視覚障害者向け
パソコン操作マニュアル
このガイドブックでは、視覚障害者がWindow10パソコンと音声ソフトを用いてキーボードのみで操作できるようにするための基礎知識と基本操作について解説しております。
第1章では基礎知識として、パソコンの起動と終了、キーボードのキーの名前と位置を覚える、高知システム開発の視覚障害者向け音声読み上げソフト「PC-Talker」の最低限の操作について解説しており、この内容を習得すると文字入力のないソフトを使用するための基礎が身につきます。
第2章では、文章を書くためのキー入力の練習、ローマ字入力、文字入力と文書編集について解説しており、この内容を習得すると文字入力が必要なソフトを使用するための基礎が身につきます。
なお、目的別の音声ソフトについては、それぞれの操作マニュアルを参照ください。
4. 文字や数字が打てなくなるNumLock(ナムロック)キーの注意点
6. おしゃべりタイプトレーナーを使ったローマ字の文字練習メニュー
8. 複写(コピー&ペースト) Ctrl+C & Ctrl+V
9. 移動(カット&ペースト) Ctrl+X & Ctrl+V
13. カーソル以下の全文削除 Ctrl+Shift+Del
1. この章を学んで使えるPC-Talker付属ソフト(文字入力が必要)
T パソコンの文字キー表記、読み上げ、同じキーで入力する文字・記号一覧
この章では、以下について学習します。
(1) パソコンを使うためのWindowsの起動と終了の仕方
(2) 音声ソフトの起動と終了
(3) キーボードガイドを使って、キーの位置と名前を知る
(4) 使えると便利なPC-Talkerのショートカットコマンド
(5) この章を学んで使えるようになる音声ソフトについて
パソコンを使うには、まず電源を入れてパソコンを動かすための基本システム「Windows」を起動します。通常はパソコンが起動したらWindows、その次にPC-Talkerが起動します。
また、パソコンを使い終わったら「シャットダウン」という操作をして、基本システムのWindowsを終了し、パソコンの電源を切ります。
Windowsの起動時には、パソコンの初期設定により「パスワード」や「PINコード(暗証番号)」の入力が不要な場合と必要な場合があります。
パソコンの電源ボタンを押してから、Windowsが完全に起動し、「PC-Talker(ピーシートーカー)を組み込みました」と読み上げるまで待ちます。
起動までの待ち時間は、パソコンの能力やプログラムの更新状況により異なります。
次の手順で起動します。
@ パソコンの電源ボタンを押します。
「Windows サインイン」と読み上げるまで、しばらく待ちます。
A Ctrl(コントロール)キーを1回押します。
「パスワード(PIN)の文字入力」と読み上げ、入力可能になります。
B パスワードを入力し、Enter(エンター)キーを押します。
※PINコードの場合は数字を入力するだけで、入力後にEnterキーは押す必要はありません。
C 「PC-Talkerを組み込みました」と読み上げるまで待ちます。
起動までの待ち時間は、パソコンの能力、またプログラムの更新状況により異なります。
Windowsを終了してパソコンの電源を切ることを「シャットダウン」といいます。
Windowsの終了方法は二通りあります。基本は「マイスタートメニュー」から終了しますが、「AOKメニュー」からでも終了できます。
「マイスタートメニュー」はPC-Talker付属のソフトで、Windows付属のスタートメニューを、視覚障害者が操作しやすくしています。
マイスタートメニューからWindowsを終了する場合の操作は、以下の通りです。
@ Windowsキーを1回押します。
「マイスタート オープン」と読み上げ、「マイスタートメニュー」が開きます。
(※Windowsキーを2回押すとマイスタートメニューが閉じ「マイスタートボタン」と読み上げます)
A ↑(上矢印)キーを2回押して、「マイスタートメニュー」の下から2番目にある「シャットダウン」に移動し、Enterキーを押します。
B 「Windowsのシャットダウン」の画面が開き、「次の中から選んでください(W) の選択 シャットダウン」と読み上げたら、Enterキーを押します。
※「シャットダウン」以外の選択肢を読み上げたら、上下矢印キーで「シャットダウン」を選択し、Enterキーを押して実行します。(更新がある場合には「更新してシャットダウン」となります。)
C Windows終了後に、パソコンの電源が切れます。
※「更新してシャットダウン」の場合、Windowsの終了に時間がかかることがあります。
AOKメニューはPC-Talker付属のメニューソフトです。
高知システム開発のソフトをパソコンにインストールすると自動的にAOKメニューに登録されて、AOKメニューからそれぞれのソフトを起動することができます。
AOKメニューからWindowsを終了する場合の操作は、以下の通りです。
@F12(ファンクション12)キーを1回押して、AOKメニューを起動します。
AAOKメニューが起動したら、↓(下矢印)キーを何回か押して、「Windowsの終了」まで移動し、Enterキーを押します。
※↓キーを押す回数はインストールしているソフトの数により異なります。
B 「Windowsのシャットダウン」の画面が開きますので、マイスタートメニューからの操作と同様に、「次の中から選んでください(W) の選択 シャットダウン」と読み上げたら、Enterキーを押してシャットダウンします。
WindowsとPC-Talkerが起動したら、目的のソフトを起動して操作します。
ソフトの起動方法は、音声ソフト専用のAOKメニューからの起動と、マイスタートメニューからの起動があります。
AOKメニューは高知システム開発の音声ソフト専用メニューで、音声ソフトを簡単に起動することができます。
@ F12キーを押して、AOKメニューを開きます。
A 「AOKメニューの選択 ○○」と読み上げたら、AOKメニューが起動していますので、上下キーで起動したいソフトを選択し、Enterキーで起動します。
※上下キーを押してもソフト名を読み上げないときは、もう一度F12キーを押すとAOKメニューを選択できます。
マイスタートメニューは高知システム開発が作った、パソコン全体の操作ができるメニューです。
@ Windowsキーを押して、マイスタートメニューを開きます。
A 「マイスタート オープン」と読み上げたら、マイスタートメニューが開いていますので、上下キーで起動したいソフトを選択し、Enterキーで起動します。
目的のソフトの使用が終わったら、メニューを開く、ソフトの選択画面、ショートカットコマンドのいずれかでソフトを終了します。
@ Altキーを押して、「トップメニュー」を開きます。
A ↑(上矢印)キーを2回押します(メニューの一番上から一番下の「終了」項目に移動します)。
B 「○○(ソフト名)の終了」という項目を読み上げたら、Enterキーを押します。
※Altキーを押す毎に、メニューが開いたり閉じたりします。Altキーでメニューを開くと、終了以外にも様々な操作ができます。
音声ソフトの多くは、最初の選択画面からソフトを終了することができます。
@ Escapeキーを何回か押して、最初の選択画面まで戻ります。
A 上下キーで「○○(ソフト名)の終了」という項目を選択して、Enterキーを押します。
B 「終了します。よろしいですか」と確認がありますので、再度Enterキーを押して終了します。
※最初の選択画面に「終了」項目がないソフトや、選択画面がないソフトがあります。
Altキーを押しながらF4キーを押すと、「○○終わり」と読み上げてソフトを終了します。
☆メニューから選択して操作する代わりに、「Altキーを押しながらF4キーを押す」ように、複数のキーの組み合わせで特定の操作を行うことを「ショートカットコマンド」といいます。詳細は「W ショートカットコマンド」を参照ください。
キーボードのキーは、できれば全てのキーの配置と名称と役割を覚えること、また正しい指使いができることが、一番望ましいです。
キー配置・役割とキー入力の正しい指使いをマスターすれば、パソコンの入力が速く無理なく正しくできるようになるとともに、ソフトのさまざまな機能を使いこなすことができるようになります。
この章では、正しい指使いをマスターする前に、とりあえずソフトが使えるように必要最低限必要なキーについて学びます。
なお、パソコンメーカーや機種により、キーの数や並びに違いがあります。
キーボードガイドは、PC-Talker付属の「MySupport」の中にある、ツールの一つです。
キーボードのキーを押すと、押されたキーの名称を読み上げます。
基本的にはどのキーを押しても、キーの名称を読み上げるだけで動作しませんので、安心してバンバンとキーを押して、キーの名称と配置を覚えていきましょう。
キーボードガイドを起動する操作の手順は、以下の通りです。
@ F12(ファンクション12)キーを押して、AOKメニューを起動します。
A 上下矢印キーで「MySupport」を選んでEnterキーを押し、MySupportを起動します。
B 「MySupport メニュー選択」と読み上げたら、↓キーで「ツール」まで移動します。
C 「ツール」と読み上げたところで、→(右矢印)キーを押して「ツール」の中に入ります。
D ↓キーで「キーボードガイド」まで移動し、Enterキーを押して起動します。
キーボードガイドが起動すると、どのキーを押しても「押されたキーの名前」を読み上げます。
※「FNキー」など他のキーと組み合わせて使用するキーは、一つのキーだけでは何も動作しないキーは読み上げません。組み合わせるキーと合わせて押すと読み上げます。
キーボードガイドを終了するには、Windowsキーを何回か連続して押します。
※終了方法が分からなくなった場合は、数分待つと「終了するには Windowsキーを数回続けて押してください」という音声が流れます。Windowsキーを探して押してみましょう。
ソフトの終了方法については、「第1章-U-2 ソフトを終了する」をご参照ください。
Escape(エスケープ)キー(※以降、Escと省略)
Tab(タブ)キー
Control(コントロール)キー(※以降、Ctrlと省略)
Windows(ウィンドウズ)キー(※以降、Winと省略)
Alt(オルト)キー
Enter(エンター)キー
右Shift(シフト)キー・左Shiftキー
Space(スペース)キー
Back Space(バックスペース)キー(※以降、BSと省略)
Delete(デリート)キー(※以降Delと省略)
全角/半角キー
Caps Lock(キャプスロック)キー
無変換キー
変換キー
カタカナひらがなキー
Insert(インサート)キー(※以降、Insと省略)
↑(上矢印)キー
↓(下矢印)キー
←(左矢印)キー
→(右矢印)キー
Home(ホーム)キー
End(エンド)キー
Page Up(ページアップ)キー(※以降、Pg Upと省略)
Page Down(ページダウン)キー(※以降、Pg Dnと省略)
F1(ファンクション1)キー
F2(ファンクション2)キー
F3(ファンクション3)キー
F4(ファンクション4)キー
F5(ファンクション5)キー
F6(ファンクション6)キー
F7(ファンクション7)キー
F8(ファンクション8)キー
F9(ファンクション9)キー
F10(ファンクション10)キー
F11(ファンクション11)キー
F12(ファンクション12)キー
Fキー
Jキー
メニューで上の項目を選択……↑
メニューで下の項目を選択……↓
選択した項目やソフトを実行する……Enter
次のサブメニューへ進む……→ または Enter
前のメニューへ戻る……← または Esc
ソフトのメニューを開く・閉じる……Alt
AOKメニューを開く……F12
マイスタートメニューを開く・閉じる……Win
機種により以下のような違いがあります。パソコンを買った時や買い替えた時は、まずはキーボードガイドで自分のパソコンのキー配列を覚えましょう。
※文章を書き始めるには、文字キーの位置と名前も覚える必要があります。
機種により、Ctrlキー・Altキー・Winキーが、左側に1つの場合と、左右2つの場合があります。
自分のパソコンには1つだけなのか、2つあるのか確認しましょう。
ノートパソコンのキーボードは、F1〜F12のキーにそれぞれ複数の機能を持たせることでキーの数を減らし、「FNキー(ファンクションキーまたはエフエヌキーと呼びます)」というキーを使って機能を使い分けます。
FNキーは単体では具体的な機能がありません。FNキーだけを押しても何も動作しないので、キーボードガイドでFNキーだけを押しても何も読み上げません。FNキーを押しながら別のキーを押すと、割り当てられた機能を読み上げます。
ノートパソコンでは、文字キーの右側に「テンキー」という数字入力用のキーがある機種と、ない機種があります。
☆テンキーについては、「第2章-T-4 文字や数字が打てなくなるNumLock(ナムロック)キーの注意点」を参照
コンテキストメニューは、操作状況に応じた項目を選択できるメニューで、これを表示するには[Shift+F10]を押しますが、[アプリケーションキー]がついている機種ならばアプリケーションキーでも開くことができます。
なおアプリケーションキーで開いた場合、選択中のファイルの場所を取得する「パスのコピー」項目が表示されませんので、パスのコピーを行いたい場合は[Shift+F10]で表示させましょう。
キーの位置を覚える前に、目印のキーに指で触ってわかる突起シールを貼りましょう。
*高さがないシールを貼りましょう。 高さがあると指を動かすときにひっかかり、ノートパソコンでは画面を閉じたときに当たります。点を1つ打っているようなシールや、小さな粒状の凸点シールがおすすめです。
*シールを貼るキーが多すぎると目印の役割を果たしません。控えめにしましょう。
*FキーとJキー(シールを貼るとホームポジションを探しやすくなります)
*アプリケーションキー(ある場合)
*F4キー・F8キー・F12キー(特に、等間隔で隙間が空いていないキーボードの場合)
*FNキー(FNキーがある場合、FNキーとCTRLキーが並んでいる場合)
Escキー、Tabキー、Ctrlキー、Winキー、Altキー、Enterキー
右Shiftキー・左Shiftキー、Spaceキー、BSキー、Delキー
全角/半角キー、Caps Lockキー、無変換キー、変換キー、カタカナひらがなキー、Insキー
↑キー、↓キー、←キー、→キー、Homeキー、Endキー、PgUpキー、PgDnキー
F1キー〜F12キー、F4キー、F8キー、F12キー
左手人差指で「F」キー、右手人差指で「J」キー
コマンドは「命令」のことです。画面を読み上げる、設定を変更するなどの処理をパソコンに命令するときに、特定のキーや複数のキーを組み合わせて押すことにより、入力操作を短縮することを「ショートカットコマンド」といいます。メニューから開いて操作するよりも、早く操作することができます。
PC-Talkerには、設定を変更するショートカットコマンドと、画面や状況を読み上げるショートカットコマンドがあります。たくさんのショートカットコマンドがありますが、この章ではショートカットコマンドを学習します。
ショートカットコマンドの組合せが2種類あるものについては、自分のパソコンのキーボードに右側のCtrlキー・Altキー・Winキーがあるかないかで、入力しやすい組み合わせを選んで使うとよいでしょう。
コマンドヘルプを開くと、PC-Talkerの全てのショートカットコマンドが表示されます。コマンドヘルプのメニューから、上下左右の矢印キーで目的のコマンドを選んでショートカットコマンドの組み合わせを確認したり、Enterキーでコマンドを実行したりすることができます。
コマンドヘルプを開く……Ctrl+Alt+Win+F12
コマンドヘルプを閉じる……Esc
音声スピードを上げる……Ctrl+Alt+F7 または Ctrl+Alt+(アルファベットの)Q
音声スピードを下げる……Ctrl+Alt+Win+F7 または Ctrl+Alt+Win+(アルファベットの)Q
音声の音程を上げる……Ctrl+Alt+W
音声の音程を下げる……Ctrl+Alt+Win+W
マスターボリュームを上げる……Ctrl+Alt+F11
マスターボリュームを下げる……Ctrl+Alt+Win+F11
PC-Talkerの音声出力ボリュームを上げる……Ctrl+Alt+^
PC-Talkerの音声出力ボリュームを下げる……Ctrl+Alt+Win+^
☆詳細は、「第2章-Y-3.音声の簡単な設定」で解説しています。
☆PC-Talkerの設定メニューは[Ctrl+Alt+F12]で開くことができます。
PC-Talkerの終了……Ctrl+Alt+F3
PC-Talkerの起動(終了状態から起動)……Ctrl+Shift+F3
PC-Talkerの再起動(起動中に再起動)……Ctrl+Shift+F3(少しだけ長押し)
PC-Talkerの音声出力 停止と再開……Ctrl+Alt+F2 または Ctrl+Alt+N
ウィンドウ名読み……Ctrl+Alt+1 または Ctrl+Alt+テンキー1
タスク一覧読み上げ……Ctrl+Alt+2 または Ctrl+Alt+テンキー2
カーソル位置読み……Ctrl+Alt+F9 または Ctrl+Alt+,(コンマ)
カーソル位置から全文読み……Ctrl+Alt+F10 または Ctrl+Alt+A
全文読みを途中で停止……Shift または Esc
PC-Talkerバージョン情報の読み上げ……Ctrl+Alt+9
この第1章の1から5までマスターすると、以下のソフトの多くの機能が使えるようになります。
各ソフトの操作については、メーカーの作成したマニュアルを使って学習しましょう。
PC-Talker付属のメニューソフトです。
パソコン起動直後、最初に起動して使うソフトです。
MySupportは、PC-Talker付属のサポートソフトウェアです。
PC-Talkerのメンテナンスと、パソコンにインストールされている高知システム開発のソフトのマニュアルを読むことができます。
