【日常生活用具紹介コーナー】


 まだまだ暑い日が続きますね。暑い日の外出はついつい歩幅も小さくなりがちではないですか。いつも渡れていた横断歩道が渡れない、なんて経験ないでしょうか。今月はそんなときに役立つ「エコーカード3」をご紹介します。
 エコーカード3は、青信号の時間を延長する機能があります。対応している信号付近でボタンを押すと、次の青信号の時間が延長されます。また対応の音声案内が近くにあるときに、その案内を再生することができます。
 皆様もよく利用される光町の心身障害者福祉センター玄関やシャレオ地下にもついています。
 大きさも折りたたんだガラケーくらいの大きさで、コンパクト。価格は12,000円。視覚障害手帳2級以上であれば、日常生活用具として申請ができます。
 視覚障害者の歩行環境も、スマホのアプリや色々な機器の登場でどんどん歩きやすくなってきているのを感じます。

【白杖紹介コーナー】


 蝉の鳴き声もようやくひと段落して、夜は鈴虫の音色が心地よい季節になってきましたね。
 今月は行楽シーズンにおススメの白杖をいくつかご紹介します。 

 クリスメイト…カーボン素材の伸縮式シンボルケーン。重さ60gとカバンに入れておいても重さを感じません。
観光地への移動でバスや電車に乗ったりしたときにさっと取り出して使える便利さが特徴です。収納時約26㎝。使用時の長さ約115㎝。価格6,800円(別途送料等かかります)※在庫限りで生産終了

 キザキケーン…グリップが、山登りで使うストックのような握り心地のため、登山を楽しむ方から好評です。また25㎝まで長さ調整ができるため、使う場所に応じて適切な長さで利用できます。カーボン素材なので、重さも感じません。
 サイズはS,M,Lと3種類あり、石突きはスタンダードとパームチップの2種類取り扱われています。スタンダードの価格6,500円。パームチップは8,960円(別途送料等かかります)

【ちょっと、ひとこと】


 情報システム部長 前濱 秀介
  最近の視覚障害者用の製品は、高機能になって便利になった反面、使いにくくなったなと感じています。
 ちょっと前の事ですが、新しく点字ディスプレイを購入したのですが、最初に電源を入れた時には、簡単モードに設定されていて、使い方がわかるまでに、1時間ぐらいかかりました。
 実際、視覚障害者の方の中にも、製品を購入しても使い方がわからないまま、押し入れに入ってしまうケースもあるようです。
 今年度からの情報システム部の講習会では、これまでサポートを受けづらかった、デイジー図書プレーヤー・点字ディスプレイなどの使い方講習も取り入れて行こうと思っています。
 会場に来るのが難しい方には、オンラインで講習できるように考えておりますので、ご協力お願いいたします。

【事務局より】


☆今月の会員の動き(8月)
現在の会員数241名(正会員235名 賛助会員6名)

☆編集後記


(編集長 仲前 暢之)
 今年の夏は、ほんと暑かったですね。
 秋の夜長に虫たちのコーラスが心地よい季節となりました。
 今回は、以前紹介した視覚障害者とボランティアをつなぐアプリ「Be My Eyes」に便利な機能が追加されたのでお知らせします。
 このアプリに「GPT-4」が搭載され、撮影した写真の内容をかなり詳しく説明してくれるようになりました。
 たとえば、ホテルの部屋を撮影して写真の内容を説明させると、「この写真は部屋の一部を示しており、おそらくホテルの部屋のようです。
 左側には、明るい茶色の表面を持つ木製の机があります。机の上には、巻き電話コード付きの黒い電話、調節可能な腕に取り付けられた丸い鏡、ノートやペンなどの小物が置かれています。
 机の下には、棚に置かれた小さな白い電気ケトルがあります。机の前には、ベージュのクッション付き座席の木製の椅子があります。写真の右側には、小さな白い冷蔵庫があり、その前には黒いゴミ箱が置かれています。」と、読み上げました。
 この写真がホテルの部屋だと言い当てたのでビックリでした。
 風景なども説明してくれるので、行楽の秋、このアプリを使えば、より行楽を楽しめるんじゃないかと思います。