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近くのスーパーに感謝
藤谷 順子
現在私が住んでいる家の近所には、徒歩5分圏内にJRの駅やバス停、ゆうちょ銀行、スーパーマーケット、ドラッグストアなどがあり、不便な事はなく快適に生活ができています。ここに住んで二十数年がいつの間にか経っています。
一人暮らしを始めた頃は、炊飯器でお米を1、2合毎日炊いて、ふりかけご飯や卵かけご飯をして食べたり、電子レンジにトースター機能があり、7分かけて食パン2枚を焼いて食べていたり、おかずは野菜炒め、目玉焼き、肉じゃが、カレーを作ったり、焼き豚を焼いたり、キャベツやレタスを手でちぎってツナを入れて、ドレッシングをかけて野菜サラダにしたり、うどんやラーメンなど簡単にできる料理を作っていた事を思い出しました。
月日が経ち、1年後には初めの意気込みはどこへ…。いつの間にかスーパーやコンビニのお弁当や、惣菜、冷凍食品、レトルト食品、カップ麺などを食べるようになって全然自炊しなくなっていました。
食事は近くのスーパーやコンビニがあるから、料理するのではなく、買って来て電子レンジで温めて食べていました。何も思わずスーパーにあるお惣菜を買って、ストレスもたまっていたのか、半額だと嬉しくて2人前ぐらい平気で買って、ぺろりと食べていました。便利だなぁと感じていました。
3年前に、病気がきっかけで「食べ物をバランス良くどう調理して食べるかが大切だな」と改めて考えさせられました。その後、毎日魚を焼いたり、煮物やサラダを作ったり、豆腐を食べたり、食べられる物を作って食べていました。
そして去年の年末に「近くのスーパーが改装で半年くらい閉店する」と聞いてびっくり。お米、卵、野菜、魚、肉など、どこで買おうかなと真剣に考えている間に、すぐ閉店になってしまいました。
まずは魚をどうやって食べようかと思い、インターネットで鯖の水煮缶詰が、なぜかタイミング良く安く売っていたので買いました。
個数を間違えたのか、今となってはわからないけど、2箱が一塊で送られてきました。1箱、24缶入なので、2箱で48缶送られてきました。数が多くても、半年間あれば食べるし、缶詰は重いから良かったと思いました。次に、野菜、肉はどうしようと思っていたが、帰り道に緑井のフジ、天満屋、川内のダイキ産直市で買うことに決めました。知らない店での買い物は、どこに何があるか分からないから、店内をうろうろ探しまわって時間がかかりました。欲しい物ではなく、他の物を買っていたことも、度々ありました。
季節は夏になり、「さてそろそろかな」と思い、口田南のスーパーの店員さんに聞いてみると「まだまだなんよ」と返事がありました。まあ改装だからと思っていたら、建物を壊している事が分かり、改装ではなく建て替えだから工事が長引くんだなと納得しました。
お米は、あきろまん4kgをダイキで買って、「筋トレだなぁ」と思い、ヘトヘトになりながら歩いて持って帰っていました。飲み物、炭酸飲料、牛乳、ヨーグルト、スイーツなどは、重たいので買いませんでした。
そして秋になり、近所のスーパーマーケットの前を何気に歩いていたら、垂れ幕が…「11月18日(木)開店」と書いてありました。垂れ幕を見てから待ち遠しくて、毎日わくわくしていました。
開店当日は仕事でしたが、夜に早速買い物に行きました。中に入るなり、広くて明るくて、快適だなと思いました。また新たに商品の位置を覚えるのが大変だけど、食べる物はだいたい決まっているので、大まかに覚えていけば良いなと思っています。最近は嬉しくて、毎日買い物に行くようになりました。
そんなこんなで、10ヶ月も買い物にすごく苦労したので、普通に欲しいものがいつでも買える事は、とても嬉しくて幸せです。ここに住めている事や、スーパーが本当に近くにある事で生活できている事に、感謝しています。