メンテナンスに関してはボランティアの方に任せましょう。
使っているソフトでもっと知りたくなった時にボランティアと一緒にマニュアルを読んでみましょう。
※AOKメニュー・MySupport・音声時計・音声電卓の操作は、以下のマニュアルをご参照下さい。
PC-Talker Neo 操作マニュアル(PDF)
https://pctalker.net/download/manuals/pctalker.neo/pctalker_manual.pdf
PC-Talker Neo 点字マニュアル(ZIP形式)
https://pctalker.net/download/manuals/pctalker.neo/pctalker_braille.zip
PC-Talker Neo Plus デイジーCDマニュアル(ISO)
https://pctalker.net/download/manuals/pctalker.neo/pctalker_neo_plus_daisy.iso
※デイジーCDマニュアルは、CDを作成できる環境が必要です。
音声時計は、PC-Talker付属のソフトで、AOKメニューの「アクセサリ」の中にあります。音声で時刻と日付を確認することができます。Windowsのタスクトレイには時刻が表示されていますが、視覚障害者には小さくて使いにくいものです。
音声時計はPC-Talkerを利用して読み上げますので、時刻と日付を簡単に知ることができます。また、バージョン2.0より拡大画面に対応しましたので、見やすい大きさで時計を表示できます。
ショートカットコマンド[Ctrl+Alt+8]で、現在時刻を読み上げます。
音声電卓はPC-Talker付属のソフトで、AOKメニューの「アクセサリ」の中にあります。
テンキーを利用して簡単な計算ができます。
以下の音声ソフトは、パソコン操作の基礎が分かれば操作できますが、別途購入が必要です。
☆各種検索や保存場所の名前入力を行うには、「第2章 文書作成」を学ぶ必要があります。
※音声ソフトの操作マニュアルは、MySupportを起動し、メニュー選択からソフト名を選んでEnterキーで開くと読むことができます。また、ソフト使用中にF1を押してもマニュアルが開きます。
MyBookX (総合読書システム)、旧バージョン MyBookV
「MyBookX(マイブック ファイブ)」は、デジタル化された書籍を簡単操作で楽しめるバリアフリー読書システムの決定版です。
サピエ図書館、国立国会図書館、デイジー図書、小説を読もう、青空文庫、一般図書、点字図書、iPod・クラウドストレージに対応しています。
インターネット上のサピエ図書館のDaisyや点字のデータを、パソコンで読むことができます。点字のデータも音声で読むことができ、携帯プレーヤーにデータを送って携帯プレーヤーで読んだりCDに記録したりすることができます。PDFファイルやエクセル、ワードのファイルなども読むことができます。
視覚障害者に大人気のソフトです。
MyBookX 墨字マニュアル (PDF)
https://pctalker.net/download/manuals/mybook5/mybook5_manual.pdf
MyBookX 点字コマンド一覧 (ZIP形式)
https://pctalker.net/download/manuals/mybook5/mybook5_braille.zip
MyBookX デイジーCDマニュアル (ISO)
https://pctalker.net/download/manuals/mybook5/mybook5_daisy.iso
MyBookV 墨字マニュアル (PDF)
https://pctalker.net/download/manuals/mybook3/mybook3_manual.pdf
MyBookV 点字コマンド一覧 (ZIP形式)
https://pctalker.net/download/manuals/mybook3/mybook3_braille.zip
MyBookV デイジーCDマニュアル (ISO)
https://pctalker.net/download/manuals/mybook3/mybook3_daisy.iso
MyNews Neoは、ウェブニュースを簡単な操作で読み上げるソフトです。
メニューからお好みのニュースを上下矢印キーで選び、→キーを押すだけの簡単な操作でニュースを見やすく表示して音声で読み上げます。
MyNews Neo キー操作マニュアル (PDF)
https://pctalker.net/download/manuals/mynews_neo/mynews_neo_manual.pdf
MyNews Neo 点字コマンド一覧 (ZIP形式)
https://pctalker.net/download/manuals/mynews_neo/mynews_neo_braille.zip
MyNews Neo デイジーCDマニュアル (ISO)
https://pctalker.net/download/manuals/mynews_neo/mynews_neo_daisy.iso
MyNewsV キー操作マニュアル (PDF)
https://pctalker.net/download/manuals/mynews3/mynews3_manual.pdf
MyNewsV 点字コマンド一覧 (ZIP形式)
https://pctalker.net/download/manuals/mynews3/mynews3_braille.zip
MyNewsV デイジーCDマニュアル (ISO)
https://pctalker.net/download/manuals/mynews3/mynews3_daisy.iso
MyDoctor Neoは、Webページで提供されている「健康や医療」など生活に役立つ情報を、簡単に検索・閲覧することができるソフトです。
病名を調べたり、病院で処方されたお薬の内容を調べたりすることができます。
さらに、病名から詳しい症状や治療法を調べる機能や、お近くの病院を検索する機能も装備しました。
国民病として知られる生活習慣病などについて、かんたんな健康診断をすることができます。
機能の紹介
医学百科、くすり検索、病名検索、医療機関検索、鍼灸院向け経穴名検索、最新医療情報、最新健康情報、健康チェック機能
MyDoctor Neo 墨字マニュアル (PDF)
https://pctalker.net/download/manuals/mydoctor_neo/mydoctor_neo_manual.pdf
MyDoctor Neo 点字コマンド一覧 (ZIP形式)
https://pctalker.net/download/manuals/mydoctor_neo/mydoctor_neo_braille.zip
MyDoctor Neo デイジーCDマニュアル (ISO)
https://pctalker.net/download/manuals/mydoctor_neo/mydoctor_neo_daisy.iso
MyDoctorU 墨字マニュアル (PDF)
https://pctalker.net/download/manuals/mydoctor2/mydoctor2_manual.pdf
MyDoctorU 点字コマンド一覧 (ZIP形式)
https://pctalker.net/download/manuals/mydoctor2/mydoctor2_braille.zip
MyDoctorU デイジーCDマニュアル (ISO)
https://pctalker.net/download/manuals/mydoctor2/mydoctor2_daisy.iso
MyRoute Neoは、対応した、インターネットの情報を活用して、お近くのお店の検索から、路線や道順の検索まで、暮らしに役立つ情報を調べることができるソフトです。
MyRoute Neo 墨字マニュアル (PDF)
https://pctalker.net/download/manuals/myroute_neo/myroute_neo_manual.pdf
MyRoute Neo 点字コマンド一覧 (ZIP形式)
https://pctalker.net/download/manuals/myroute_neo/myroute_neo_braille.zip
MyRoute Neo デイジーCDマニュアル (ISO)
https://pctalker.net/download/manuals/myroute_neo/myroute_neo_daisy.iso
MyRouteU 墨字マニュアル (PDF)
https://pctalker.net/download/manuals/myroute2/myroute2_manual.pdf
MyRouteU 点字コマンド一覧 (ZIP形式)
https://pctalker.net/download/manuals/myroute2/myroute2_braille.zip
MyRouteU デイジーCDマニュアル (ISO)
https://pctalker.net/download/manuals/myroute2/myroute2_daisy.iso
MyRead7は、スキャナにセットされた原稿(活字)を音声で朗読する活字読み上げシステムです。
いろいろな本、書類、ダイレクトメール、ファックス、名刺などが読めます。
さらに、拡大読書機能を装備しています。
MyRead7 墨字マニュアル (PDF)
https://pctalker.net/download/manuals/myread7/myread7_manual.pdf
MyRead7 点字コマンド一覧 (ZIP形式)
https://pctalker.net/download/manuals/myread7/myread7_braille.zip
MyRead7 デイジーCDマニュアル (ISO)
https://pctalker.net/download/manuals/myread7/myread7_daisy.iso
NetReader Neoは、PC-Talker Neo Plusに付属する、Webページを手軽に楽しめるインターネット読み上げソフト(音声ブラウザ)です。
使いやすさを追求したシンプルブラウザ
インターネットを音声だけで楽しめるように、Webページから必要な情報を集めて最適な状態で表示します。
自由なカーソル移動で、軽快にWebページを読むことができる音声ブラウザです。
NetReader Neo 操作マニュアル (PDF)
https://pctalker.net/download/manuals/pctalker.neo/netreader_neo_manual.pdf
NetReader Neo 点字マニュアル (ZIP形式)
https://pctalker.net/download/manuals/pctalker.neo/netreader_neo_braille.zip
PC-Talker Neo Plus デイジーCDマニュアル (ISO)
https://pctalker.net/download/manuals/pctalker.neo/pctalker_neo_plus_daisy.iso
NetReaderU
使いやすさを追求したシンプルブラウザ
インターネットを音声だけで楽しめるように、Webページから必要な情報を集めて最適な状態で表示します。
自由なカーソル移動で、軽快にWebページを読むことができる音声ブラウザです。
NetReaderU 操作マニュアル (PDF)
https://pctalker.net/download/manuals/netreader2/netreader2_manual.pdf
NetReaderU 点字コマンド一覧 (ZIP形式)
https://pctalker.net/download/manuals/netreader2/netreader2_braille.zip
NetReaderU デイジーCDマニュアル (ISO)
https://pctalker.net/download/manuals/netreader2/netreader2_daisy.iso
MyMailXは、音声メーラー(音声メール)ソフトです。
SSL対応など上級者向けの機能を充実させながら、初心者にはさらにやさしく使いやすくなりました。
MyMailX 操作マニュアル (PDF)
https://pctalker.net/download/manuals/mymail5/mymail5_manual.pdf
MyMailX 点字コマンド一覧 (ZIP形式)
https://pctalker.net/download/manuals/mymail5/mymail5_braille.zip
MyMailX デイジーCDマニュアル (ISO)
https://pctalker.net/download/manuals/mymail5/mymail5_daisy.iso
MyMailV 墨字マニュアル (PDF)
https://pctalker.net/download/manuals/mymail3/mymail3_manual.pdf
MyMailV 点字コマンド一覧 (ZIP形式)
https://pctalker.net/download/manuals/mymail3/mymail3_braille.zip
MyMailV デイジーCDマニュアル (ISO)
https://pctalker.net/download/manuals/mymail3/mymail3_daisy.iso
※メールを書いて送る、メールに返信する、転送するには、文字入力が必要です。
この章では、以下について学習します。
(1) 文字入力を始める前に、心得てほしいことや注意点
(2) ホームポジションやアンカーキーなど、タッチタイピングの基礎知識
(3) キーボードガイドとおしゃべりタイプトレーナーを使った、タッチタイピングの練習方法
(4) MyEditを使った、ローマ字入力の練習方法
(5) ひらがな・カタカナ・英単語などの、単語入力や変換手順
(6) 漢字変換と漢字かな交じり文の書き方
(7) 文書編集に必要な、カーソルの移動と読み上げの方法
(8) 文字削除・挿入や検索・置換、範囲選択、コピー、切り取り、貼り付けなどの文書編集
(9) この章を学んで使えるようになる、文字入力が必要な音声ソフトについて
文書作成には、文字入力、漢字かな交じり文の入力、文書編集の3つの操作スキルが必要です。
文字入力はPC-Talker付属のキーボードガイドと、外部ソフトの「おしゃべりタイプトレーナー」を使って練習します。
第1段階では、キーボードガイドでしっかりとキーの配置を指に覚えさせます。
第2段階では、しっかりとローマ字の入力ができるようになるまで練習します。
第3段階では、漢字入力の精度を上げていきます。
第4段階では、漢字かな交じり文の入力のスピードを上げることにチャレンジします。
第3段階を飛ばして第4段階に進むと、入力のスピードは上がりませんが、第3段階をしっかり練習してから第4段階に進むと、自然に入力のスピードは上がっていきます。
本格的にキーボードを操作しますので、パソコンを使う時の正しい姿勢を身につけましょう。
以下のことに気を付けて、椅子や机の高さを調整します。
*足の裏が床に着く
*足首、ひざ、股関節の角度が90度
*肘の角度が90度
※調整できない椅子の場合は足の下に台を置くなどで調整します。
*リラックスして自然に背筋を伸ばします。
*猫背にならず、背もたれに身体を預けないように椅子に座ります。
*肩や腕の力を抜いて、脇は締めずに拳一つ分肘を体側から離し、拳一つ分前に出します。
*前腕の中央あたりを机に付け、キーボードの位置を調整し、キーボードの手前に手首を置きます。
*腕が宙に浮かず、手首がまっ直ぐになるように、手首をのせる「リストレスト」などで調整します。
*卵を軽く握るように指を曲げて、キーボードのホームポジションに指先を置きます。
*ディスプレイは視線移動がなるべく少なくなるように、目から50センチ程度離して置きます。
*ディスプレイの高さは、上端が目の高さか少し低く、目線は低くなるように調整します。
*キーボードの「F]キーと「J]キーがディスプレイの中央にくるように置きます。
楽な気持ちで臨みましょう。
正しい姿勢ができれば疲れにくくなります。
最初のうちは誤入力が当たり前です。恐れずバンバン入力しましょう。
キーの文字を見ようとすると姿勢が崩れます。キーの位置は指で覚えましょう。
正しいキー入力をすることで、使いやすく、誤入力も少なく、入力スピードも速くなります。
正しいキー入力を確実に身に着けると、次第にスピードは速くなっていきます。
「一日1歩、三日で3歩、3歩進んで2歩下がる」、三日練習してようやく一日分が身につきます。身につく前に一日休むと、練習成果がゼロに戻りますので、少しずつでも毎日続けることが近道です。
キー入力練習とローマ字入力練習を同時に始めると、本来の練習効果が得られません。二つの練習を一度にしようとすれば、早く身につくのではなく、足踏みすることになりますので、正しい指でキー入力できるようになったら、ローマ字入力練習に進みましょう。
一本指で押す、キーを見ながら打つなど、我流のやり方でもとりあえず入力することができますが、正しいキー入力と比べて間違い入力が多かったり、入力スピードが遅かったりします。
入力することがストレスとなり、目や体に負担がかかり症状悪化を招くおそれがあります。
キーボードのキーの配置の確認と、キーボード入力の練習は、キーボードガイドというPC-Talker付属のソフトを使います。
キーボードガイドは、キーボードの押したキーを音声で読み上げることができます。FNキーと他のキーとの組み合わせのキーでの機能を割り当てられたキーの名前も読み上げます。
例えば、FNキーと←キーを押すとHomeと読み上げます。
☆キーボードガイドについては「第1章-U キーボードガイド」をご参照ください。
FNキー単体では機能がありませんので、FNキーだけを押したときには読み上げません。
