されました。

 青年協議会役員選挙では、会長に静岡県の片平考美さんと、会計監査委員に東京都の伊敷政英さんと神奈川県の齋藤健二さんが選ばれ、次期就任となりました。

 分科会では、移動・交通生活、消費生活・職業・教育、組織改革について、3つの部会に分かれ討議が行われ、全国委員会での採択を経て、以下の3つの議題を次年度の全国視覚障害者福祉大会に議題提出する事となりました。

(1)道路横断中の視覚障害者の安全を確保するため、視覚障害者団体等の声を十分反映し、音響式信号機の設置箇所を増やすとともに、夜間・早朝にも押しボタンやシグナルエイドが使われた際には音響が鳴動するようにするなどの音響の設定変更を行うよう求める。

(2)視覚障害者が公務員や自営業者として働く際にも、ジョブコーチや職場介助者など、民間雇用類似の支援を受けられるよう、制度の整備と十分な予算の確保を求める。

(3)視覚障害者が単独で電子マネーや各種端末を用いた買い物や自営業における決済ができるよう、システム開発を進めると同時に、店舗の無人化によるさまざまな困難を生じないための制度改善を求める。

 2日目は研修会と式典が行われ、研修会においては、眼科医師の一尾多佳子氏による「三重県版ロービジョンケア」の講演と、黒田智子・川本三奈両氏によるSSピンポンの体験会が行われました。

 次年度の同大会は、本会が主催地団体となり、9月26日(土)・27日(日)に開催します。

 なお、大会式典で発表された大会決議は以下のとおりです。

一 視覚障害者の安全な移動を実現するため、鉄道、駅でのホームドア設置を促進するとともに、駅構内等の案内表示を弱視者にもわかりやすいものにするなど、対策の徹底を求める。

一 視覚障害者の道路横断時の安全を確保するため、音響式信号機の設置個所を増やすとともに夜間・早朝にも押しボタンやシグナルエイドが扱われた際には音響を鳴動させるなどの対策を講じるよう要望する。

一 鍼灸マッサージ師の権益と国民の安全を守るため、鍼灸マッサージは有資格者のみが行えることを広く社会に啓発するとともに、あはき法第19条を堅持し、無資格医療類似行為の積極的な取り締まりとその一掃を強く要望する。

一 行政機関や民間企業に雇用されている視覚障害者への職場介助者制度のさらなる充実と、あはきをはじめとする自営業者への職場介助者制度の新設を要望する。

一 行政機関や教育機関、飲食店、不動産業者、宿泊施設、各種娯楽施設等のあらゆる業種において、障害者差別解消法の理念に従った適切な合理的配慮が提供されるよう要望する。

一 家電製品やIT機器の開発において、使いやすい操作ボタンや音声ガイドが充実するとともに、点字、拡大文字、ウェブサイト等により視覚障害者に充分な情報提供が行われるよう要望する。

一 金融機関の窓口、ATM、ネットバンキング等での金融取引、クレジットカード契約や、各種会員登録手続を、視覚障害者も支障なく行えるようハード、ソフト両面の改善を要望する。

一 店舗等でのセルフレジの普及により、視覚障害者が買い物において困難に直面することがないよう、小売店等が適切な配慮を行うことを要望する。また電子マネーの利用が広がる中にあって、視覚障害者も安心してこうした決済サービスを活用できるような指針策定を要望する。



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