視障協だより 平成31年2月20日 第165号

発行責任者 寺中 久美子

公益社団法人広島市視覚障害者福祉協会
〒732-0052
広島市東区光町二丁目1-5
広島市心身障害者福祉センター4階
TEL 082-264-4966
FAX 082-567-4977
Eメール:jimu@hiroshimashi.shisyokyo.jp

【目次】

巻頭言……2ページ

事務局より、事務局のお休み 平成31年3月……3ページ

お知らせ……4ページ

文化部より、文化交流会カラオケ出演について……4ページ

「点字ブロックの日」チラシ配りへのご協力お願い……4ページ

女性部より、2019年度女性部定期総会……5ページ

青年部より、青年部定期総会……6ページ

報告事項……7ページ

青年部より、(1)レクリエーション…7ページ
(2)第1回講演会……7ページ

※1月の会員異動はありません?

【巻頭言】(会長 寺中久美子)

寒さの中にも春の足音が聞こえてくる頃となりました。今年の冬もインフルエンザの警報が発令され、予防注射をした人でもインフルエンザにかかったという話を聞きました。外出から帰ってきたときは手洗い・うがいをしましょう。紅茶でうがいをするとよいそうです。
1月13日に広島市心身障害者福祉センター2階会議室にて、平成最後の新年祝賀会を開催しました。式典には広島市健康福祉局障害福祉部長・橋場聡子さま、顧問の広島市議会議長・永田雅紀さま、おなじく顧問の広島市議会議員・山路英男さまの代理で山路響平さま、広島市社会福祉協議会常務理事・久保下雅史さま、広島市心身障害者福祉センター所長・久保智敬さま、広島市身体障害者団体連合会会長・向井助三さまにご出席いただきました。
来賓の年頭のあいさつでは、昨年起きた西日本豪雨災害の現在の状況と復興の取り組み、災害が起きたときの対策の必要性について、今年は新天皇即位と改元が行われるが、平穏な一年になることを願うなどのお言葉がありました。
続いて懇親会では新年の始まりを祝いながら楽しく交流しました。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
翌14日には「広島市視覚障害者情報センターまつり2019 ~知りたい! 使いたい! 楽しみたい!~」を開催しました。広島市総合福祉センター5階にて、福祉機器・便利グッズの展示、講演会、相談コーナー、ICTコーナー(音声PC・iPhone・AIスピーカー)、音声IH調理機器体験を行いました。
講演会では理事の高松豊さんが「めざせ!快適スマホ生活 アプリを使いこなそう」という演題で日頃の実践を話されました。立ち見が出る程の盛況ぶりで、みなさんの興味の高さに驚かされました。
料理教室では三菱電機のご協力により、音声が出るビルドイン型IHクッキングヒーター・レンジグリル・炊飯器を体験いただきました。料理教室メンバーの助言のもと、参加者自身がIHクッキングヒーターで鮭チャーハンとホットケーキの調理を体験しました。試食では「自分で作った鮭チャーハンとホットケーキは美味しかった」という感想もありました。また併せてキッチングッズも体験いただき、興味を持っていただきました。多くの方が視覚障害者にとって音声電磁調理器が必要不可欠だと感じているようです。電磁調理器は日常生活用具の給付対象ですが、音声が出るビルドイン型IHクッキングヒーターは高額で負担額が多く、購入は難しいと残念そうに料理教室を後にされていました。
またホールではメーカーのご協力により、普段展示していない福祉機器や便利グッズを多くの皆様にご体験いただくことができました。補装具・日常生活用具の相談も多数ありました。ICTコーナーも多くの方にご利用いただきました。
全体で延べ666名の方にご参加いただき、大盛況のうちに無事終えることができました。参加者からの感想もおおむね好評で、主催者として大変嬉しく思います。ご参加いただいた皆様とご協力いただいた企業・団体及びボランティアの方々に心より感謝申し上げます。
最後に視障協のことでお気づきの点がありましたら理事までお伝えください。