一般的なキーボードの配置では、最下段の左端もしくは左端から2番目です。読まないキーがFNキーと考えてよいでしょう(FNキーがないキーボードもあります)。
Wi-Fiのオン・オフ、画面の明るさの調整、タッチパッドのオン・オフなど、パソコンメーカーがF1キーからF12キーに独自に割り当てた機能については、基本的には読み上げません。
(割り当て機能のうち、音声ボリュームのアップ・ダウンについては読み上げます)
ミュートは音を消す消音機能のことです。ミュートキーを押すとパソコンから全く音が出なくなり、音声で操作しているパソコンの状態が全く分からなくなります。
誤って押さないように気を付ける必要がありますので、ミュートキーの場所を必ず覚えましょう。
NumLockキーは、テンキーと矢印キーの機能を切り替えたり、文字キーにテンキーを置き換えたりするキーです。(テンキーは0〜9まで数字が10個並んでいるので「ten(テン)キー」と呼ばれます。)
NumLockキーは、誤って押してしまうと、文字を入力したい時に数字が入力される、数字を入力したい時に矢印キーでどこかに移動してしまう、などのトラブルが起きます。(次の項で詳しく説明)
NumLockキーの場所を必ず覚えて、誤って押さないように気を付けましょう。
NumLockキーのNumは、英語で数字を意味する「Numeric(ニューメリック)」の略で、テンキーの数字入力をオン・オフするためのキーです。キーを押す度にNumLockオン(音声では「ナムロック」と読み上げ)」とNumLock オフ(音声では「ナムオフ」と読み上げ)が切り替わります。
昔のパソコンには矢印キーがなかったので、テンキーを矢印キーとしても使っており、テンキーで数字入力するときにはNumLockをオンにして、矢印キーとして使うときにはNumLockをオフにしていました。現在のパソコンでは矢印キーがありますので、テンキーを矢印キーに切り替える必要はなくなりましたが、NumLock機能はそのまま残っています。
NumLockの切り替え機能は、テンキーがある機種ではテンキーが矢印キーとして、テンキーがない機種では文字キーがテンキーとして切り替わります。詳細は以下の通りです。
NumLockをオンにすると、テンキーで数字入力することができます。
NumLockをオフにすると、テンキーが矢印キーに切り替わります。
テンキーがある機種では、通常はNumLockオンにして使いますが、知らぬ間にNumLockをオフにしてしまうと矢印キーに切り替わり、数字を入力したいのにどこかに移動してしまう、入力した文字を削除してしまう、などのトラブルが起きます。
テンキーは、縦5×横4のマス目のような配置になっています。
左下から順に3つずつ数字が並んでいますが、右端の縦一列と、一番下の段と一番上の段には、数字以外のキーがあります。
下から1段目: 左から、0(ゼロ)キー、.(ピリオド)キー、Enterキー
0キーは横2つ分のキーで、2段目の1キーと2キーの下にあります。
.(ピリオド)キーは、小数点を入力する時に使用します。
Enterキーは縦2つ分のキーで、1段目のピリオドキーと2段目の3キーの右にあります。
※キーボードの機種によっては、0キーの横長の部分が、0キーと000キーになっているものもあります。000キーは、1回で0が3つ入力されますので、会計入力などに便利です。
下から2段目: 左から、1キー、2キー、3キー、Enterキー
下から3段目: 左から、4キー、5キー、6キー、+(プラス)キー
+キーは、縦2つ分のキーで、3段目の6キーと4段目の9キーの右にあります。
下から4段目: 左から、7キー、8キー、9キー、+キー
下から5段目: 左からNumLockキー、/(スラッシュ)キー、*(アスタリスク)キー、-(マイナス)キー
5の上下左右にある数字キーが、上下左右の矢印キーに切り替わります。
5の上にある「8」……上矢印キーに変更
5の下にある「2」……下矢印キーに変更
5の左にある「4」……左矢印キーに変更
テンキーの各キーの切り替わりは以下の通りです。
下から1段目:0キーはInsキー、ピリオドキーはDelキーに変更
下から2段目:1キーはEndキー、2キーは↓キー、3キーはPgDnキーに変更
下から3段目:4キーは左キー、5キーは役割なし、6キーは→キーに変更
下から4段目:7キーはHomeキー、8キーは↑キー、9キーはPgUpキーに変更
下から5段目:変更なし
(下の図は、テンキーのNumLockオンの時とオフの時のキーの切り替わりを表したもの、
左の図1-1がNumLockオンの時、右の図1-2がNumLockオフの時)
Num Lock |
/ |
* |
- |
NumLockをオフにすると テンキーが右図のように変更→ |
Num Lock |
/ |
* |
- |
7 |
8 |
9 |
+ |
Home |
↑ |
PgUp |
+ |
|
4 |
5 |
6 |
← |
|
→ |
|||
1 |
2 |
3 |
Enter |
End |
↓ |
PgDn |
Enter |
|
0 |
. |
Ins |
Del |
|||||
図1−1 NumLockオン状態(数字入力) |
|
図1−2 NumLockオフの時(矢印キー) |
NumLockをオンにすると、文字キーの一部分がテンキーに置き換わります。
NumLockをオフにすると、文字キーに戻ります。
テンキーがない機種では、通常はNumLockをオフにして使用しますが、知らぬ間にNumLockをオンにしてしまうと、文字を入力したいのに数字が入力されてしまうトラブルが起きます。例えば、Jのキーを押すと1が入力されてしまいます。
NumLockオンによる文字キーからテンキーへの置き換えは、文字の入力以外に、PC-Talkerのショートカットコマンド入力にも影響します。
下から1段目:Mキーは0キーに変更
下から2段目:Jキーは1キー、Kキーは2キー、Lキーは3キー、
;(セミコロン)キーは+(プラス)キーに変更
下から3段目:Uキーは4キー、Iキーは5キー、Oキーは6キーに、Pキーは-(マイナス)キーに変更
下から4段目:7キー・8キー・9キーはそのまま7キー・8キー・9キーで、
0キーは*(アスタリスク)キーに変更
(下の図は、文字キーからNumLockオンの時にテンキーへの切り替わりを表したもの、
左の図2-1がNumオフ時(、右の図2-2がNumLockオン時(テンキー)
図2−1(左) Numオフ時(通常時の文字キー) 図2−2(右) NumLockオン時(テンキー)
パソコンのキーボードのキーを1つずつ探さずに効率よく文字を入力する方法が「タッチタイピング」です。それぞれの指に割り当てたキーの位置と名前を覚えることで、見えなくてもキーボードが打てるようになります。
視覚障害者は、キーに印字された字を読みながら打つことはできません。ホームポジションを起点にして、全てのキーの場所を覚えて、ようやく健常者と同じスタートラインに立つことができます。そういう意味で、視覚障害者はマイナスからスタートです。
文字入力の訓練では、最初の時期は地道に努力が必要で、コツコツ地味な反復練習の継続が重要です。キーの位置と指をどう動かすかを考え、実際に指を動かしてみる、という手順でようやく1つのキーを押すことができます。これをひたすら繰り返すことで神経回路ができて、入力したい言葉を思い浮かべると指が反射的に動くようになります。
ホームポジションは、A・S・D・F(左手) J・K・L・;(右手)の8つのキーです。
タッチタイピングでは、ホームポジションという起点から目的のキーへの方向と距離を覚え、ホームポジションから指を動かしてキー入力し、入力が済んだらすぐにホームポジションに指を戻します。
タッチタイピングができるようになるには、まず基準になる「ホームポジション」に指を置くことが大事です。
キーボードの「F」キーと「J」キーはホームポジションの目安になるキーで、指がキーに触れる辺りに小さな突起や、他のキーよりも凹んでいるなどの印がありますので、確かめながら人差指を置くと、他の指も自然にそれぞれのキーの位置に収まります。
○左手側
左手人差指……F
左手中指……D
左手薬指……S
左手小指……A
左手親指……Space
○右手側
右手人差指……J
右手中指……K
右手薬指……L
右手小指……;(セミコロン)
右手親指……Space
※左手親指と右手親指は、同じSpaceキーの上に置きます。
ホームポジションのキーは横一列に並んでいますが、手の指の長さは揃っていないので、指を伸ばしたままではホームポジション上に指を置くことはできません。
爪を立てるような感覚で、指を軽く曲げ、指先を揃えるようにすると、自然に横一列のホームポジションキーに指を置くことができます。指の腹ではなく指先をキーの上に軽く置きます。
まず、ホームポジションの目印のキーに人差指を置き、次に、残りの中指・薬指・小指を、それぞれ割り当てられたキーに置きます。
最後に両手の親指を横長のSpaceキーの上に置きますが、親指は指先ではなく指の側面の爪の外側あたりをキーの上に軽く置きます。
ホームポジションから遠いキーを押すときには、割り当てられた指だけを動かすのは難しく、特に手が小さい人はホームポジションから指が外れる場合がありますが、どれかの指は必ずホームポジションに残し、その指を頼りにホームポジションに戻れるようにします。
この「入力中にホームポジションに指を残すキー」を、船の錨(アンカー)に例えて「アンカーキー」といいます。小指で遠いキーを押すときには人差指をアンカーキーにします。人差指で遠いキーを押すときには小指をアンカーキーにします。
右手小指でEnterキーを押すとき、ホームポジションからキー3つ分右に動かすことになります。他の指を動かさずに小指だけを動かそうとしても、なかなかEnterキーには届きません。右手人差指のJキーをアンカーキーとして残し、手を開くように指の間を広げると、Enterキーに小指が届きます。小指のキー入力が終わったら、人差指のアンカーキーを頼りに、他の指もすぐにホームポジションに戻します。(左手も同様)
右手人差指でフルキー6を押すときには、小指の;キーをアンカーキーとして残しながら、他の3本の指の間を拡げるようにすると、人差指がキーに届きやすくなります。人差指のキー入力が終わったら、小指のアンカーキーを頼りに、他の指もすぐにホームポジションに戻します。(左手も同様)
できるだけ入力するキーを押す指だけを動かします。
ホームポジションから遠いキーの時にはアンカーキーを残します。
入力後に必ずホームポジションに指を戻すことで、キー入力のたびにキーの位置を手探りで確認する必要がなくなり、結果的に素早く打つことができます。
基本は各指のホームポジションの左上と右下の一列分がその指の割り当てですが、内側の人差指には内側の列も、外側の小指には外側の列も割り当てられていますので、人差指と小指で入力するキーが多くなります。
※下から5段目の数字キーの段の指遣いは決まっていませんが、一応入力しやすい指遣いで掲載しております。(このテキストと違う指遣いもあります。)
左手人差指のホームポジションは、Fキーです。
Fキーは下から3段目で左端から5番目、キーボードの中央辺りにあります。
Rキーは下から4段目で左端から5番目、Fキーのやや左斜め上にあります。
4キーは下から5段目で左端から5番目、Rキーのやや左斜め上にあります。
Vキーは下から2段目で左端から5番目、Fキーのやや右斜め下にあります。
Gキーは下から3段目で左端から6番目、Fキーの右隣にあります。
Tキーは下から4段目で左端から6番目、Fキーの右斜め上にあります。
5キーは下から5段目で左端から6番目、Tキーのやや左斜め上にあります。
Bキーは下から2段目で左端から6番目、Gキーのやや右斜め下にあります。
左手中指のホームポジションは、Dキーです。
Dキーは下から3段目で左端から4番目、Fキーの左隣にあります。
Eキーは下から4段目で左端から4番目、Dキーのやや左斜め上にあります。
3キーは下から5段目で左端から4番目、Eキーのやや左斜め上にあります。
Cキーは下から2段目で左端から4番目、Dキーのやや右斜め下にあります。
左手薬指のホームポジションはSキーです。
Sキーは下から3段目で左端から3番目、Dキーの左隣です。
Wキーは下から4段目で左端から3番目、Sキーのやや左斜め上です。
2キーは下から5段目で左端から3番目、Wキーのやや左斜め上です。
Xキーは下から2段目で左端から3番目、Sキーのやや右斜め下です。
左手小指のホームポジションは、Aキーです。
Aキーは下から2段目で左端から2番目、Sキーの左隣です。
Qキーは下から4段目で左端から2番目、Aキーのやや左斜め上です。
1キーは下から5段めで左端から2番目、Qキーのやや左斜め上です。
Zキーは下から2段目で左端から2番目、Aキーのやや右斜め下にあります。
右手人差指のホームポジションは、Jキーです。
Jキーは下から3段目で左端から8番目、キーボードの中央辺りにあります。
Uキーは下から4段目で左端から8番目、Jキーのやや左斜め上にあります。
7キーは下から5段目で左端から8番目、Uキーの左斜め上にあります。
Mキーは下から2段目で左端から8番目、Jキーのやや右斜め下にあります。
Hキーは下から3段目で左端から7番目、Jキーの左隣にあります。
Yキーは下から4段目で左端から7番目、Hキーのやや左斜め上にあります。
6キーは下から5段目で左端から7番目、Yキーのやや左斜め上にあります。
Nキーは下から2段目で左端から7番目、Jキーのやや左斜め下にあります。
右手中指のホームポジションは、Kキーです。
Kキーは下から3段目で左端から9番目、Jキーの右隣です。
Iキーは下から4段目で左端から9番目、Kキーのやや左斜め上にあります。
8キーは下から5段目で左端から9番目、Iキーのやや左斜め上にあります。
,(コンマ)キーは下から2段目で左端から9番目、Kキーの右斜め下にあります。
右手薬指のホームポジションは、Lキーです。
Lキーは下から3段目で左端から10番目、Kキーの右隣にあります。
Oキーは下から4段目で左端から10番目、Lキーのやや左斜め上にあります。
9キーは下から5段目で左端から10番目、Oキーのやや左斜め上にあります。
.(ピリオド)キーは下から2段目で左端から10番目、Lキーのやや右斜め下にあります。
右手小指のホームポジションは、;(セミコロン)キーです。
;キーは下から3段目で左端から11番目、Lキーの右隣です。
Pキーは下から4段目で左端から11番目、;キーのほぼ真上にあります。
0キーは下から5段目で左端から11番目、Pキーのやや左斜め上にあります。
/(スラッシュ)キーは下から2段目で左端から11番目、;キーのやや左斜め下にあります。
:(コロン)キーは下から3段目で左端から12番目、;の右隣にあります。
@(アットマーク)キーは下から4段目で左端から12番目、;キーのやや右斜め上、:キーのやや左斜め上にあります。
-(マイナス)キーは下から5段目で左端から12番目、@キーの左斜め上にあります。
円マーク(/の右隣 右シフトキーの左隣)キーは下から2段目で左端から12番目、:キーの右斜め下にあります。右シフトキーの左隣にあります。
](カクカッコトジ)キーは下から3段目で左端から13番目、:の右隣にあります。
[(カクカッコ)キーは下から4段目で左端から13番目、]キーのやや左斜め上にあります。
^(ベキジョウ)キーは下から5段目で左端から13番目、[キーの左斜め上、@キーの右斜め上にあります。
\キーは下から5段目で左端から14番目、[キーの右斜め上、BSキーの左隣にあります。
Spaceキーは下から1段目の中央にある横長のキーです。
キーと指の位置関係を頭で考えてから指を動かすのではなく、反復練習で指が勝手に動くようになるぐらいまで練習しましょう。この時点では、ローマ字入力の練習はしないようにしましょう。
キーを早く押すのではなくて、確実に正しい指で正しいキーを押すことを強く意識しましょう。
右手小指で押すキーが多くありますが、記号類のキーを小指で押すことができれば、右手をホームポジションから離さないで入力でき、入力スピードが速くなります。記号キーを入力するときには、肘の角度を変えたり脇を広げたりとすると、入力しやすくなります。
入力を間違えたら、誤った指の動きを覚えないように、正しいキーとの往復だけ連続10回行い、指の記憶を直しましょう。
例)左中指でホームポジションのDから移動してEを押すつもりが誤ってRを押した場合
D、E、D、E、D……とDからEに動かしてDへ戻る指の動きを10回繰り返します。
キーボードガイドを使って、以下の順番でキー入力します。正確さを心がけて、10回1セットで毎日2セットずつ練習しましょう。
人差指…… F R F 4 F V F G F T F 5 F B F
中指……D E D 3 D C D
薬指……S W S 2 S X S
小指……A Q A 1 A Z A
左手と同じく、正確さを心がけて、10回1セットで毎日2セットずつ練習しましょう。
人差指……J U J 7 J M J H J Y J 6 J N J
中指……K I K 8 K , K
薬指……L O L 9 L . L
小指……; P ; 0 ; / ; : ; @ ; - ; エンマーク(/の右隣 右Shiftの左隣) ; ] ; [ ; ^ ; \ ;
おしゃべりタイプトレーナーは、音声ガイド付きのタイピング練習ソフトです。Windowsパソコンで動作します。以下のアドレスから入手します。
ここでは、解説メニューとポジション練習メニューを行います。
おしゃべりタイプトレーナー - KJ-Labo
https://kj-labo.jimdofree.com/down-load/おしゃべりタイプトレーナー/
おしゃべりタイプトレーナーセットアップ ver 20210207a
解説メニューの中の9項目を、しっかりと聞いて理解しましょう。
@ ホームポジションとは
A ホームポジションの1段上のキーについて
B ホームポジションの1段下のキーについて
C 成績が伸びなくなったら
D 原因1 キー配置を覚えていない
E 原因2 キーを押し間違える
F 原因3 ローマ字を覚えていない
G 原因4 その他
