【視障協だより】
令和6年(2024年)3月20日
第226号
発行責任者 中神 誠
編集責任者 仲前 暢之
公益社団法人広島市視覚障害者福祉協会
〒732-0052 
広島市東区光町二丁目1―5
広島市心身障害者福祉センター4階
TEL 082-264-4966
FAX 082-567-4977
Eメール:jimu@hiroshimashi.shisyokyo.jp
目次
【巻頭言】……3ページ
【お知らせ】
女性部、2024年度女性部定期総会……4ページ
【報告】
青年部、フライングディスク体験……5ページ
青年部、社会見学……6ページ
青年部、平和学習……9ページ
【今月のレシピ】……10ページ
【日常生活用具紹介コーナー】……12ページ
【白杖あれこれコーナー】……13ページ
【事務局より】……14ページ
会員の動き……14ページ
編集後記……14ページ
【巻頭言】(会長 中神 誠)
 今年度もあとわずかになりました。予定した行事も全て終わりました。
 2月13日(火)県庁に行き、13時30分から担当者を交え、視障協の今後について話し合いをしました。その結果、今から視障協がしようとしていることは社会福祉法人にしたほうがいいですねと言われ、とても力が出ました。
 4月1日から心障センターのデイサービスが前の児童総合福祉センターに移転することになり、心障センターは水曜日がお休みになります。よって、視障協の開局日と時間は月、火、木、金、土曜日の9時から17時までになります。
【お知らせ】
女性部(部長 浦上由美子)
☆2024年度女性部定期総会
皆様、こんにちは。お元気でお過ごしでしょうか?
下記の通り総会を開催いたしますので、多数のご参加をお待ちしております。
開催日:4月14日(日)
開催時間:10時~11時 (終了予定)
受付:9時30分より
会場:広島市総合福祉センター5階大会議室1
議題:
(1)2023年度事業報告並びに決算報告
(2)2024年度事業計画(案)
(3)第72回中国ブロック大会女性部会提出議題(広島県)
(4)2025年度の事業について
(5)会員からの提出議題
申し込み: 4月2日(火)正午までに事務局まで
     以下の内容について、
(1)出欠連絡及び委任
   委任の通知のない方は、議長に委任されたものとします。
(2)会員からの提出議題
   議題と提案理由を文章にして事務局へ送付してください。
(3)弁当:部員の方にお持ち帰り弁当を準備しております。
 介助者のお弁当が必要な方は700円で販売します、その旨お知らせ下さい。
 *出席される方はマスク着用をお願いします。
報告】
青年部 (高松 豊)   
☆フライングディスク体験
青年部では、1月14日にフライングディスクの体験を行いました。ほとんどの方が初めての体験でした。
フライングディスクは、プラスチックの円盤を、5メートル、または7メートル先にある直径0.915mのゴールに向かって連続10回投げ、ゴールの輪を通過した回数を競います。
視覚障害者の場合は、ゴールの後方の審判員が音源でゴールの 位置を伝えます。なかなか思ったようにまっすぐ投げることができず、私を含めて10回のうちせいぜい2、3回しかゴールを通過させることができませんでした。力を入れすぎるとゴールのはるか上を通過したり、力を抜きすぎるとゴールまで届かなかったり真横に飛んだりと、気楽に始めることができる反面練習も必要な競技だと感じました。全国障害者スポーツ大会においてもこの競技は行われていて、そこに出場する選手は、10回投げると8回くらいはゴールを通過させることができるそうです。
皆さん一応に、「ディスクを投げる力加減が難しかった」と言われていました。
青年部 (部長 臼井 利明)
☆社会見学
11月26日に実施した社会見学について報告します。
今年は広島市中区吉島にある広島刑務所施設内において開催された
中国地区矯正展を見学しました。
午前中は施設内の見学を現役職員の方にも協力していただきながら、普段知る事のできない様々な場所を見学する貴重な時間となりました。
刑務区域では、社会復帰した際に役立てる専門的な職業的技術訓練場を回りました。金属加工の作業場では、20数名ぐらいの受刑者の方をほぼ1名の刑務官が担当されているそうです。
実際に刑務作業に従事している方から刑務作業に関する指導を求められた時の応対の場面も実演していただきました。
それまで柔和且つ親切に説明されていた担当職員さんが、厳格な一声で「要件」と叫ばれた瞬間、作業場全体が一瞬のうちに静まり、
見学者一同の背筋が伸びるのを感じました。
居住区では、室内側にドアノブのない鉄製のドアや、夜間の見回り時に靴音を生じないようにするための人幅のみの絨毯が備わった廊下なども実際に触れる事ができました。
受刑者の方の食費は1日3食で440円程度とのお話で、本日のお昼の献立として、野菜炒めが実際に展示されていました。
居住区の見学後、午後からは、施設の自由区域で行われていた、刑務所作業製品の即売や展示、体験コーナーなどを見学しました。
全国の刑務所で作られている陶磁器や革製品、箪笥や机などの木工家具も多く展示されていて、市場の価格帯より安く購入ができる人気のある催しです。
特に革靴は人気が高いようで、正午過ぎの時点でも完売しているサイズが多いようでした。
広島刑務所からの商品としては、カープとコラボした商品もあり、とても人気があるそうです。
その他受刑者の皆さんが作成した製品は以下のオンラインストアで購入も可能です。
<オンラインストア>
CAPIC ~キャピック 心をこめた 手づくりの逸品~
https://www.e-capic.jp/
CAPIC ~ e-shop ~
https://www.e-capic.com/
今回は特殊な施設の見学という事もあり、自立更生などの活動に長く尽力されている方にも企画段階からご尽力いただきました。
この場をかりて、多大なご支援をいただきました事に対し、
感謝の意を申し上げます。
青年部 (高松 豊)
☆平和学習
青年部では、12月17日に平和学習を実施しました。
最初に広島平和記念資料館で、被爆して変形した瓦や瓶、茶わんなどを参加者全員で触ってみました。