【事務局より】

☆事務局のお休み 平成31年3月

平成31年3月の事務局のお休みは以下のとおりです。
3月 2日(土)、 6日(水)、 9日(土)、13日(水)、16日(土)、20日(水)、22日(金)、23日(土)、27日(水)、30日(土)

【お知らせ】

文化部(部長 森川能光)

☆文化交流会のご案内とカラオケ出演者募集
文化部では、文化交流会を下記のとおり開催いたします。
日時:3月10日(日)10:00~13:00
場所:広島市心身障害者福祉センター2階会議室1・2
観覧は申込不要ですので、どなたでもご自由にお越しください。
またカラオケ歌謡教室が出演予定ですが、教室生徒でない方も当日カラオケ出演できます。時間の関係で応募多数の場合は出演をお断りする場合がありますので、出演希望の方はお早めに、森川までご連絡いただき、当日はカラオケのテープやCDをご持参ください。

「点字ブロックの日」チラシ配りへのご協力お願い

日時:3月18日(月)10時半~11時半(予定)
場所:広島駅南口にて
集合:朝10時10分に、広島駅南口噴水の前へ
申込:3月12日(火)までに、視障協事務局へ

女性部(部長 浦上由美子)

☆2019年度女性部定期総会
皆様、こんにちは。お元気でお過ごしでしょうか?
下記の通り総会を開催いたしますので、多数のご参加をお待ちしております。
日時:4月14日(日)10時(受付9時40分)~12時(終了予定)
場所:広島市心身障害者福祉センター 2階会議室1
(東区光町二丁目1-5、電話 261-2333)
議題:
(1)平成30年度事業報告並びに決算報告
(2)2019年度事業計画(案)
(3)第68回中国ブロック大会女性部会提出議題
(4)2020年度の事業について
(5)会員からの提出議題
(6)役員改選
申込:以下の内容について、3月21日(木)正午までに視障協事務局へ
(1)出欠連絡及び委任
委任の通知のない方は、議長に委任されたものとします。
(2)会員からの提出議題
議題と提案理由を文章にして事務局へ送付してください。
(3)昼食について
会員の方には総会終了後に弁当を準備いたします。
介助者の弁当は700円で販売しますので、お申込みください。ただし4月7日(日)以降のキャンセルや総
会当日の欠席については700円お支払いいただきます。

青年部(部長 臼井利明)

☆青年部定期総会
青年部定期総会を下記の日程で開催します。ご多忙の時季ではありますが、多くの部員の皆様の出席をお待ち
しています。
日時:4月14日(日) 13時~15時(終了予定)
会場:広島市心身障害者福祉センター 2階 会議室1
(東区光町二丁目1-5、電話 261-2333)
議題:
(1)平成30年度行事報告並びに決算の承認
(2)平成31年度活動案並びに予算案の承認
(3)提出議題の審議
(4)正副部長・監査役・会計役改選
出欠席の連絡:
3月31日(日)までに視障協事務局へご連絡ください。また止むを得ず欠席される方は、委任者の氏名を合わせてお伝えください。出欠席の連絡のない場合、総会における議決権を、部長に委任されたものとして、ご対応させていただきます。
本総会において議題提出を行われる方は、3月24日(日)までに、議題名とその主旨を臼井へご連絡ください。
※総会終了後、懇親を兼ねたお茶会を予定しています。