H 原因5 スランプとプラトー
ホームポジションメニューの中の次の7項目を、しっかり練習しましょう。
@ ホームポジション
A 上1段
B ホームポジションと上1段
C 下1段
D ホームポジションと下1段
E アルファベット全部(キー表示付き)
F アルファベット全部(キー表示なし)
タッチタイピングの基礎で、ホームポジションと指の割り当てが身について、キーボードが十分に打てるようになったら、日本語入力の基礎となるローマ字のつづりでかなを入力する「ローマ字入力」の学習に進みます。
ローマ字入力の学習をするために、PC-Talker付属の「MyEdit」という文書を書くソフトを使用し、ローマ字入力でひらがなを書いたり、カタカナを書いたり、数字を書いたりすることを学習します。ひらがなやカタカナや数字が十分に書けるようになってから、漢字変換の仕方を別の項で学習します。
書いた文字の読み上げ方については、左右上下の矢印キーとPC-Talkerの最低限のコマンドを学習します。
ある程度ローマ字入力ができるようになったら、「おしゃべりタイプトレーナー」の後半部分を練習します。
☆ローマ字の表記に関する詳細は、「第3章-U ローマ字の表記」をご参照ください。
ローマ字入力の練習をするための、MyEditの起動と終了を学習します。
@ F12キーを押してAOKメニューを起動します。
A 上下矢印キーでMyEditを選択します。
B Enterキーを押してMyEditを起動します。
@ Altキーを押したまま、F4キーを押します。
A 「MyEditの警告メッセージ 無題1 への変更を保存しますか? エンターは はい Nは いいえ エスケープは キャンセル」とメッセージが出るので、左右矢印キーで「いいえ」を選択してEnterキーを押します。
MyEditを起動すると、初期設定では日本語変換モードで起動しています。
現在の状況を[Alt+F2]もしくは[Ctrl+Alt+/]で調べると、「キャプスオフ 英数 ナムロック 全角ひらがなローマ字変換 変換ツール Microsoft IME」と読み上げます。
読み上げた項目は、以下のことを表します。
@ キャプスオフ……英字大文字を連続入力できる「キャプスロック」がオフで、小文字入力状態
A 英数……カナ入力ではなく英数字入力の状態、この状態でないとローマ字入力ができない
B ナムロック……テンキーが数字入力できる状態
C 全角ひらがなローマ字変換……ローマ字のつづりで入力したひらがなが変換中になる
※例えば、ローマ字のつづりで「zenkaku」と入力すると「ぜんかく」とひらがなが入力されて変換中になるので、そのままEnterキーを押すと、ひらがなのままで変換確定されます。
D 変換ツール Microsoft IME……変換用辞書ソフトは、Windows付属「Microsoft IME」
※辞書ソフトとしては別売のAtokが有名です。PC-TalkerはAtokにも対応しています。
日本語変換モードのオン・オフでは次のように動作が異なります。
日本語変換モードがオンの状態では、キーボードから入力した文字は直接入力されず、変換中になります。
ひらがなを入力し、そのままEnterキーを押すと、ひらがなのままで変換確定します。
誤ってF7やF8など他のキーを触ってしまってカタカナなどになってしまった時は、F6を押してひらがなに変換し直しましょう。
ひらがなを入力してF7を押すと全角カタカナに変換し、Enterキーで変換確定します。
ひらがなを入力してF8を押すと半角カタカナに変換し、Enterキーで変換確定します。
ひらがなを入力してF9を押すと全角英数字に変換し、Enterキーで変換確定します。
ひらがなを入力してF10を押すと半角英数字に変換し、Enterキーで変換確定します。
例)全角ひらがなローマ字変換で「tesuto」とキーを押して「てすと」を入力した場合の変換
F6キー 全角ひらがなに変換する(例:「テスト」変換確定前にF6 →「てすと」に変換)
F7キー 全角カタカナに変換する(例:てすと → テスト)
F8キー 半角カタカナに変換する(例:てすと→ テスト)
F9キー 全角英数字に変換する(例:てすと→ tesuto)
F10キー 半角英数字に変換する(例:てすと→ tesuto)
※詳細は、「第3章-V-2 F6からF10を使った変換の詳細」をご参照ください。
ひらがなを入力してSpaceキーを押すと漢字変換候補を選択し、Spaceキーを押す度に次の変換候補を選択します。目的の漢字候補でEnterキーを押すと、選択中の漢字で変換確定されます。
日本語変換モードがオフの状態では、キーボードから入力した文字は、直接入力されます。
上記の状態では、半角英数字記号のみを入力できます。全角文字(ひらがな・カタカナ・漢字・全角英数字・全角記号)は入力できません。
「変換 停止」の時は、半角英数記号などの文字が直接入力されます。
「全角ひらがなローマ字変換」が通常のモードですが、Spaceキーの左隣にある無変換キーを押していくと、3通りの変換モードに切り替わります。「全角カタカナローマ字変換」、「半角カタカナローマ字変換」、「全角ひらがなローマ字変換」と一周します。
ローマ字入力でひらがなを書いているつもりが、知らぬ間に「無変換キー」に指が当たると変換モードが切り替わり、カタカナになると漢字の変換がうまくいかないことがあります。
「全角ひらがなローマ字変換」でなければ正しく漢字変換ができませんので、無変換キーを押さないように注意しましょう。
MyEditを起動したら、次のローマ字入力一覧表を利用して、まずはひらがなを1文字ずつ繰り返し入力して学習しましょう。いきなり単語を入力したり、カタカナを入力したりするのではなく、まずはひらがな、五十音の中でも母音の「あいうえお」の入力を練習しましょう。
ローマ字入力は、アルファベットの中の母音「A・I・U・E・O」の5文字とそれ以外の文字の子音を組み合わせて、五十音などを入力します。
まずは一番基礎になる母音の「A・I・U・E・O」で、あ行の「あ・い・う・え・お」を入力することに慣れましょう。あ行の入力に十分慣れたら、母音とKやSなどの子音の組み合わせで、か行から順番に文字を入力していきましょう。
このカリキュラムでは、ローマ字入力でまずひらがなを書く練習をします。漢字への変換は、次のカリキュラムで行いますので、ひらがな、カタカナ、英数記号文字での入力に徹しましょう。
この後のローマ字入力一覧表を、ゆっくりと落ち着いて正確に、毎日2セットずつ練習しましょう。
あ A い I う U え E お O
か KA き KI く KU け KE こ KO
さ SA し SI(SHI) す SU せ SE そ SO
た TA ち TI(CHI) つ TU(TSU) て TE と TO
な NA に NI ぬ NU ね NE の NO
は HA ひ HI ふ HU(FU) へ HE ほ HO
ま MA み MI む MU め ME も MO
や YA ゆ YU よ YO
ら RA り RI る RU れ RE ろ RO
わ WA ゐ WI ゑ WE を WO
ん NN
が GA ぎ GI ぐ GU げ GE ご GO
ざ ZA じ ZI(JI) ず ZU ぜ ZE ぞ ZO
だ DA ぢ DI づ DU で DE ど DO
ば BA び BI ぶ BU べ BE ぼ BO
ぱ PA ぴ PI ぷ PU ぺ PE ぽ PO
きゃ KYA きゅ KYU きょ KYO
ぎゃ GYA ぎゅ GYU ぎょ GYO
しゃ SYA(SHA) しゅ SYU(SHU) しょ SYO(SHO)
じゃ JYA(JA) じゅ JYU(JU) じょ JYO(JO)
ちゃ CYA(CHA) ちゅ CYU(CHU) ちょ CYO(CHO)
ぢゃ DYA ぢゅ DYU ぢょ DYO
にゃ NYA にゅ NYU にょ NYO
ひゃ HYA ひゅ HYU ひょ HYO
びゃ BYA びゅ BYU びょ BYO
ぴゃ PYA ぴゅ PYU ぴょ PYO
みゃ MYA みゅ MYU みょ MYO
りゃ RYA りゅ RYU りょ RYO
ぁ LA(XA) ぃ LI(XI) ぅ LU(XU) ぇ LE(XE) ぉ LO(XO)
ゃ LYA(XYA) ゅ LYU(XYU) ょ LYO(XYO)
っ LTU(XTU)
ゎ LWA(XWA)
単語の中の促音(っ)は、次の文字の子音を2つ続けることで入力できます。
例) 「ほっと」は、次の文字「と」の子音「t」を2つ続けて、「hotto」と入力します。
「まっぷ」は、次の文字「ぷ」の子音「p」を2つ続けて、「mappu」と入力します。
ウァ WHA ウィ WHI ウェ WHE ウォ WHO
キャ KYA キィ KYI キュ KYU キェ KYE キョ KYO
ギャ GYA ギィ GYI ギュ GYU ギェ GYE ギョ GYO
クァ QWA クィ QWI クゥ QWU クェ QWE クォ QWO
スァ SWA スィ SWI スゥ SWU スェ SWE スォ SWO
チャ CYA(CHA) チィ CYI チュ CYU(CHU) チェ CYE チョ CYO(CHO)
ツァ TSA ツィ TSI ツェ TSE ツォ TSO
テャ THA ティ THI テュ THU テェ THE テョ THO
トァ TWA トィ TWI トゥ TWU トェ TWE トォ TWO
ドァ DWA ドィ DWI ドゥ DWU ドェ DWE ドォ DWO
フャ FYA フィ FYI(FI) フュ FYU フェ FYE(FE) フョ FYO
ファ FWA(FA) フィ FWI フゥ FWU フェ FEW フォ FWO(FO)
おしゃべりタイプトレーナーを起動し、次の8項目のローマ字の文字練習メニューを実行しましょう。
@ 母音 あいうえお
A 清音
B 濁音・半濁音
C 撥音 ん
D 促音 小さい「っ」
E 拗音・拗濁音
F あ行の拗音
G 長音
ローマ字入力に慣れてきたら、単語としての入力や変換を身に付けましょう。まずは漢字の前にカタカナや英数などの変換を覚えましょう。
最初はゆっくりでもいいので落ち着いて正確さを心がけて、毎日2セットずつ練習しましょう。
ローマ字の入力ができるようになったら、ひらがなやカタカナを使って単語を書いてみましょう。
ここではSpaceキーでの変換ではなく、ファンクションキーを使って変換します。
全角ひらがなに変換するにはF6キー、全角カタカナに変換するにはF7キー、半角カタカナに変換するにはF8キーを、1回だけ押します。
※F6・F7・F8は2回以上押すとひらがなとカタカナが混ざります。1回だけ押して変換しましょう。
※全角文字よりも半角文字のほうが高い声、カタカナよりもひらがなのほうが高い声で読み上げます。
半角カタカナが一番高い声、全角ひらがながそれよりも低い声、全角カタカナがさらに低い声です。
(注意)
文字入力のカーソル文字の音声の設定を「メイン音声とサブ音声を使う」に設定していると、声の高低が逆転することがありますので、注意が必要です。
カーソル文字の音声の設定を「メイン音声を使う」または「サブ音声を使う」にしておくと、高低がわかりやすくなります。
文字入力でEnterキーを押して入力を確定したら、左右矢印キーで変換済の文字に移動し、文字の詳細読みをしてみましょう。
文字の詳細読みのショートカットコマンドは[Ctrl+Alt+M]ですが、手を放したときにカーソル上の文字の詳細を読み上げます。
例えば、「て」の位置にカーソルが位置していた時に、[Ctrl+Alt+M]を押して手を放すと「てがみのて 全角ひらがな」と読み上げます。
実際に次の単語を入力し、確定した後に[Ctrl+Alt+M]で確認してみましょう。
F6を押すか、またはそのままEnterキーで確定すると、ひらがなで入力されます。
F7を1回押して、Enterキーで確定すると、全角カタカナで入力されます。
英文字と数字には全角と半角があります。また、英文字には大文字と小文字があります。
全角英数字に変換するにはF9キー、半角英数字に変換するにはF10キーを1回だけ押します。
※変換時の読み上げは、全角英数字に変換に比べて半角英数字は少し高い声で読み上げます。
※F9・F10は2回以上押すと大文字・小文字が切り替わりますので、1回だけ押して変換しましょう。
下から3段目の左端、Aキーの左隣にある「Caps Lock(キャプスロック)キー」を押して、「全角ひらがなローマ字変換」から「半角英数ローマ字変換」にモードを変更します。
([Ctrl+Alt+/]で確認すると、「キャプスオフ 英数 ナムロック」と読み上げます。)
そのまま文字を入力すると、半角英数小文字が入力されます。
「半角英数ローマ字変換」モードでShiftキーを押しながら文字キーを押すと、半角英数大文字が入力されます。
Shiftキーを押しながらCaps Lockキーを1回押すと、Shiftキーを押し続けるのと同じ「Caps Lock(キャプスロック)状態」になり、文字キーを押すと大文字で入力できます。
([Ctrl+Alt+/]で確認すると、「キャプスロック 英数 ナムロック」と読み上げます。)
キャプスロック状態で文字入力すると、連続して半角英数大文字を入力できます。
※Caps Lock状態でShiftキーを押しながら文字キーを押すと、小文字入力になります。
※[Shift+Caps Lock]を押す毎に、Caps Lockのオンとオフができます。
(「キャプス ロック」「キャプス オフ」と読み上げます。)
☆ひらがな・カタカナ・英数字の変換についての詳細は、「第3章-V ひらがな・カタカナ・英数字の変換について解説」を参照。
さくら ひまわり もみじ かえで あじさい
コスモス ヒアシンス マーガレット カトレア チューリップ
ニッポン フィンランド スウェーデン カナダ ナンキョク
きり まつ すぎ ひのき さくら ひまわり つつじ つばき もみじ かえで
ちょうちょ とんぼ かぶとむし くわがたむし たんぽぽ にっぽん はと ふくろう
つばめ すずめ
イギリス ロンドン フランス パリ オーストリア ウィーン オーストラリア キャンベラ
ニュージーランド ウェリントン スパゲティ ピッツァ トースト ピース ポルシェ
マセラティ フェラーリ コルト パイソン レミントン
ICT GAFA FANG IOT JPNIC
World Wide Web Consortium
※それぞれの単語の先頭文字は大文字で、残りは小文字です。
World Wide Web Consortium
Web Accessibility Initiative
※それぞれの先頭文字は全角大文字です。
※ひらがなは全角だけの文字で、半角ひらがなは存在しません。
book apple lemon crystal milk
iPhone iPad iPod iOS AirPods
GAFA SDGS WHO
メールやネット検索などで必要な、漢字かな交じり文を作成できることを目的に、語釈読み機能を使った漢字変換を学習します。
MyEditと日本語変換辞書「Microsoft IME(アイ・エム・イー)」を使い、以下の通り練習します。
※PC-Talkerはジャストシステム社のAtokにも対応していますが、ここではIMEを使用します。
@語釈読み機能を使った漢字変換で、単語や熟語を入力する練習をする。
Aテキストサンプルを入力する。
練習のためにMyEditを起動しましょう。
MyEdit起動直後は、初期設定で日本語変換オンの状態です。もし日本語変換がうまく行かなかったら[Ctrl+Alt+/]で現在の状況を調べてみましょう。
「キャプスオフ 英数 ナムロック 全角ひらがなローマ字変換 変換ツール Microsoft IME」と読み上げたら問題ありませんが、「キャプスオフ 英数 ナムロック」と読み上げたら日本語変換モードがオフになっています。
日本語変換モードのオン・オフは、キーボードの左端の上から二つ目の「全角/半角キー」を押します。
それでは、漢字で動物の「兎(人名用漢字)」を入力してみましょう。
漢字を入力する操作は、ひらがなの入力操作に、漢字への変換操作の「Spaceキーを押す」ことが加わっただけです。
@ローマ字入力でひらがなの「うさぎ」を入力します。
ASpaceキーを押して、漢字の候補に変換します。
BさらにSpaceキーを押すと、変換候補一覧が表示されます。
変換候補一覧には、自分が変換したい「兎」の漢字以外に「兔(兎の俗字)」、ひらがな、カタカナ表記などの一覧が表示されます。
最初に押されたSpaceキーでは、変換候補リストの先頭の漢字が選択状態となっています。
繰り返しSpaceキーを押す毎に、変換候補リストの漢字を順番に選択し、詳細の読みを読み上げます。一周すると最初の選択候補に戻ります。
Spaceキーを繰り返し押して、変換する漢字の動物の「兎」を選択します。選択しただけではまだ漢字の変換を確定していません。Enterキーを押して変換を確定しましょう。
PC-Talkerでは文字の情報を、音読み・音訓読み・簡易読み・詳細音訓・詳細区分・識別読みの6つの読み方で表現します。
この中で、よく使われるのが簡易読みと詳細音訓と識別読みです。
カーソル文字(矢印キーで移動した時にカーソルが当たった文字)の読み上げ方は、通常「簡易読み」で読み上げるように設定されています。もし「簡易読み」に設定されていない時は、[Ctrl+Alt+F8]で「簡易読み」に設定します。
易しい説明で、漢字の用例などで簡潔に表現して読み上げます。
例)「講座」の読み方……講は、講座の講。座は、座るの座。
簡易読みよりも詳しい読みで、漢字の音読みや訓読みの用例、または漢字の旁を用いて読み上げます。簡易読みよりも表現が詳細です。
漢字の変換候補の読み上げ方は、通常は「詳細音訓」に設定されています。
もし「詳細音訓」に設定されていない時は[Ctrl+Alt+P]で「詳細音訓」に設定します。
例)「講座」の読み方……講は、講習会の講。座は座敷の座 座る。
漢字変換時の読み方に設定されます。
識別読みは、カーソル文字を[Ctrl+Alt+M]のショートカットコマンドを実行することで読み上げる内容です。
同音の文字を識別する読み方です。全角・半角や、文字の種類も加えた詳しい読みです。
例)「講座」の読み方
講は、講習会の講 全角、座は座敷の座 座る 全角