原爆の約4000度に達する熱で溶けてくっついてしまった茶わん、瓦を触ってみて、改めて原爆のすさまじさを感じました。
そのあと少し資料館を見学した後、平和公園内の慰霊碑や被爆樹木などを、ピースボランティアの方々の案内でめぐりました。
各慰霊碑などをボランティアの方のわかりやすい説明を聞きながらめぐることができ、とても勉強になりました。私たちの知らないようなこともまだたくさんあるんだなと感じました。
次世代への被爆体験の継承が問題になっている昨今、世界各地で戦争や紛争が起き、広島市の平和学習教材からは、時代にそぐわないという理由で、はだしのゲンが削除されるなど、不穏な動きもみられる中、被爆地で活動する障害当事者団体として、このような平和学習を定期的に行っていくことが必要なのではないかと、今回の研修会を通じて改めて考えました。
【今月のレシピ】
【手まり寿司】   
材料
米・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2合
寿司酢・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大4~
しめ鯖・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・半身
紫蘇の葉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4枚
作り方
①米を炊飯して、寿司酢を混ぜて酢飯を作る。
②しめ鯖は薄切り、しその葉はせん切りにする。
③ラップにしその葉としめ鯖をのせ、酢飯を小さく丸めてのせて
  ラップを絞り、ラップから取り出して器にのせる。
【ゆで豚の春野菜サラダ】 
材料
豚ロースしゃぶしゃぶ用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・200g                                 春キャベツ(せん切り)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・400g  
人参(せん切り)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小1本   
生姜(せん切り)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1片
マヨネーズ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大3
味噌水を混ぜ合わす。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大2  
水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大1
作り方
①野菜はせん切りにする。
②鍋に湯を沸かし、塩を少量入れて(分量外)キャベツ、人参を
  さっと湯通しし、水気を切る。
③同じ鍋に豚肉を広げて入れ、火を通す。   
④ざるに上げて冷まし、食べやすく切る。
⑤ボウルでマヨネーズ、味噌、水を混ぜあわす。
⑥「⑤」に豚肉を入れて混ぜる。
⑦器に野菜を盛り、豚肉と生姜をのせる。
【日常生活用具紹介コーナー】
今月ご紹介する用具は、音声付き2口IHコンロです。
操作に音声ガイドと操作音が付いた2口のIH調理器です。加熱調理はもちろん、揚げ物油の温度調整や、自動湯わかし、タイマーなど便利な機能が盛りだくさんです。付属の設置スタンドを取りつけると、本体の下に鍋やお皿を収納できます。
音声ガイドはダイヤル式のスイッチで音量調整可能。
自動湯わかし機能は、お湯が沸くとブザーが鳴り、火力を下げて3分間保温します。表面が平らなので、油汚れのふき取りや日頃のお手入れも簡単です。
使える鍋は、底の平らなタイプで、右側は直径12cm~20cm、左側は直径12㎝~26㎝です(揚げ物調理の場合は直径18~26㎝、湯わかしの場合は直径15㎝~23㎝)。鉄・鉄鋳物、鉄ほうろうの鍋が使用できます。
視障協取り扱い価格 41,000円(送料等含みます)視覚障害1,2級の方でしたら、日常生活用具として申請もできます。
在庫限りの商品ですのでご希望の方はお早めにご購入ください。
【白杖紹介コーナー】
今月は持って出かけたくなる白杖「ミズノケーンST」をご紹介します。
スポーツメーカーのミズノが開発した、カーボン製の超軽量な直杖です。
路面からの情報が手に伝わりやすいように、重さのバランスやしなり具合などが計算されています。白いシャフト部分には、反射材が幾何学模様のようにデザインされ、杖先20cmほどはミズノのイメージカラーである、メタリックブルーが使われています。グリップと杖に、ミズノのマークが付いています。
外出時、杖が折れてしまったという場合でも、2年間の修理保証がついていて安心です。
広島市視覚障害者情報センターでも3月末ごろから常設展示が始まります。
価格は18,000円(別途送料等かかります)補装具費として申請も可能です。直杖を申請予定だった方、人とは違う白杖を探していた方、ぜひこの機会に試してみませんか。 
【事務局より】
☆今月の会員の動き(2月)
現在の会員数244名(正会員238名 賛助会員6名)
☆編集後記(編集長 仲前 暢之)
桜の花が咲く頃となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
春服への衣替えの時期ですね。
私は、洋服の色や模様を何度覚えても時間が経つと忘れてしまいます。
先日も、おしゃれなセーターを着てたつもりが、父親の真っ黒のセーターを着ていたらしく、ズボンも靴も黒だったので、上から下まで黒づくめの服装になってしまってました。
目の見える人にチェックしてもらえばよいのですが、これから自分で衣服を区別整理しようと思い立ち、情報センターまつりで紹介されていた、シール型音声メモ「タッチボイス」と、スマホでタグにタッチすると登録した内容を音声で教えてくれる「ものタグ」を使って衣服の区別整理をしていきます。早く春になーれ!