【報告事項】

青年部

(1)青年部レクリエーション(藤谷順子)
12月23日(日)に心身障害者福祉センター3階調理室にて、たこ焼き器を4台持ち寄り3チームに分かれ、材料を3つに分けてたこ焼きを焼いて食べました。材料はタコ・竹輪・チーズ・キャベツ・天かす・ねぎ・たこ焼き粉・かつお節・卵などでした。たこ焼き器の調子で焼ける時間が長くかかるところや、早く焼けていたところなどがありました。焼けたたこ焼きには、ソースとマヨネーズをかけて食べました。しばらくたこ焼きは勘弁して下さいって言うくらい、たらふく食べました。
その後みんなで、近況報告を順番に話してもらい、平成を振り返ってみました。皆さん、色々と出来事があり今に至っているんだなぁと思いました。その後鳥羽一郎さんの曲のタイトルを使った、ビンゴゲームをしました。皆さん、楽しまれたようで、たこ焼きも楽しかったです。
また青年部ではレクリエーションを毎年企画しますので、宜しくお願いします。

(2)第1回講演会(高松 豊)
1月20日に、「被災障害者の支援の実際」と題し、特定非営利活動法人 障害者生活支援センター てごーすの、松尾 晴彦さん、畑 俊彦さんのお二人をお招きして第1回講演会を開催しました。
最初に畑さんから、東日本大震災を振り返って、実際に被災地を回られた経験から、他人に迷惑をかけることを心配し、避難所に行かなかった障害者が多かったこと、日ごろからの地域社会とのつながりがとても大切なこと、地域とのつながりを作るためには、普段から障害の有無に関わらずともに生活できる環境が必要なことを話されました。
昨今、自己責任論がはびこり、人に頼ることを否定する社会の風潮がありますが、迷惑をかけることと助け合うことは全く違う、人は依存しあって当たり前なのだということをもっと主張していかなければいけないと考えます。
また、平常時から積極的に外に出て、近所の人と話したり、近くのお店で買い物をしたりして顔見知りになることが、災害にあったときにとても役に立つのだということを痛感しました。
松尾さんからは、7月の豪雨災害の時の対応について、実例を交えて話していただきました。あるご高齢のご一家のお話で、ご主人が視覚障害者で車いす使用者、奥様もご高齢、1匹の猫という家族構成で、災害当日は、近所の方の助けを借りて非難され、自宅アパートは全壊だったのですが、怪我もなかったそうです。
その後広島市では、仮設住宅を建設する代わりに、現存する公営住宅や民間アパートなどを活用し、家賃は公費負担するという、いわゆるみなし仮設という形で、被災者の住宅を確保することになりました。ここで、このご一家にとって大きな問題が起こります。みなし仮設は、住む家を自分たちで探さなければならないのですが、高齢や障害を理由に入居をあちらこちらで断られるという事態になりました。避難所が閉鎖される直前になってもご一家の入居先がなかなか決まらず、支援者もご一家も不安な時を過ごされ、ぎりぎりになって、やっとのことで見つけたアパートに引っ越しをすることができたそうです。
障害者や高齢者は、平常時でも入居を断られる事例が相次いでいます。みなし仮設方式では、どこでもこうした事態は起こっていて、抜本的な対策が講じられていないのが大きな問題です。被災者の相談を受け付ける窓口は、地域支えあいセンターという部門を作って対応している自治体が多い中、県内では、広島市と福山市だけはこうした窓口がなく、相談がたらい回しにされている事例も多いとのことです。こうした事態に対しては、県の弁護士会などが、被災者無料相談などの取り組みを行っているようです。
最後に、特定非営利活動法人 ゆめ風基金という被災障害者を支援する団体が行っている、中学生プロジェクトの紹介がありました。これは、昼間に大きな災害があった時、その地域にいて、ある程度理解力や力があるのは中学生なので、その力を借りて障害者も一緒に避難訓練をしようという取り組みで、まずそれぞれの障害当事者がその障害の特性を理解してもらうために実際に生徒の前で話をした後で、障害者と一緒に避難訓練を行うというものです。このように普段からつながりを作ることで、いざというとき障害の有無にかかわらず助け合って避難することができれば、少しでも安心して日々の生活を送れるのではないかと考えました。
我々も、普段からの備えはもちろんですが、自分が住んでいる周りの人たちとの関係をできるだけ築いておくことが大切だということを、今回の講演会を通して感じました。
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