文字や書式などを詳しく調べたいときに使います。
※Wordの場合、フォント(書体)やポイント(文字サイズ)、文字色・修飾・下線なども読み上げます。
例)「講座」の読み方
講は、講習会の講 全角、游明朝10.5ポイント、暗めの青、太字、下線スタイル、テーマ アクセント2、鮮やかなオレンジの二重線
座は座敷の座 座る 全角、游明朝10.5ポイント、暗めの青、太字、下線スタイル、テーマ アクセント2、鮮やかなオレンジの二重線
「講習会」という熟語を書いてみましょう。
@まず、ひらがなで「こうしゅうかい」を入力します。
ASpaceキーを押し、変換候補一覧を表示します。
BEnterキーを押して、選択した変換候補の漢字を確定します。
変換候補一覧には、「こうしゅうかい」と読むことのできるさまざまな選択候補と、ひらがな、カタカナ表記が表示されます。
最初にSpaceキーを押して変換すると、変換候補リストの先頭の漢字が選択されています。Spaceキーを押したときに「講は、講習会の講。習は学習するの習 習う。会は会社の会 会う」と読み上げられたら、目的の「講習会」という漢字です。
※変換候補の読み上げ方は「詳細音訓」に設定します。「講は、講習会の講。習は学習するの習 ならう。会は会社の会 あう」ではなく、「講座の講、習うの習、会社の会」と読み上げたら「簡易読み」設定になっていますので、[Ctrl+Alt+P]で「詳細音訓」に設定を変更しましょう。
変換された感じが、目的の「講習会」でなかった場合は、2回目のSpaceキーを押して、次候補に移動します。Spaceキーを押す度に次の候補に移動し、漢字を「詳細音訓」読みします。
また、Shiftキーを押しながらSpaceキーを押すと、前の候補へ戻ります。
Spaceキーで次の候補、Shiftキーを押しながらSpaceキーで前の候補と変換候補一覧の中を移動します。
「こうしゅうかい」と入力してSpaceキーを押す度に、
「講は、講習会の講。習は、学習するの習、習う。会は、会社の会、会う。」
「広は、広大の広。州は、九州の州。海は、海岸の海。」
と選択中の変換候補の詳細音訓読みをしますので、Spaceキーを繰り返し押して、変換候補から目的の「講習会」を選択します。
Spaceで選択した状態では、まだ漢字変換は完了していません。Enterキーで変換確定、または次の文字を入力し始めると変換中の文字が確定されます。
語釈読みは、PC-Talker標準搭載の国語辞典を使って日本語変換中の文字を検索してくれる機能です。漢字を変換しながら辞書を引いてくれるので、正しい漢字なのかどうかを調べることができます。ただし、小学校から中学校程度の辞書なので、例えば高校で習うような熟語などを正しく漢字を変換していても辞書に該当がなければ「国語辞典に登録されていません」と読み上げられて、漢字を間違ってしまったのではないかと錯覚をしてしまうことがあります。
そのような場合、別売の「MyDicNeo」「MyDicU」などを使うと、漢字の変換中にPC-Talker付属の国語辞典と同じようにネット上の辞書を引くことができます。付属の国語辞典で該当なしでもMyDicで該当して意味などを読み上げたら、変換した漢字が間違いでないことがわかります。
それでも納得できない場合は、直接ネットで調べてみましょう。ひょっとしたらよく間違える漢字として紹介されていたり、同じ意味で複数の熟語が使われていて、いずれも間違いではない場合もあります。
PC-Talkerの設定を共通にするために、以下の設定をボランティアに確認してもらいましょう。
F12を押して 「AOKメニュー」 → 「PC-Talkerの設定」 → 「日本語変換時の読み方」を開きます
以下の項目を確認して設定してください。
読み方(&R)……詳細音訓
簡易読み 詳細音訓以外の読み方を使用する(&A)……チェックなし
フォネティック読みする(&T)……チェックなし
変換中 ガイドライン全てを読み上げる(&G)……チェックなし
確定文字列の読み方(&E)……校正読み を選択
国語辞典の語釈読み機能を使用する(&K)……チェック
語釈読み機能は漢字変換中に辞書を引いてくれる機能です。
「先頭一致検索」と「完全一致検索」の二つがありますが、通常は「先頭一致検索」を使います。
●国語辞典 語釈読み 先頭一致検索……Ctrl+Alt+H
変換中の注目文節を検索対象とし、先頭一致する見出し語を検索します。
先頭一致の場合、注目文節の文字数が4文字とすると、先頭から4文字、先頭から3文字、先頭から2文字、先頭1文字と全ての単語について検索します。
一致する見出し語があると、その語釈を読み上げます。
●国語辞典 語釈読み 完全一致検索……Ctrl+Alt+J
変換中の文字列に完全一致する見出し語を検索します。
一致する見出し語があると、その語釈を読み上げます。
※語釈読みの内容を、以下の操作でクリップボードにコピーすることができます。
@ 国語辞典 語釈読みのショートカットコマンドを実行します。
A [Ctrl+Alt+PgUp]で、音声ログに登録された語釈読みの内容をもう一度読み上げます。
B [Ctrl+Alt+S]で、読み上げた語釈読みの内容をクリップボードにコピーします。
「公園」と書くために「こうえん」と入力し、Spaceキーを押して漢字変換候補一覧を表示すると、「公平な の コウ、おおやけ。学園 の エン、その」と読み上げます。
「公園」の漢字候補一覧を表示中に語釈読み機能で先頭一致検索を行うと、以下のように読み上げます。
------
公園
見出し語 4件
1件目 公園
@市街地などで、木や草花などを植え、子供の遊ぶ設備を整えたりして作った、公衆のための憩いの場所。
A自然のままの状態を保存し、レクリエーションの対象の場所として定めた地域。「国立公園」
2件目 公
〔「大宅〈オホヤケ〉」で、もと天子・朝廷の意〕
@〔個人に対して〕官庁または組織体。公の物(公共の物)
A私 一個人としてではなく、その属する機関・組織の構成員の一員としてかかわること。
「公の立場」
B世間一般にかかわること。
「事件が公になる(一般に知られる)」
「内容を公にする(声明書や本の形で公表する)」
3件目 公
@かたよらない。
「公正・公平・公明」
A特定の個人に関する事でなく、一般に関係した事。おおやけ。
「公私・公衆・公開・公益・公民館・奉公」
B広く通じる。
「公理・公分母・公約数」
C貴人・偉人の名につける敬称。
「伊藤〈イトウ〉公・楠〈ナン〉公」
D親しい間柄や軽視すべき人の名前の略称の下につける語。
「熊〈クマ〉公」
「公爵〈シャク〉」
4件目 公
〔もと、君の意〕
@国家。社会。
「義勇公に奉ずる」
A元老級の文官を、改まった場面で「あなた」と呼びかけたり「その人」と指したりする語。
------
先頭一致検索の結果は結構な量がありますが、必要なのは最初の1件目の「公園」で、完全一致の部分だけです。
1件目の公園の説明が読み終わって、「2件目 公」を読み上げ始めたところで、Ctrlキーを押して読み上げを中断しましょう。
語釈読み機能の「完全一致検索」は、完全に一致するものしか辞書を引いてくれません。
たとえば文章中で「公園へ」と書いて変換した場合、辞書の見出し語に「公園」は登録されていますが「公園へ」は登録されていませんので、「公園へ」を完全一致検索すると、「公園へ」の「へ」が邪魔をして辞書検索がうまくいかず、「国語辞書に登録されていません」と読み上げます。
日本語変換中に校正読みのショートカットコマンドを使うと、誤変換チェックに役立ちます。
校正読みは、半角・全角の違いや、ひらがな・カタカナ・アルファベットなど文字種の違いによって、音声の種類や音程の高さを変えて変換中のガイドラインをなめらか読みします。
音声の種類や音程の高さの変化は文字入力時と同じですので、もし、カタカナで統一して書いたはずの単語が、ひらがな音声で読まれるとその変換間違いに気付きます。
文字以外についても、句読点、括弧、記号、改行文字は必ず読み上げますが、空白文字のところではビープ音が鳴ります。
●日本語入力ライン1行 校正読み……Ctrl+Alt+Win+J または Ctrl+Alt+Win+テンキー0
変換中のすべての文字列を校正読みします。
●注目文節 校正読み……Ctrl+Alt+Win+H
変換中の注目文節または、反転表示で選択された文字列を校正読みします。
●注目文節以降 校正読み……Ctrl+Alt+Win+K
変換中、注目文節以降の未確定文字列を校正読みします。
日本語の文法では、言葉の単位は次のようになっています。
文章……いくつもの文が集まっているもの
段落……文章をいくつかのまとまりに分けたもの
文………まとまった1つの意味があり、句点(。)で終わるもの
文節……意味を壊さずに文を区切ったもの
単語……言葉として一番小さな単位
パソコンで漢字かな交じり文を書くときには、「文節」が重要な役割をします。
例文)僕は、きのう、公園で友達とかけっこをした。
日本語の文法上の文節は、一つの自立語、もしくは自立語と付属語が1ないし2以上付いたもののことです。自立語は単体で意味を持つ単語、付属語は単体では意味を持たないが自立語の役割を示すために使う単語です。例文の「僕は」の「僕」という言葉は意味を持つ自立語で、「は」は単体では意味を持たないが「僕」が主語であることを表す付属語です。自立語の「僕」と付属語の「は」を合わせて1つの文節になります。
分かりやすくいえば、「僕はネ、きのうネ、公園でネ、友達とネ、かけっこをネ、したヨ。」のように、文節の終わりに「ネ」や「ヨ」を入れても意味が通る、息継ぎしてもよい発音上の区切りです。
例文の文節の区切り位置に「,」を挿入すると、次のようになります。
僕は,きのう,公園で,友達と,かけっこを,した,
例文は、@僕は、Aきのう、B公園で、C友達と、Dかけっこを、Eした、の6文節で構成されていることになります。
一方、PC-Talkerでは、句読点の位置を文節の区切り位置としています。
例文の「僕は、きのう、公園で友達とかけっこをした。」は、
「僕は,きのう,公園で友達とかけっこをした,」の3文節となります。
同じ内容を句読点なしで「ぼくはきのうこうえんでともだちとかけっこをした」と入力し、一回Spaceキーを押した後に、左右矢印キーで文節を移動してみるとよく分かりますが、「僕は、きのう、公園で,友達と,かけっこを,した」の6文節が「僕はきのう公園で友達とかけっこをした」の1文節になります。
1文節ということは息継ぎなしで読み上げてしまいますので、日本語の文法とPC-Talkerの文法の違うところもありますが、PC-Talkerを使う以上、PC-Talkerの文法に合わせましょう。
漢字かな交じり文を書く方法は、単文節変換と連文節変換の二通りがあります。
一般的には単文節変換と連文節変換の両方が使われていますが、視覚障害者にはどちらかといえば、単文節変換の方が操作しやすく、連文節変換はあまり向いていません。
単文節変換は、文節ごとに変換をしながら文章を書いていく方法です。文節ごとにその場その場で正しい漢字に変換するので、確実に書いていくことができます。
例文)今日は医者に叱られた
@「きょうは」と入力し、Spaceキーで「今日は」に変換して確定
A「いしゃに」と入力し、Spaceキーで「医者に」に変換して確定
B「しかられた」と入力し、Spaceキーで「叱られた」に変換して確定
文節単位で入力変換するので、連文節変換のような文節の区切りによる誤変換が起きず、スムーズに漢字かな交じり文を書くことができます。
連文節変換は、書きたい文をある程度書いてから一度に変換する方法です。思ったことをまとめて書くことができ、漢字変換時に前後の文脈を含めて候補が選択されるので、うまくいけば日本語として正しい漢字候補が一度で選択されます。
ある程度書いてから一度に変換すると、一気に変換内容を読み上げますので、視覚障害者には単語単位で正しく変換されたのか分かりにくくなります。どこか誤変換していないか確認しようと、注目文節(変換操作の対象の文節)を1つずつ移動し、国語辞書を引き直し、辞書の内容を確認したりするうちに、何を書いているのかを忘れそうになるかもしれません。
また、連文節変換では自動的に文節を切ってしまうので、以下の例文のように本来の文節とは違う位置で区切る誤変換が起こってしまいますので、左右矢印キーによる文節移動と、Shift+左右矢印キーによる文節区切り位置の移動(伸縮)を駆使する必要があります。
例文)今日は医者に叱られた
「きょうはいしゃにしかられた」と一度に入力して連文節変換をすると、「今日歯医者に叱られた」と誤変換されるので、以下の手順で連文節変換による誤変換部分を修正します。
@変換中に「きょう」の所で[Shift+→]を押して「きょうは」に文節の区切りを移動する
※このとき、「今日/歯医者に」と分けられていた文節が「きょうは/いしゃに」に変わります。
ASpaceキーを押して「今日は」に変換する
※このとき、「いしゃに」も「医者に」に変換されます。
注目文節(変換対象)を次の文節に移動……→
注目文節を前の文節に移動……←
注目文節を伸ばす(文節の区切り位置を右に移動) ……Shift+→
注目文節を縮める(文節の区切り位置を左に移動) ……Shift+←
連文節変換で、同じ読みで意味の違う二つの文を書く練習をしましょう。
@きょうはいしゃにほめられた
今日は医者に褒められた
今日歯医者に褒められた
Aここではきものをぬいでください
ここで履き物を脱いでください
ここでは着物を脱いでください
公園 公演 講演
きょうはいしゃにほめられた
今日は医者に褒められた
今日歯医者に褒められた
ここではきものをぬいでください
ここで履き物を脱いでください
ここでは着物を脱いでください
一般的にはパソコンを「マウス」で操作しますが、視覚障害者には使えませんので、マウスの代わりに音声ソフトとキーボードで操作します。
マウスは、パソコンの画面上の任意の場所を選んだり、ボタンを押したりするための、手の中に納まるサイズの周辺機器で、楕円形の本体からパソコンにつなぐケーブルが伸びているのを、長い尻尾のネズミに見立ててマウスと呼ばれています。
ポインタは、マウスで画面上のどこを選ぶか指し示す矢印や手の形のマークのことです。ポインタの位置を、マウスを動かすことで目的のボタンや文字まで移動させます。「マウスポインタ」や「マウスカーソル」などともいいます。
「カーソル」は文字入力の場面で表示される、文字入力の起点を示す縦棒のマークです。
文字入力操作画面では、「マウスポインタ」と「カーソル」の二つが同時に存在します。
更に、PC-Talkerには、「仮想カーソル」というPC-Talker独自の機能があります。
キーボードを操作して、仮想カーソルを画面の中のカーソルが移動できない場所に移動させて、その内容を読み上げることや、マウスを使わずにマウスポインタを移動させて、PC-Talkerのマウスモードでクリックして実行させたりすることができます。
※仮想カーソルは上級者レベルなので、このマニュアルでは扱いませんが、仮想カーソルを使えるようになれば、より多くのソフトを使えるようになります。
キーボードには、上下左右の矢印キーがあります。矢印キーを押すとカーソルの位置が矢印の方向に移動しますので、カーソル移動キー、さらに略してカーソルキーともいいます。
カーソルキーといったら矢印キーのことだと理解しましょう。
ここでは、キーボードを操作して、文書の中でカーソルを移動させたり読み上げたりすることを学習します。
カーソル移動は「AOKよさこい通信Text版 第16回 2021年10月号Text版」を使って練習します。
AOKメニューから「MySupport」を起動し、「サービス・サポート」→「AOKよさこい通信Text版」→「第16回 2021年10月号Text版」と開きます。
@ 左に1文字移動……←
A 右に1文字移動……→
@ 行頭に移動……Home
A 行末に移動……End
B 上の行に移動……↑
C 下の行に移動……↓
この場合の「行」は、自分のパソコン画面に表示されている行です。
基本は文字の書き始めから改行する(改行コード)までが1つの行ですが、MyEditで設定されている画面表示の半角文字の1行分の文字数を超える場合には、設定された文字数で折り返した1行分が「行」になります。
全角1文字は半角2文字分のサイズで、1行に表示できる文字数は半角文字の半分になります。1行文字数設定80文字では、半角英数や半角カタカナはそのまま80文字、ひらがなや漢字などの全角文字は半分の40文字となります。
MyEditの文字数設定が80文字(半角)の場合、半角文字100文字ならば1行目80文字で折り返して2行目20文字、全角文字100文字では1行目40文字で折り返し、2行目40文字で折り返し、3行目20文字となります。
@ 前の段落へ移動 Ctrl+↑
A 次の段落へ移動 Ctrl+↓
※ここでの「段落」は書き始めから改行コードまでです。
B 前の文節へ移動 Ctrl+←
C 次の文節へ移動 Ctrl+→
※[Shift+Ctrl+B]で文節読みをするに設定しておきましょう。
D 文頭(文章の最初)へ移動 Ctrl+Home
E 文末(文章の最後)へ移動 Ctrl+End
@ →キーを押すと、1文字右にカーソル移動し、移動先の文字を読み上げ
A ←キーを押すと、1文字左にカーソル移動し、移動先の文字を読み上げ
現在カーソルのある位置の文字の、詳細読みのショートカットコマンド
Ctrl+Alt+M または Ctrl+Alt+テンキー5
[Ctrl+Shift+B]で「文節読みをする」に設定すると有効
@ [Ctrl+→]を押すと、次の文節にカーソル移動し、移動先の文節を読みます。
A [Ctrl+←]を押すと、前の文節にカーソル移動し、移動先の文節を読みます。
現在、カーソルのある行を読み上げるには二通りの方法があります。
Alt+F8
Ctrl+Alt+J
現在カーソルがある段落(文字の書き始めから改行まで)を読み上げます。
Alt+F9
全文を読み上げるコマンドは、たくさんあります。
Alt+F10
Alt+Win+F10
Ctrl+Alt+F10
Ctrl+Alt+A
右Shiftキー(ブラウザ上で使用)
Ctrl + ;(セミコロン)(MyEdit上で使用)
ファンクションキーの数字が大きくなるほど読み上げ単位が大きくなります。
Alt+F8 行読み
Alt+F9 段落読み
Alt+F10 全文読み
Escキー もしくは Ctrl もしくは Enterキー
※ソフトによって全文読みの中断の仕方が変わります。
マスターボリュームは、1から9までの9段階です。
数字が小さいほど音量は小さく、数字が大きいほど音量が大きいです。
[Ctrl+Alt+F11]を押すたびに、音量が大きくなっていきます。
[Ctrl+Win+Alt+F11]を押すたびに、音量が小さくなっていきます。
[Ctrl+Alt+^(べきじょう)]でPC-Talkerの音声出力ボリュームを大きくしたり小さくしたりすることができます。
音楽もPC-Talkerも同じパソコンのスピーカーを使っている場合は、ほとんどF11を使ったときのボリュームの調整と差を感じないでしょう。
パソコンの中に「サウンドのデバイスドライバ」という音を制御するソフトウェア仕組みが一つしか入っていませんが、二つ入れるとマスターボリューム「F11」と音声出力ボリューム「^」を分けて操作できるようになります。PC−Talkerの音はパソコンのスピーカーから、音楽などは外付けのスピーカーから、というように分けることができ、別々にボリューム調整ができます。
※通常は一つしか入っていないので、PC-Talkerの音声出力ボリュームは常に大きさ9(最大)に固定して、F11でマスターボリュームを調整しましょう。
通常の音声のスピードは、1から9までの9段階です。
高速に設定すると7から15までの9段階です。
数字が小さいほど読み上げが遅く、大きいほど読み上げが速いです。
[Ctrl+Alt+Q]を押すたびに、音声のスピードが速くなっていきます。
[Ctrl+Win+Alt+Q]を押すたびに、音声のスピードが遅くなっていきます。
音声の高さは、1から9までの9段階です。
[Ctrl+Alt+W]を押すたびに、音声の声の高さが高くなっていきます。
[Ctrl+Win+Alt+W]を押すたびに、音声の声の高さが低くなっていきます。
[Ctrl+Alt+U]を押すたびに、「句点を読まない かっこを読まない」、「句点を読まない かっこを読む」、「句点を読む かっこを読まない」、「句点を読む かっこを読む」のトグル式で設定が変化します。
「息継ぎをする」、「改行を読む」、「改行を読まない」のトグル式で設定が変化します。
「息継ぎをする」に設定すると改行は読みませんが、その分一瞬息継ぎするように音声の読みが停止しますので、読み上げている内容が少しわかりやすくなります。
「改行を読まない」に設定すると、改行を読まない分、読み上げが早くなります。
[Ctrl+Alt+;(セミコロン)]を押すたびに、記号の読みがオンになったりオフになったりします。
[Ctrl+Shift+B]を押すたびに文節読みのオン・オフが切り替わります。
[Ctrl+左右矢印キー]で、文節単位で移動しながら読み進めます。
全文読みよりも一行読みよりも内容を理解しやすい単位で読むことができます。
PC-Talkerの音声のオン・オフは二つあります。
@ [Ctrl+Alt+F2]
A [Ctrl+Alt+N]
押す毎に「音声停止」「音声開始」と読み上げます。
PC-Talkerの音声のみを止めているので、PC-Talkerは起動中です。
※スクリーンリーダー「NVDA」もインストールしている人は、Aの[Ctrl+Alt+N]はNVDAの起動のショートカットコマンドになっているので、PC-Talkerの音声を止めるつもりがNVDAを起動します。PC-TalkerとNVDAの両方をインストールしている場合は、PC-Talkerの音声停止は@の[Ctrl+Alt+F2]を使いましょう。
※@の[Ctrl+Alt+F2]を押すつもりで誤ってF3を押してしまうと[Ctrl+Alt+F3]でPC-Talkerが終了します。音声のオン・オフのつもりでもう一度押しても、PC-Talkerが終了しているので音声オンにはなりません。F2とF3を押し間違えないように注意をしましょう。
PC-Talkerの終了は[Ctrl+Alt+F3]です。
「PC-Talker終了」と読み上げてから、終了します。
PC-Talkerの起動は[Ctrl+Shift+F3]です。
「PC-Talker起動します」と読み上げてから、起動します。
※F12キーでAOKメニューを起動しても、PC-Talkerが起動します。
PC-Talkerの再起動は、起動と同じ[Ctrl+Shift+F3]です。
「PC-Talkerを再起動します」と読み上げてから、再起動します。
PC-Talkerの音声が変な読み上げ方をしたり、パソコンの動きが遅くなったりしたときは、この再起動のコマンドを使うとPC-Talkerが復活します。
それでもPC-Talkerの調子が悪い時は、[Ctrl+Alt+F3]で一度PC-Talkerを終了して、[Ctrl+Shift+F3]でPC-Talkerを起動させましょう。
※PC-Talker再起動で改善しない場合は、パソコンを再起動してみましょう。
ここでは、MyEditを使って、文書編集の操作を学習します。
カーソル(挿入ポイント)は文字入力中に文字の挿入位置を示すもので、縦線や1文字分のマス目が点滅することで位置を示します。音声ソフトを使うときには、カーソルは読み上げた文字の左側にあります。
※画面上では1文字分のマス目が白黒反転して点滅しますが、挿入ポイントの位置は文字の左側です。
Delキーでは挿入ポイントの右側の文字、BSキーでは挿入ポイントの左側の文字を削除することができます。
Delキーはカーソルの右側の文字を削除します。
Delキーを押すと、カーソルの位置は動かずにその右側にある文字を削除します。
削除したい文字が5文字あった場合、
左矢印キーで削除したい5文字の先頭に移動すると、カーソルは先頭文字の左側に移動します。
Delキーを押すと、先頭の1文字が削除され、2文字目が先頭位置に移動します。繰り返し押すと、2文字目、3文字目……と順番に削除されて次の文字が先頭位置に移動します。
BSキーはカーソルの左側の文字を削除します。
入力したばかりの文字を削除する時には、Delキーと同じように削除で使うことができます。
※BackSpaceは「後退」という意味です。削除しながらカーソルが1文字ずつ左側に移動します。
※Delキーとは異なり、BSキーには文字以外を「削除」する機能はありません。
文字入力には「挿入モード」と「上書きモード」があります。「挿入モード」は文字を消さずに追加し、「上書きモード」は文字を消して書き換えます。文字入力は通常「挿入モード」で入力します。
挿入モードでは、常にカーソル位置の左側に文字が挿入されます。
例)「ABC」と入力後、Aの左にカーソルを移動して「abc」と入力すると、「abcABC」となります。
Insキーを押すと、「挿入モード」から「上書きモード」を切り替えることができます。上書きモードでは、入力済の文字を消して新しく入力した文字に書き換えます。レイアウトを変えたくない書類に入力する時は、レイアウトが崩れない上書きモードが適しています。
音声パソコンでは、どの文字を上書きしたか読み上げないので、気づかずに書き換えたくない所まで上書きしてしまう可能性が高くなります。全盲の場合は常に挿入モードで入力したほうがよく、弱視や健常者のようにディスプレイを常時確認できる場合は、上書きモードが有効でしょう。
MyEditには、通常の検索と正規表現検索の2種類の検索方法がありますが、ここでは、通常の検索を学習します。
文字検索の手順は以下の通りです。
@ 検索のショートカットコマンド[Ctrl+F]を押して、検索画面を開きます。
A 検索文字列を入れる項目に、検索したい文字や語句を入力します。
B Tabキーで「完全一致で検索する」の項目に移動します。
「チェックなし」と読み上げますが、完全一致検索しないのでそのままでよいです。
C Tabキーで「実行」(または確認)に移動しますので、Enterキーを押して検索を実行します。
D 検索結果が表示され、検索文字列の先頭文字にカーソルが移動し、その右側を読み上げます。
検索結果のカーソル位置より左側は読み上げられませんが、検索結果の文字列がある行を[Ctrl+Alt+J]もしくは[Alt+F8]で読ませることができます。
E 次の検索結果を検索するにはF3を押します。
F 前の検索結果を検索するには[Shift+F3]を押します。
検索例文kensaku-reibun.txtを、次のアドレスからダウンロードして検索しましょう。
https://hiroshimashi.shisyokyo.jp/renshuu/dlfiles/download.cgi?name=kensaku-reibun.txt
例文の内容は以下の通りです。
--- 検索する例文---
■メニュー
ラーメン
みそラーメン
塩ラーメン
チャーシューメン
海鮮ラーメン
はかたラーメン
尾道ラーメン
うどん
そば
■今日のお勧め
尾道ラーメン
■一押しメニュー
ラーメン定食もあるよ大盛だよ
上記例文を「ラーメン」で検索すると、以下のように読み上げます。
検索結果
3行 1マス ラーメン
4行 5マス ラーメン
5行 3マス ラーメン
7行 5マス ラーメン
8行 7マス ラーメン
9行 5マス ラーメン
13行 5マス ラーメン
15行 1マス ラーメン定食もあるよ大盛だよ 改行
13行目は、「尾道ラーメン」の「ラ」の左側にカーソルがあり、その右側が検索結果になるので、左側の「尾道」は読み上げず、「ラーメン」だけ読み上げます。
6行目は、「ラーメン定食もあるよ、大盛りセットだよ」の「ラ」の左側(行の左端)にカーソルがあり、その右側が検索結果になるので、1行全部を読み上げます。
※「完全一致で検索」すると、上記の検索結果とは異なります。
※正規表現検索について
このマニュアルでは説明しませんが、MyEditのマニュアルの中の以下の項目にとても分かりやすく書かれています。
9 高機能なコマンドの中の、9の4 正規表現による検索と置換
10 正規表現
MyEditのマニュアルは、MyEditを起動してF1を押す、またはMySupportの中のマニュアルからMyEditを選んで開きます。正規表現をマスターすると、自由にいろいろな検索や置換ができるので、興味のある方は勉強してみて下さい。
文字置換とは、文字を置き換える機能です。
文字検索例文の「ラーメン」を検索し、「しょうゆラーメン」に置換する手順は以下の通りです。
@ 置換のショートカットコマンド[Ctrl+H]を押して、置換画面を開きます。
A 置換したい検索文字列を入力する項目に、置換前の文字列を入力します。
例)「ラーメン」
B Tabキーで置換する文字列の項目に移動し、置換後の文字列を入力します。
例)「しょうゆラーメン」
C Tabキーで「完全一致で検索する」の項目に移動します。
「チェックなし」と読み上げますが、完全一致検索しないのでそのままでよいです。
D Tabキーで「実行」(または確認)に移動し、Enterキーを押して検索を実行します。
E 検索結果が表示され、置換したい検索文字列の先頭文字にカーソルが移動します。
検索結果の文字列がある行を[Ctrl+Alt+J]もしくは[Alt+F8]で読ませることができます。
検索結果直後の読み上げで本当に置換してよいものなのかどうかがはっきりしないときは、[Ctrl+Alt+J]で行読みをさせて判断しましょう。
F 検索直後に、「処理の選択 エンターは 置換 Nは 次を検索 Aは すべて置換 エスケープは キャンセル」と読み上げます。
Enterキーを押すと、いまカーソルがある位置の文字列が置換され、次の検索結果に移動します。
G 左右矢印キーで、「置換(&R)」以外に「次を検索(&N)」「すべて置換(&A)」「キャンセル」を選択できます。
「次を検索(&N)」でEnterキー、またはNキーを押すと、いまカーソルがある位置の文字列は置換されずに、次の検索結果に移動します。
「すべて置換(&A)」でEnterキー、またはAキーを押すと、いまカーソルがある位置の文字列を含めて、それ以降に見つかった検索文字列を全て置換します。
Escキーを押すと、置換動作はキャンセルされ、文字列は置換されません。ただし置換済みの文字列は置換されたままです。
H 誤って置換した場合には、置換終了直後に操作取り消しのショートカットコマンド[Ctrl+Z]を押すと、置換操作を取り消して、置換前に戻すことができます。
※置換中は[Ctrl+Z]が使えません。置換動作をキャンセルしてから[Ctrl+Z]で操作取り消しします。
文書編集を効率よく行うためには、「コピー」「切り取り」「貼り付け」などの操作が欠かせませんが、それらの操作対象となる範囲を決めるのが「範囲選択」です。
Shiftキーを押しながらカーソルを移動するキーを組み合わせて押すことで、最初にカーソルがあった位置から移動した位置までを範囲選択します。文字単位や行単位だけでなく、さらにCtrlキーを組み合わせることで、単語や段落など「意味を持つ」単位での範囲選択が可能です。
Shiftキーを押しながら→キーを押すと、1文字を範囲選択できます。Shiftキーを押したまま、→キーを押す毎に1文字ずつカーソルが移動して文字列の選択範囲が広がります。「改行」まで移動すると、「改行コード」を含めて範囲選択することができます。改行コードの範囲選択は「コピー」「切り取り」「貼り付け」に大きく影響しますので、よく覚えておきましょう。
Shiftを押しながら←キーを押せば、1文字ずつ選択範囲が狭まります。
ShiftキーとCtrlキーを押しながら→キーを押すと、1単語ずつ範囲選択できます。
ShiftキーとCtrlキーを押しながら←キーを押せば、1単語ずつ選択範囲が狭まります。
現在カーソルがある位置から、Shiftキーを押しながら↓キーを押して移動した文字まで1行分ずつ範囲選択します。
MyEditでは改行コードが含まれます。Wordでは改行コードは含まれません。
Wordで改行コードを含めて選択するには、Shift +↓キーで行を範囲選択してから、Shiftを押したまま →キーで1文字ずつ選択範囲を広げて改行コードまで範囲選択します。
現在カーソルがある位置から、ShiftキーとCtrlキーを押しながら↓キーを押すと、1段落ずつ範囲選択します。
カーソル位置から行頭までを範囲選択します。
カーソル位置から行末までを範囲選択します。
カーソル位置から文書の最初までを範囲選択します。
カーソル位置から文書の最後までを範囲選択します。
現在開いている文書を全て選択します。
「クリップボード」とは、コピーや切り取りした内容をパソコンの中で一時的に保存する場所です。
範囲選択後にコピー操作や切り取り操作するとクリップボードに一時保存し、貼り付け操作でクリップボードの内容を書き出します。
コピーは、範囲選択した内容をクリップボードに一時保存し、かつ範囲選択した場所にも残ります。
切り取りは、範囲選択した内容をクリップボードに一時保存しますが、範囲選択した場所には残りません。
貼り付けのショートカットコマンドは、クリップボードのデータを取り出して、目的の場所に貼り付けます。
コピーして別の場所に貼り付けることで、元の場所と貼り付けた場所に同じものが存在します。
手順は以下の通りです。
@ コピー元を範囲選択します。
A コピーのショートカットコマンド[Ctrl+C]で、クリップボードに保存します。
B コピー先に移動します。
C ペーストのショートカットコマンド[Ctrl+V]で、クリップボードの内容をコピー先に貼り付けます。
この一連の操作を「複写」または「コピー&ペースト(略してコピペ)」と言います。
切り取って別の所に貼り付けることで、結果として、元の場所から貼り付けた場所に切り取った内容が移動します。
手順は以下の通りです。
@ 切り取り元を範囲選択します。
A 切り取りのショートカットコマンド[Ctrl+X]でクリップボードに保存します。
B 貼り付け先に移動します。
C ペーストのショートカットコマンド[Ctrl+V]で、クリップボードの内容を貼り付け先に貼り付けます。
この一連の操作を「移動」または「カット&ペースト」と言います。
ここでの1行は、MyEditで設定した横1行分の文字数のことで、行末の改行、段落ではありません。
行挿入を実行すると、現在の行と上の行との間に新しい空行が挿入され、挿入行よりも下の行は1行ずつ下にずれます。
例)
1行目 123
2行目 ABC
3行目 0123(現在行)
Alt+Insで行挿入を行うと、以下のようになります。
1行目 123
2行目 ABC
3行目 (新しい空行)
4行目 0123(現在行)
現在の行を削除します。
例)
1行目 123
2行目 ABC (現在行)
3行目 0123
行削除Alt+Delを実行すると、以下のようになります。
1行目 123
2行目 0123 (現在行)
行削除前の現在行の2行目「ABC」が削除され、3行目「0123」が2行目に繰り上がります。
現在のカーソルの位置から行末まで削除します。カーソル位置から後ろが不要な場合に使います。
例)
ABC123
カーソル位置が「C」の後ろの「1」で[Ctrl+Del]を実行すると、以下のようになります。
ABC(改行コード)
1から行末までの123が削除されます。
現在のカーソル位置は、削除する前と同じCの後の「改行コード」にいます
カーソルのある行を含めてそれ以下の全文を削除します。
「MyEditの警告メッセージ カーソル行以下 全文削除します エンターは はい Nは いいえ」
というメッセージが表示されますので、削除する場合はEnterキーを押しましょう。
これは、メールの返信などで、不必要になった部分を消すのに役立ちます。
※ヒント 行読みショートカットコマンドを使って、置換目的の単語がどうかをチェックしましょう。
注)複写の例文(copy-paste-word.txt)
以下からダウンロードしてください。
https://hiroshimashi.shisyokyo.jp/renshuu/dlfiles/download.cgi?name=copy-paste-word.txt(例文)
大盛りセット
ラーメン
うどん
焼きそば
焼うどん
焼肉
スキヤキ
(正解)
大盛りセット
大盛りラーメン
大盛りうどん
大盛り焼きそば
大盛り焼うどん
大盛り焼肉
大盛りスキヤキ
(正解)
大盛りセット
ラーメンセット
うどんセット
焼きそばセット
焼うどんセット
焼肉セット
スキヤキセット
注)課題用の例文(cut-paste-word.txt)
以下のアドレスからダウンロードしてください。
https://hiroshimashi.shisyokyo.jp/renshuu/dlfiles/download.cgi?name=cut-paste-word.txt
(例文)
1.コスモス 4.ヒアシンス 3.マーガレット 5.ローズ 6.アマリリス 2.チューリップ
(正解)
1.コスモス 2.チューリップ 3.マーガレット 4.ヒアシンス 5.ローズ 6.アマリリス
注)課題用の例文(cut-paste-line.txt)
以下のアドレスからダウンロードしてください。
https://hiroshimashi.shisyokyo.jp/renshuu/dlfiles/download.cgi?name=cut-paste-line.txt
(例文)
9. いて座(11月23日〜12月21日生まれ)
1. おひつじ座(3月21日〜4月19日生まれ)
2. おうし座(4月20日〜5月20日生まれ)
12. うお座(2月19日〜3月20日生まれ)
3. ふたご座(5月21日〜6月21日生まれ)
4. かに座(6月22日〜7月22日生まれ)
11. みずがめ座(1月20日〜2月18日生まれ)
5. しし座(7月23日〜8月22日生まれ)
6. おとめ座(8月23日〜9月22日生まれ)
7. てんびん座(9月23日〜10月23日生まれ)
8. さそり座(10月24日〜11月22日生まれ)
10. やぎ座(12月22日〜1月19日生まれ)
(正解)
1. おひつじ座(3月21日〜4月19日生まれ)
2. おうし座(4月20日〜5月20日生まれ)
3. ふたご座(5月21日〜6月21日生まれ)
4. かに座(6月22日〜7月22日生まれ)
5. しし座(7月23日〜8月22日生まれ)
6. おとめ座(8月23日〜9月22日生まれ)
7. てんびん座(9月23日〜10月23日生まれ)
8. さそり座(10月24日〜11月22日生まれ)
9. いて座(11月23日〜12月21日生まれ)
10. やぎ座(12月22日〜1月19日生まれ)
11. みずがめ座(1月20日〜2月18日生まれ)
12. うお座(2月19日〜3月20日生まれ)
注)課題用の例文(cut-paste-Paragraf.txt)
以下のアドレスからダウンロードしてください。
https://hiroshimashi.shisyokyo.jp/renshuu/dlfiles/download.cgi?name=cut-paste-Paragraf.txt
(例文)
2. あれはもう二十数年くらい前になる。年末の大晦日になるかならないかの頃、夕飯にカキ鍋が食卓に上がった。あまりカキは好きではなかったし、気もあまり進まなかったけど、自分は口に入るものは何でも食べるタイプなので、出されたものは全部食べてしまった。
5. おいしいカキフライを食べさせてくれるお店が最近は少ない。数年前にお店をたたまれたレストランのカキフライは最高だった。カキ自体が大きく、フライになってもジューシィーで、コクもある一品だった。カキは福山から直送されてくるそうだ。形は大きくてもメリケン粉ばかりのカキフライが多い中、とても極上なカキフライだった。それが食べれないのがとても残念だ。
3. 案の定、カキにあたって、高熱は出るし、吐くし下すし、食中毒になって年末年始ということで、深夜に当番院の大きな病院に行くこととなった。
4. ところが、その食中毒が治ったら、カキが大好きになり自分の中の好物の上位にくるようになった。カキ鍋、カキフライはもちろん酢ガキも大好物になった。素晴らしい治療効果だと思う。
1. 皆さんは、海のカキは好きだろうか。私は、今は大好きだ。でも、昔から好きであったわけではない。どうしてこんなに好きになったんだろうか。
(正解)
1. 皆さんは、海のカキは好きだろうか。私は、今は大好きだ。でも、昔から好きであったわけではない。どうしてこんなに好きになったんだろうか。
2. あれはもう二十数年くらい前になる。年末の大晦日になるかならないかの頃、夕飯にカキ鍋が食卓に上がった。あまりカキは好きではなかったし、気もあまり進まなかったけど、自分は口に入るものは何でも食べるタイプなので、出されたものは全部食べてしまった。
3. 案の定、カキにあたって、高熱は出るし、吐くし下すし、食中毒になって年末年始ということで、深夜に当番院の大きな病院に行くこととなった。
4. ところが、その食中毒が治ったら、カキが大好きになり自分の中の好物の上位にくるようになった。カキ鍋、カキフライはもちろん酢ガキも大好物になった。素晴らしい治療効果だと思う。
5. おいしいカキフライを食べさせてくれるお店が最近は少ない。数年前にお店をたたまれたレストランのカキフライは最高だった。カキ自体が大きく、フライになってもジューシィーで、コクもある一品だった。カキは福山から直送されてくるそうだ。形は大きくてもメリケン粉ばかりのカキフライが多い中、とても極上なカキフライだった。それが食べれないのがとても残念だ。
(正解)
1. おひつじ座(3月21日〜4月19日生まれ)
空行の部分
2. おうし座(4月20日〜5月20日生まれ)
空行の部分
3. ふたご座(5月21日〜6月21日生まれ)
空行の部分
4. かに座(6月22日〜7月22日生まれ)
空行の部分
5. しし座(7月23日〜8月22日生まれ)
空行の部分
6. おとめ座(8月23日〜9月22日生まれ)
空行の部分
7. てんびん座(9月23日〜10月23日生まれ)
空行の部分
8. さそり座(10月24日〜11月22日生まれ)
空行の部分
9. いて座(11月23日〜12月21日生まれ)
空行の部分
10. やぎ座(12月22日〜1月19日生まれ)
空行の部分
11. みずがめ座(1月20日〜2月18日生まれ)
空行の部分
12. うお座(2月19日〜3月20日生まれ)
(正解)
1. おひつじ座(3月21日〜4月19日生まれ)
3. ふたご座(5月21日〜6月21日生まれ)
5. しし座(7月23日〜8月22日生まれ)
7. てんびん座(9月23日〜10月23日生まれ)
9. いて座(11月23日〜12月21日生まれ)
11. みずがめ座(1月20日〜2月18日生まれ)
(正解)
1. おひつじ座
2. おうし座
3. ふたご座
4. かに座
5. しし座
6. おとめ座
7. てんびん座
8. さそり座
9. いて座
10. やぎ座
11. みずがめ座
12. うお座
注)課題用の例文(Kaisei.txt)
以下のアドレスからダウンロードしてください。
https://hiroshimashi.shisyokyo.jp/renshuu/dlfiles/download.cgi?name=kaisei.txt
(例文) 快晴
今朝、起きて空を見上げると雲がない真っ青な快晴だった。
そう言えば、天気を自動で判別する機械が導入されて、目視観測を3年前にやめたらしい。
2019年2月から「晴」と「快晴」を区別することなく、一律して「晴」と発表するようになったらしい。
ちょっと残念な気がするのは、私だけだろうか。
そう言えば、昔、幼馴染に天気に詳しいやつがいた。晴でも空の雲の量で天気の表現が違うと言っていた。
晴れた朝、愛犬ベロと散歩をする。玄関を出て2階から1階へ階段を降りて、道路に出る。少し歩いて数メートルの長さの小さな橋を渡ってバス道路に出る。そこから右に向かって歩くと一直線に港に向かう単線に突き当たるので、その線路に沿って1キロ以上もある真っすぐに伸びている歩道を港に向かってベロと歩いたり走ったりして散歩を楽しむ。
朝5時過ぎにディーゼル機関車が警笛を鳴らしながらゴウゴウと港に向かって走って行く。早いせいか隣の広い道路には車も走っていない。
港の桟橋から海を眺める。とても気持ちが良い。でも愛犬ベロは、海を怖がる。だっこしても怖がって海を見ようとしない。ベロは捨て犬だったので、海に怖い思い出でもあったのだろうか。
(正解) 快晴
今朝、起きて空を見上げると雲がない真っ青な快晴だった。
そう言えば、天気を自動で判別する機械が導入されて、目視観測を3年前にやめたらしい。
2019年2月から「晴」と「快晴」を区別することなく、一律して「晴」と発表するようになったらしい。
ちょっと残念な気がするのは、私だけだろうか。
そう言えば、昔、幼馴染に天気に詳しいやつがいた。晴でも空の雲の量で天気の表現が違うと言っていた。
晴れた
第2章の文字入力と文書編集ができるようになれば、以下のソフトが使えるようになります。
各ソフトの操作については、メーカーの作成したマニュアルを使って学習しましょう。
第2章で文字入力ができるようになったレベルから使えるようになるソフトです。
MyEditは、PC-Talker付属の高機能エディターです。
Windows付属のメモ帳と同じような文書を書くことができます。
MyFileは、PC-Talker付属のファイル管理ソフトで、Windows付属の「エクスプローラー」とほほ同じ役割をします。
素早いフォルダ移動ができる「お気に入りのフォルダ」や、高速で目的のファイルを見つけられる「インクリメンタルサーチ」など、抜群の操作性と音声ガイドでWindowsの操作を支援します。
使えるようになると便利ですが、パソコンの中のデータを直接扱いますので初心者向けではありません。ある程度Windowsの基本構造を理解してから使いましょう。
以下のソフトはPC-Talkerとは別に購入が必要です。
ビジネスからプライベートまで、晴眼者と同じようにWord文書が書けるようになりました。
マイワードで作成した文字飾りやレイアウトの全てが、Word文書ファイルとして保存できます。
MyWord7 墨字マニュアル (PDF)
https://pctalker.net/download/manuals/myword7/myword7_manual.pdf
MyWord7 点字コマンド一覧 (ZIP形式)
https://pctalker.net/download/manuals/myword7/myword7_braille.zip
MyWord7 デイジーCDマニュアル (ISO)
https://pctalker.net/download/manuals/myword7/myword7_daisy.iso
MyWordX Pro 墨字マニュアル (PDF)
https://pctalker.net/download/manuals/myword5pro/myword5pro_manual.pdf
MyWordX Pro 点字コマンド一覧 (ZIP形式)
https://pctalker.net/download/manuals/myword5pro/myword5pro_braille.zip
MyWordX Pro デイジーCDマニュアル (ISO)
https://pctalker.net/download/manuals/myword5pro/myword5pro_daisy.iso
MyWordX Lite 墨字マニュアル (PDF)
https://pctalker.net/download/manuals/myword5lite/myword5lite_manual.pdf
MyWordX Lite 点字コマンド一覧 (ZIP形式)
https://pctalker.net/download/manuals/myword5lite/myword5lite_braille.zip
MyWordX Lite デイジーCDマニュアル (ISO)
https://pctalker.net/download/manuals/myword5lite/myword5lite_daisy.iso
MyAccess(アドボイス7)は、はがきや封筒の宛名書きを、簡単に行える視覚障害者向け住所録ソフトです。
名簿やカルテ管理などカード型データベースソフトとしてもご利用いただけます。
MyAccess 操作マニュアル (PDF)
https://pctalker.net/download/manuals/myaccess/myaccess_manual.pdf
MyAccess 点字コマンド一覧 (ZIP形式)
https://pctalker.net/download/manuals/myaccess/myaccess_braille.zip
MyAccess デイジーCDマニュアル (ISO)
https://pctalker.net/download/manuals/myaccess/myaccess_daisy.iso
アドボイス5 操作マニュアル (PDF)
https://pctalker.net/download/manuals/addvoice5/addvoice5_manual.pdf
アドボイス5 文面編集マニュアル (PDF)
https://pctalker.net/download/manuals/addvoice5/addvoice5_bunmen.pdf
アドボイス5 点字コマンド一覧 (ZIP形式)
https://pctalker.net/download/manuals/addvoice5/addvoice5_braille.zip
アドボイス5 デイジーCDマニュアル (ISO)
https://pctalker.net/download/manuals/addvoice5/addvoice5_daisy.iso
MyDic Neoは、インターネットや電子ブック・CDなどで提供されている さまざまな辞書を簡単に検索することができるソフトです。
操作が難しいWebページの辞書を簡単に引くことができ、検索したい語句を入力し、矢印キーを押していくだけで意味を読み上げます。
MyDic Neo 墨字マニュアル (PDF)
https://pctalker.net/download/manuals/mydic_neo/mydic_neo_manual.pdf
MyDic Neo 点字コマンド一覧 (ZIP形式)
https://pctalker.net/download/manuals/mydic_neo/mydic_neo_braille.zip
MyDic Neo デイジーCDマニュアル (ISO)
https://pctalker.net/download/manuals/mydic_neo/mydic_neo_daisy.iso
MyDicU 墨字マニュアル (PDF)
https://pctalker.net/download/manuals/mydic2/mydic2_manual.pdf
MyDicU 点字コマンド一覧 (ZIP形式)
https://pctalker.net/download/manuals/mydic2/mydic2_braille.zip
MyDicU デイジーCDマニュアル (ISO)
https://pctalker.net/download/manuals/mydic2/mydic2_daisy.iso
1、フルキー1、!(感嘆符・エクスクラメーションマーク・ビックリマーク)、かな入力 ぬ
2、フルキー2、“(二重引用符・ダブルクォーテーション)、かな入力 ふ
3、フルキー3、#(ナンバー・井桁・ハッシュタグ・シャープ)※、かな入力 あ、ぁ
(※#は2本の横棒に2本斜め縦線、♯(シャープ)は2本の縦棒に2本の斜め横線)
4、フルキー4、$(ドル記号・ドル)、かな入力 う、ぅ
5、フルキー5、%(パーセンテージ)、かな入力 え、ぇ
6、フルキー6、&(アンパサンド・アンド)、かな入力 お、ぉ
7、フルキー7、‘(引用符、アポストロフィ、(シングル)クォーテーション)、かな入力 や、ゃ
8、フルキー8、((括弧・丸括弧・パーレン)、かな入力 ゆ、ゅ
9、フルキー9、)(括弧閉じ・丸括弧閉じ・パーレン)、かな入力 よ、ょ
0、フルキー0、かな入力 わ、を
−(ハイフン・マイナス・引く・ダッシュ・横棒)、=(イコール)、かな入力 ほ
^(べき乗※・キャレット・カレット)、〜(チルダ・波線)、かな入力 へ
(※べき乗はExcelの計算式で2の2乗を「2^2」、2の3乗を「2^3」、と記載する時の記号)
¥(円記号・円マーク)、|(縦棒・パイプ・バーティカルバー)(かな入力も ¥、|)
Q、かな入力 た
W、かな入力 て
E、かな入力 い、ぃ
R、かな入力 す
T、かな入力 か
Y、かな入力 ん
U、かな入力 な
I、かな入力 に
O、かな入力 ら
P、かな入力 せ
@(アットマーク・単価記号)、‘(バッククォート)、かな入力 ゛(濁点)、
[(角括弧・大括弧)、{(中括弧)、かな入力 ゜(半濁点)、「(鉤括弧)
A、 かな入力 ち
S、 かな入力 と
D、 かな入力 し
F、 かな入力 は
G、 かな入力 き
H、 かな入力 く
J、 かな入力 ま
K、 かな入力 の
L、 かな入力 り
;(セミコロン)、+(プラス・足す)、かな入力 れ
:(コロン)、*(アスタリスク・星印)、かな入力 け
](角括弧閉じ・大括弧閉じ)、}(中括弧閉じ)、かな入力 む、」(鉤括弧閉じ)
Z、かな入力 つ、っ
X、かな入力 さ
C、かな入力 そ
V、かな入力 ひ
B、かな入力 こ
N、かな入力 み
M、かな入力 も
, (コンマ・カンマ)、<(大なり・より大きい・グレーターザン)、かな入力 ね、、(読点・てん)
.(ピリオド・ドット)、>(小なり・より小さい・レスザン)、かな入力 ろ、。(句点・まる)
/(スラッシュ・斜線)、?(疑問符・クエスチョンマーク・はてなマーク)、かな入力 め、・(中黒・中点・ビュレット)
\(円記号・円マーク※)、_アンダースコア・アンダーバー、かな入力 ろ
(※文字コードの都合で、キーボード表記は⧹バックスラッシュですが、JISコードで「¥」になります。)
作業の中断、取り消し、メニューを閉じるなど
日本語入力と直接入力(半角の英数字入力)の切り替え
設定画面での設定項目の移動など
Word文書作成時などは、一定の位置(タブ位置)まで空白を挿入してカーソルを移動する
「Caps」とは大文字を表す「Capital letters」の略語で、大文字(Caps)に固定(Lock)する機能があるキー
Shiftキーと一緒に押すと、Caps Lockのオン・オフが切り替わる
オンのときにはShiftキーを押したままと同じ状態になるので、Shiftキーを押さなくても大文字を続けて入力できる
(※Caps Lockオンのとき、Shiftキーを押しながら文字キーを押すと小文字が入力される)
文字キーの大文字や記号などの入力に使用する
サインイン画面でパスワードやPINの文字入力エリアに移動、読み上げの停止
ショートカットコマンドの入力に使用
マイスタートメニューを開く
トップメニューを開く・閉じる、ショートカットコマンドの入力に使用
入力が確定していない状態で、一度漢字変換した文字をひらがなに戻す
かな入力時に変換する、空白を入力する、ボタンを押す、チェックを入れる・外す
入力した文字の漢字変換、入力確定済の文字列の再変換
ひらがな入力以外の入力だった時にひらがな入力に切り替える、Shiftと組み合わせるとカタカナ入力に切り替える
ソフト毎のメニューが開く(マウスの右クリックと同じ役目)
文字入力の確定、改行、選択項目の実行、ファイルを開くなど
カーソルから左側の文字を削除、また範囲選択した文字列を削除など
挿入モードと上書きモードの切り替え
カーソルの右側の文字を削除、または範囲選択した文字列を削除
テンキーの数字入力のオン・オフ
画面に表示している内容を画像として一時的に保存
Excelでセルを移動せずに画面表示をスクロールする
処理の中断(現在はほとんど使用しない)
上方向に移動
下方向に移動
左方向に移動
右方向に移動
行頭に移動
行末に移動
1ページ上に移動
1ページ下に移動
主なローマ字表記形式は「訓令式」「ヘボン式」の二つで、他に文字入力用の「ワープロ式」があります。
訓令式は日本の小学校の多くで教えられている形式です。「ISO3602」という国際基準で定められており、学術論文や日本語教育で使用されることもあります。
ヘボン式のローマ字表記は、日本政府がパスポートや多くの国際交流の場で使用しており、学術論文向けに推奨されるものです。日本でも他の国々でも、英語の出版物でもっとも広く使われている形式です。
ワープロ式は、コンピューターで(かな入力ではなく)ローマ字入力で日本語を打ち込む際の方法に基づいています。
ちなみにローマ字は、ひらがなやカタカナと同じように日本語です。16世紀頃から、ローマ字書きの文章が存在します。明治の頃には、石川啄木の『啄木ローマ字日記』などがあるようです。
ローマ字入力は「ローマ字を使ったキー入力方法」で目的の文字が入力できれば問題ないので、訓令式・ヘボン式・非公式のワープロ式のいずれを使ってもかまいません。
ただし、ホームページなどで名前や住所などの登録に「ローマ字表記」を求められた場合は「ヘボン式」表記の半角英数で入力しましょう。
ヘボン式表記についての詳しい情報は、下記のページを参照してください。
https://green.adam.ne.jp/roomazi/hebonsiki.html
訓令式表記についての詳しい情報は、下記のページを参照してください。
https://green.adam.ne.jp/roomazi/kunreisiki.html
ひらがなやカタカナの変換、英数の変換については、変換中に読み上げる音の高さで「全角」か「半角」かを聞き分けることができます。
かな変換中の読み上げ音声の高低については、一番声が高いのが半角カタカナ、次に高いのが全角ひらがな、一番声が低いのが全角カタカナです。
英数字変換中の読み上げ音声の高低については、声が高い方が半角英数字、声が低い方が全角英数字です。
全角カタカナ変換より少し高い声、半角カタカナ変換より少し低い声で読み上げます
1回目は、変換中の文字が全て全角ひらがなに変換されます。
2回目は、先頭の1文字だけ全角カタカナに変換、それ以外は全角ひらがなに変換されます。
3回目以降は、先頭から2文字目まで全角カタカナ、3文字目まで全角カタカナ……とF6キーを押す毎に先頭側から全角カタカナの文字が増えていきます。
末尾の1文字だけ全角ひらがなになってからF6を押すと、再び全て全角ひらがなになります。
全角ひらがな変換より少し低い声で読み上げます。
1回目は、全て全角カタカナに変換されます。
2回目は、末尾の1文字だけ全角ひらがなに変換、それ以外は全角カタカナに変換されます。
3回目以降は、末尾から2文字目まで全角ひらがな、3文字目まで全角ひらがな……とF7キーを押す毎に末尾側から全角ひらがなの文字数が増えていきます。
先頭の1文字だけ全角カタカナになってからF7を押すと、再び全て全角カタカナになります。
全角ひらがな変換より少し高い声で読み上げます。
1回目は、全て半角カタカナに変換されます。
2回目は、末尾の1文字だけ全角ひらがなに変換、それ以外は半角カタカナに変換されます。
3回目以降は、末尾から2文字目まで全角ひらがな、3文字目まで全角ひらがな……とF8キーを押す度に末尾側から全角ひらがなの文字数が増えていきます。
先頭の1文字だけ半角カタカナになってからF8を押すと、再び全て半角カタカナになります。
半角英数字変換より少し低い声で読み上げます。
1回目は、全て全角の小文字に変換されます。
2回目は、全て全角の大文字に変換されます。
3回目は、先頭の1文字が全角の大文字、2文字目以降が全角の小文字に変換されます。
4回目は、再び全て全角の小文字になります。
全角英数字変換より少し高い声で読み上げます。
1回目は、全て半角の小文字に変換されます。
2回目は、全て半角の大文字に変換されます。
3回目は、先頭の1文字だけが半角の大文字、2文字目以降が半角の小文字に変換されます。
4回目は、再び全て半角の小文字に変換されます。
通常英文字は小文字入力で、大文字を入力する場合はShiftキーを押しながら入力します。
連続して大文字を入力したい場合には、Shiftキーを押しながらCapsLockキーを押してキャプスロック状態に切り替えると、Shiftキーを押し続けるのと同じ状態になります。
CapsLockキーはキーボードの左端の上から4番目、Tabキーの下、Shiftキーの上にあります。
キャプス オフ状態は英小文字の入力、キャプスロック状態は連続で英大文字の入力となります。
キャプス オフ状態で大文字を入力する場合は、Shiftキーを押しながら文字キーを押します
日本語変換オンの状態では、通常「全角ひらがなローマ字変換」の設定です。
このとき、CapsLockキーを押す度に、「全角ひらがなローマ字変換」と「半角英数ローマ字変換」が交互に切り替わります。
「全角ひらがなローマ字変換」では、通常のローマ字入力になります。
「半角英数ローマ字変換」は、変換モードをオフにして、直接半角英数字を入力します。変換モードがオフになっていますので、全角や漢字などには変換されません。
ローマ字変換で文章入力の途中に、アルファベットや数字を入力したい時には、CapsLockキーを押して、半角英数ローマ字変換に切り替え、半角英数字を入力します。
再度CapsLockキーを押すと、「全角ひらがなローマ字変換」に戻ります。
※英字や数字は半角のものを使うのが一般的ですが、全角の英数字を簡単に連続して入力できるモードもあります。
日本語変換オンの状態では、通常「全角ひらがなローマ字変換」の設定です。
(ショートカットコマンド[Ctrl+Alt+/]で確認すると、「キャプスオフ 英数 ナムロック 全角ひらがなローマ字変換 変換ツール Microsoft IME」と読み上げます。)
連続して全角英数字を入力するには、「全角英数ローマ字変換」に設定を切り替えます。
ショートカットコマンド[Shift+無変換キー]を実行すると「全角英数ローマ字変換」と読み上げて入力モードが変更されます。
([Ctrl+Alt+/]で確認すると「キャプスオフ 英数 ナムロック 全角英数ローマ字変換 変換ツール Microsoft IME」と読み上げます。)
「全角英数ローマ字変換」で文字を入力すると、全角英数字が入力されます。Spaceキーを押しても変換されず、空白が入力されます。文字の確定はEnterキーを押して入力した文字を確定します。
Caps Lockキーか無変換キーを押すと、「全角ひらがなローマ字変換」に戻ります。
無変換キーは、1段目の中央にある横長のスペースキーの左隣のキーです。
無変換キーは、キーを押すたびに変換モードが「全角ひらがなローマ字変換」・「全角カタカナローマ字変換」・「半角カタカナローマ字変換」の3通りに切り替わり、再び「全角ひらがなローマ字変換」に切り替わって一周します。
全角ひらがなローマ字変換は、入力してEnterキーを押すとひらがなで入力されます。
全角カタカナローマ字変換は、入力してEnterキーを押すと全角のカタカナが入力されます。
半角カタカナローマ字変換は、入力してEnterキーを押すと半角のカタカナが入力されます。
キー |
機能 |
Shift+CapsLock |
キャプスロック(大文字連続入力) オン・オフ |
CapsLock(英数) |
ひらがなモード⇔英数字モード 切り替え |
全角/半角 |
日本語入力 オン/オフ 切り替え |
ひらがな |
ひらがなモード 切り替え |
Shift+ひらがな |
カタカナモード 切り替え |
無変換 |
ひらがな→全角カタカナ→半角カタカナ 切り替え |
Shift+無変換 |
半角英数字モード⇔全角英数字モード 切り替え |
変換 |
確定済の文節の再変換 |
ICTは「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略で、通信技術を活用したコミュニケーションを指します。
ここでは、パソコンをはじめとするICT関連の用語について、少しだけ説明しております。
※本マニュアルに登場しない項目についても掲載しております。
企業・研究機関等で使用する大規模なコンピューターに対して、個人用(パーソナル)のコンピューターを指す言葉。
パソコン機器本体など、形があるものを指す言葉。「ハード」ともいう。
プリンタ・スキャナーなど、パソコンに接続して使用する機器。
プリンタのインクなどの消耗品。
プログラムなど、形がないものを指す言葉。「ソフト」ともいう。
コンピューターに特定の処理などを実行させるために、専用の言語で書いた命令文。
ネットワーク全体に対して、その末端にある利用者用の機器の総称。スマートフォンやパソコンはインターネットに接続されているのでインターネット端末ともいう。
パソコンやスマートフォンなどの情報機器を動かすための基本ソフトを指す「Operating System(オペレーティングシステム)」の略。一般的なパソコンは「Windows10(ウィンドウズ10)」というOSで動いている。
機器を目的別に使うための「Application software(アプリケーション・ソフト)」の略。一般的にパソコンではソフト、スマートフォン・タブレットではアプリと呼ぶことが多い。
Universal Serial Bus(ユニバーサル・シリアル・バス)の略。パソコンと周辺機器を接続するための規格で、データの通り道(バス)で、かつ電力供給ができるのが特徴。
以前は周辺機器ごとに異なる規格の接続が多かったが、現在は有線での接続は、ほぼUSBに統一されている。
データの転送速度により、初期の1.0から現在は転送速度の速い3.0が出ているが、接続する機器とされる機器の両方が3.0になっていないとその速度が出ない。(USB3.0は、コネクタ内部が青色になっている。)
正式にはUSBフラッシュメモリやUSBフラッシュドライブという。
外付けの小型記憶媒体。手軽にデータを保存して持ち運べる。
ケーブルなどを機器に差し込むための部品。端子。
パソコン本体とマウス・外付けキーボード・イヤホンなど、短い距離で使用する機器同士の無線接続の国際標準規格。
CD・DVD・ハードディスク・USBフラッシュメモリ・SDカードなど、形のない情報・データを入れて保管する、やり取りするための装置や物。媒体ともいう。
「Internet of Things(物のインターネット)」の略。家電製品や車など、いろいろなものがインターネットにつながること。外出先から遠隔操作ができるなどの利点がある。
インターネットの会社や団体などのページ。本来は、「最初に表示される」Webページや、企業などのWebサイトの入り口になるページを指す言葉。
一般的に「インターネット」と呼ばれているもの。ホームページなどの情報を共有・検索・閲覧・利用できるようにしたもの全体を指す言葉。Webの一つ一つのページのことを「Webページ」または「ページ」という。会社のページなど、Webページのかたまりのことを「Webサイト」または「サイト」という。
テキスト、画像、動画、音楽などWebページの内容・中身のこと
Webページの情報がある場所の書き方。アドレスともいう。
メールの宛先や差出人を識別するためのアドレス(住所)にあたるもの。
Webページで、別の場所に移動する機能や、その機能を持った項目のこと。「リンク」ともいう。リンク機能で移動した先の場所を「リンク先」、移動する前の場所を「リンク元」という。
インターネットを利用するための通信回線。
有線のものは、光回線、CATV(ケーブルテレビ)回線、ADSL(電話回線、今後廃止)、無線のものは、モバイルルーター(持ち運び可)、ホームルーター(据置)があります。
「光ファイバー」という光を通す繊維を使った通信回線。光信号(光の点滅)でデータを送受信する。
ケーブルテレビの線を使った通信回線。電気信号でデータを送受信する。
光回線の「光信号」と、パソコンやスマートフォンで使う「デジタル信号」を変換する装置。
戸建て住宅や集合住宅の自室まで光ケーブルが引き込まれている場合に設置される。
※終端装置に、無線ルーター等の機能が一緒になった「ホームゲートウェイ」もあります。
戸建てや集合住宅の入口まで光ケーブル、各戸・部屋まではLANケーブルが引いてある状態。壁にあるLANポートにケーブルを指すと、機器を接続できる。
電話ケーブルのアナログ信号をデジタル信号に変換する装置で、集合住宅まで光ケーブル、各戸までは電話用ケーブルが引いてある場合に設置されている。
1つのネット回線を行き来するデータを、複数のネットワーク機器に仕分けるための装置。
無線の電波を飛ばすことのできるルーター。「Wi-Fiルーター」ともいう。
Wi-Fiは無線LANの規格を指す言葉。
「Local Area Network(ローカル・エリア・ネットワーク)」の略で、限定されたエリア内のネットワークのこと。社内で使う「社内LAN]、家庭で使う「家庭内LAN]など。
LAN内の機器同士をつなぐための物理的なケーブル。有線LAN。
ケーブルを使わずにLANをつなぐことを無線LANという。
※LANケーブルは、市販品では「Ethernet(イーサネット)ケーブルという有線LANの規格名で販売されているものが多い。
LANをつなぐためのLANケーブルを挿す差込口。
無線ルーターなどで、ONUやVDSLモデムなど、LANの外のネットワークにつなぐケーブルの差込口。
ソフトの版、改訂・更新回数等を表す番号・記号。
iOS 14は、iOSの大きい改訂があり、14番目であること、
iOS 14.6は、iOS 14の中で小さな改訂が6回あったことを表す。
使用中のソフトを新しい内容に大きく改訂すること。
「iOSが13から14にバージョンアップした」などと使う。
使用中のソフトの不具合などを改善し、最新のものに更新すること。
「iOSが14.5から14.6にアップデートした」などと使う。
使用中のソフトの機能・品質・性能を、よりよいものに上げること。
新たなソフトウェアをハードウェアに組み込んで、使用可能な状態にすること。
ハードウェアやソフトウェアを導入・設定して、使用可能状態にすること。
外部にあるデータを、サーバーからインターネット経由で、手元に移動すること。
手元のデータを、インターネット経由で、サーバーなど外部に移動すること。
故障などに備えて、データの複製を作って保存すること。
パソコンの画面に表示される、ソフトウェアや処理に割り当てられた四角い領域。
「窓」のような形なのでウィンドウと呼ばれる。
操作の過程で一時的に表示される、ソフトが使用者に入力や確認を促す小さな画面。
ダイアログとは「対話」という意味。
テキスト(文字列)を入力する領域。
検索用語を入力するための領域。
特定の動作や次の項目に移動するための機能を持つもの。
詳細な内容がある項目の一覧表示した画面。
画面の中に表示される、文字の入力や、候補から選択するための小さな箱状の領域。
選択項目の一覧が表示されたボックス。ユーザーは項目の中から選択。
1行のテキストボックスにリストボックスが追加されている。値を入力することもできるし、リストから選択することもできる。
複数項目を同時に選択できるボックス。選択肢ごとにオン・オフができる。
複数の選択肢から、1項目だけを選ぶためのボタン。最初はすべての項目のラジオボタンがオフの状態。1項目だけを選択(オン)にできる。別の項目のラジオボタンをオンにすると、選択済だった項目のラジオボタンがオフに切り替わる。
無料で使用できるソフト・アプリのこと。
ソフト・アプリの利用中に特定のアイテム購入や、機能の使用で支払が発生すること。
定額制の販売方式。販売する物の数やサービスの回数などではなく、利用期間に対する課金を行う方式。期間中にモノやサービスを利用する権利を買う。例えば、音楽や動画配信など。
クラウドは「雲」のこと。自分で所有・保管するのではなく、雲のようにインターネット内のどこかにあるソフトやデータ、サービスを利用するもの。
例えば、iPhoneの「iCloud(アイクラウド)」やGoogleのGmailなど。
「5th Generation(第5世代)」の略で、新しい第5世代移動通信システムのこと。現在、4G(第4世代)が主流ですが、5Gは4Gの通信速度の20倍になるといわれている。
※3G(第3世代)は、携帯電話各社とも今後数年以内にサービス終了予定。
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